TVKテレビの新車情報を斬る!

三本さんと三清さんの新車情報が大好きで長年メルマガを発行していた筆者のブログ

ホンダ・HR-V Vol.10 (1998/12/ 9)

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TVKテレビの 「新車情報’98」 を斬る!』
         Vol.10 (1998/12/ 9) 毎週発行
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★12月7日放映
【ホンダ・HR-V】

ホンダ・HR-Vは、クロカンやワゴンやクーペなどのカテゴリーにとらわれることなく、いいところを融合させた新しい車、というコンセプトです。

HR-Vの映像を見たい方はこちら
http://www.honda.co.jp/home/4r-sl/4r-lineup/hr_v/
をご覧ください。

基本スペックは、SOHCで1.6リッター、105ps、トルクは14.1Kg、
燃費は10・15モードで14.8Km/Lと公表されています。価格は129.8万円です。

しかしスタジオに持ち込まれた上記スペックの車と、三本さんが試乗した車はグレードが違います。スタジオは2WDの最も安いグレード、試乗は最も高いグレードでこちらは162.8万円です。確かホンダ・Zのときもスタジオ車と試乗車のグレードが違っていました。

ホンダの広報担当がこのようにするのだと思いますが、できれば同じ車で話を進めてもらわないと、見てる側は勘違があったりすると思います。

試乗したのは4WDの可変バルブタイミング付で、125psです。三本さん達のロケの満タン法で計測された燃費は11.0Km/Lでした。時速100Km走行時の騒音は66~67dBでした。

この4WDは前輪駆動をベースにしたもので、デュアルポンプ4駆と言ってました。通常は前輪のみ駆動しており、滑ったりして前後輪の回転差が発生すると、後輪にも駆動力が伝わるタイプです。

乗りごごちは固め、ハンドルはクイックで、ちょっとした蛇角を与えても機敏に反応するようです。軽快によくまわるエンジンで、キビキビした印象です。

デザインはなかなか奇抜です。ホンダの人は「ハイライダー」と呼んでいました。車高は高いのですが、ボディー自体の高さはこのタイプとしては低い方で、Aピラーはけっこう寝ています。車内の頭上空間も思ったほど無くて、三本さんの長めな座高では、こぶし一個が上下に動かせるくらいでした。イカリングするかな、と心配しましたが、ぜんぜん怒らなくて拍子抜けしました。

今どきのRVと呼ばれる車から比べれば狭いと感じる部分かもしれませんが、必要十分な空間は確保されているのでしょう。

小さめな車で、しっかり車内空間があって、気持ちよく走る、といった三本さんのコンセプトに、カテゴリーを超えてコミットしたのかもしれません。

2ドアタイプのみで、後席への乗降性はあまりよくないようです。そう言えば、2ドアクーペに代表される、前席を倒して後席に乗り込む車は最近あまり見かけなくなりました。三本さんが「4ドアにできなかったのか」とツッコむと、ホンダの人は「これは大勢でワイワイ乗る車ではありません。運転する楽しさを重視してますし、4ドアならばCR-Vなどありますから」と反論してました。

高速道路では多少コツゴツ感があったものの、山坂道ではちょうどいい堅さなようです。4WDと相まって安定したフィーリングのようです。

荷室について、いつものように三本さんが白い棒で一生懸命測ってましたが、数値を読む前にホンダの人が「ゴルフバックが横に2つ入ります」という一言で、おおよその見当がついてしまいました。後席を前に倒すと更に広いフラットな荷室が生まれます。

今回シートについてはコメントがありませんでしたが、落ち着いた色合いだったし、良さそうに見えました。

内装でおもしろかったのは灰皿です。まず灰皿はオプションで、これはいいと思いました。コップにふたが付いてるような形で、簡単に車外へ持ち出せます。灰皿の定位置がどこだかわかりませんでしたが、カップフォルダーにも入る、と言ってました。たとえば灰皿が無いようなところでタバコを吸う場合、ふたも付いてますし、違和感の無いデザインでしたから、灰皿といっしょに持って出れば環境にやさしい?かもしれません。

また、三本さんがほめていたのは運転席や助手席の内側にあるドアーポケットです。ザルのような感じで、中に何を入れたかすぐわかります。いかにもプラスチッキーなポケットより、質感も良く見えました。ただ蹴っ飛ばす可能性がありますから強度に問題はないのかな、と思いました。これは実際触ってみないと何とも言えません。

あとホンダの人が内装で見てほしい、とアピールしたのは、携帯電話を入れておくポケットです。どこにあるかと思うとシートの背もたれのサイドにありました。単なる小さなポケットですが、ちょっとしたアイデアだと思いました。大抵、インパネのどこかに置こうとしますが、シートが一番乗員に近いかもしれません。仮に運転中に携帯が鳴ったとしても、目線をそらさず、自分のポケットから出す感覚で対応できるかもしれないと思いました。

ホンダの車は、斬新というか個性的で、いつも実際に乗ってみたくなります。

さて、読者の方から最新の三清さん情報をいただきました。ありがとうございました。

現在発売されている、集英社の「BART」という雑誌に、三清さんが愛車紹介で登場しています。なんと今話題のベンツAクラスに乗っているそうです。ブルーとかレッドのA160は見たことありましたが、三清さんのはガンメタのようなシブイ色でした。かっこよすぎます。

着座位置が高く見晴らしがよくて運転しやすい、と三清んのコメントが書いてありました。その調子で番組でもインプレッションしてほしいです。

私の記憶ではベンツのAクラスは、番組には取り上げられていないと思いました。オーナーとして、三清さんの批評をぜひ聞きたいところです。ちなみに、SOHCの1.6リッターで、価格は265万円です。現在はものすごいバックオーダーを抱えてるらしいです。

買い物にも乗っていく、とありましたが、あの車で走ってるとさぞかし目立つだろうと思います。もしかしたら三清さんは超目立ちたがり屋なのかもしれません。

★次週の予定
日産・サニー