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『ＴＶＫテレビの 「新車情報’９８」 を斬る！』
Vol.2 (1998/10/14) 毎週発行
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★１０月１２日放映
【ＢＭＷ３１８ｉ】
最近、外車の登場が多い気がします。外車が以前よりたくさん輸入されてる為だと思いますが、もしかしたら国内メーカーの人が、三本さんにツッコまれるのがイヤで、番組出演を避けているのではないかと心配してしまいます。
さて、新しいＢＭＷ３シリーズは、旧型より幅が４ｃｍも大きくなり、ＢＭＷは全シリーズ通じて５ナンバーボディーはなくなりました。
直列４気筒の１．８リッター（正確には１．９に限りなく近い）１１８ｐｓ、トルクは１８．３Ｋｇ、１０・１５モード燃費は１０．４Ｋｍ／Ｌ と公表されてます。価格は３６８万円です。
三本さん達のロケの満タン法で計測された燃費は、なんと１０．７Ｋｍ／Ｌ で、１０・１５モードより良かったという結果でした。
私は燃費について毎回とても気になります。燃費は車選びの重要なファクターだと考えるからです。
しかし、それ以上に気になっている事は、三本さんが燃費の報告をする際、いつも 「３００キロ走って、市街地１／３、高速路１／３、山坂道１／３・・・」 と毎回同じことを長々と前置きする事です。
この辺りはもう少し手短かに済ませて、メーカーの人へのツッコミ時間にまわしてもらいたいです。
高速道路での騒音は６４ｄＢでした。
ＢＭＷの試乗レポートで印象的だったのは、前回のトヨタ・ナディアのときもそうでしたが、サスペンションが柔らかめだという点です。
ＢＭＷと言えばドイツ車の中でも走り重視のハードな性格付けのはずなのに、高速道路での車線変更ではロールしてました。
ドイツ車びいきの三本さんは、「いいロール、しなやかでしたたか、格別の仕上がり」 と評してました。私は試乗できませんので、三本さんのインプレッションを信じるしかありません。
今回、山坂道で気になったことは、責めが足りなかったように思いました。いつもタイヤが鳴るほど責めますが、ゆっくりコーナリングしてたようでした。三本さんの調子が悪かったのでしょうか。
スタジオでは、終始ホメまくりで、特にトランクの出来栄えには 「くやしいねえ」 とつぶやいてました。
車載工具はトランクの扉の内側に内蔵されていて、使用するときもトランク内の荷物をどかすことなく、パカッと開くとツールキットがテーブル上に出てきます。工具も立派で、「日本車に付いてるグリコのオマケとは違う」 と言ってました。
でも、これは値段の問題で、この車格でこの価格であれば当然という気もします。確かセルシオは立派なツールキットが装備されてたと思います。
さて、話題を代えまして、三清さんの服装ですけど、ヒョウ柄の服に赤いカーディガンのようなものを羽織ってました。地味なんだけど派手というなんと表現したらいいか、とにかく私は悪くないと思いました。
しかし、今回の三清さんのトークはイマイチでした。Ｑ＆Ａのコーナーで車の廃棄問題の話題になったとき、三清さんが、少々軽率に、「そうですよねえ、これから取り組まなければいけませんよね」 といったら、「イヤ！すぐやらなきゃダメです！」 と三本さんは声を荒立ててしまいました。三清さんは引いてしまい、その後のトークはボロボロでした。
最後に、三本さんのプロフィール紹介します。これは、前回の創刊号で、みなさんに質問したところ、寄せられたものです。ありがとうございました。
1931年東京生まれ。国学院大学卒。東京工芸大学（旧写真大学）卒。東京新聞社・写真部記者／多摩美術大学・多摩芸術学園・専任講師を経、現在、株式会社三信工房・代表。日本写真家協会会員、交通評論家集団会員、日本自動車ライダーズ・ソサイエティ・メンバー。主な著書・写真基礎技術（美術出版）、世界最長ラリーに挑戦して（二玄社）、お金のかからないクルマの使い方（光文社）、自動車の運転これだけ知っていれば大丈夫（日本実業出版）、クルマ危ない常識（フォー・ユー）など多数。
【立風書房・刊 「三本和彦 怒りのサンドバッグ－辛口自動車ジャーナル－」 より】
とにかくビックリしたのは、三本さんの６７才という年齢です。
その次にビックリした（笑ってしまった）のは、「怒りのサンドバッグ」 という本の題名でした。いろんなところで怒ってるんですね。
さて、三本さんの年齢から、懸念されることは、「新車情報」 という番組そのものの存続についてです。
いくらパワフルな三本さんでも、７０才過ぎても、毎週、箱根の山坂道を走破できるでしょうか。
また、詳しく知らないのですが、初心者マークのような、高齢者の運転する車に貼る、シルバーマーク（？）とかいうものがあるらしいですが、年齢制限から、三本さんが試乗インプレッションのときそれを貼らないといけなくなるのでしょうか。
「新車情報’９８」 というネーミングも西暦２０００年問題にひっかかるし、どうにも先行き不安で仕方ありません。
まずは、後継者を決めなくてはなりませんが、ジャック山口（山口京一）さんは評価の分かれるところです。
★前回の訂正とお詫び
トヨタ・ナディアで、直噴Ｄ－４エンジンの燃料について、プレミアムガソリン仕様だと書いてしまいましたが、レギュラーガソリンの間違いでした。
★各地域における放映内容のズレについて
私が知る限り、埼玉テレビは、神奈川テレビに比べ、放映内容が１週間ズレています。つまり、今週、トヨタ・ナディアを放送しています。他にもこのような地域があるかも
しれませんが、このメルマガでは、本家・神奈川テレビの放映タイミングに合わせて配信します。ご了承ください。
★次週の予定
三菱・トッポＢＪ
