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『TVKテレビの 「新車情報’99」 を斬る!』
Vol.20 (1999/2/16) 毎週発行
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★2月15日放映
【日産・ティーノ】
ティーノとはスペイン語で「理性」という意味だそうです。三本さんは「日産の首脳陣にもう少し「理性」がほしい」とチクリとジョークをとばしていましたが、このティーノは日産の新しい理性が感じられるでしょうか。
ティーノの映像を見たい方はこちら
http://www.nissan.co.jp/COMPASS/TINO/
をご覧ください。
基本スペックは、4気筒、2リッターのLEV、135ps、トルクは18.2Kg、
燃費は10・15モードで12.4Km/Lと公表されています。価格は195.6万円です。
三本さん達のロケの満タン法で計測された燃費は、10.5Km/Lでした。時速100Km走行時の騒音は64dBでしたが、一部では62dBという静かさでした。
サニーと共通のプラットホームを使用してるため、騒音について三本さんはサニーと同レベルを予想していたようですが、大変静かな数値が出てビックリしていました。
日産の人はこれについて「エンジンを載せているサブフレームの車体との取りつけで、サニーより大きなエンジンを載せるにあたり、ゴムなどを入れる工夫が振動遮断に寄与していると思う」と言っていました。
高速道路でのインプレッションでは、「このセッティングはうまい」とコメントしていました。継ぎ目などの突き上げもスムーズに乗り越え、高い静粛性とあいまって不満はないようでした。
ハンドルは適度な重さがあり、ハンドリングは少し鈍感な印象です。
外見はそんなにトッポイ感じはありませんが、頭上空間はたっぷりしていて、こぶし2個が余裕でした。
山坂道ではハンドルの重さが丁度いい、またロールを感じさせないセッティングだ、とコメントしてました。日産得意の無段変速AT、ハイパーCVTも、低中速トルク重視のエンジンと相性がいいようです。
最近、恒例になったのか、山坂道で片輪をダートへ乗せての強いブレーキングによるABSチェックですが、車体がまっすぐを保ってられず少し挙動が不安定になりました。車体が大きいと仕方ないのか、それともやはりABSの性能なのか、どうなんでしょう。
三本さんは「まあ、普通に乗っている分には問題ないですね」とか言ってましたが、普通でない状況に、万が一遭遇したときの安全装置ABSですから、この点は鋭くツッコンでほしいです。
室内空間は「今までの日産に無かった飛んでるデザインだ」とコメントしてましたが私も、ハデ過ぎず、ジミ過ぎず、ダザ過ぎずで、いいと思いました。インパネメータも白メータでコンパクトにまとまっていて悪くないと思いました。大抵、白メーターというと走り重視の車に見られがちですが、そんな印象ではなく、斬新な感じでした。実際に触っていないのでなんとも言い切れませんが、シフトノブなどやスイッチ類もうまく仕上げてあり、プラスチッキーな質感の悪さは感じられませんでした。室内のデザイナーは女性らしいです。
前席は真中に大き目なアームレストがあって、それを下ろせばベンチシートのようになり、3人座ることも可能です。だた、実際に6人乗りなのかわかりませんでした。後席は3人分のシートが独立しておりヘッドレストも3つ付いています。それぞれのシートが調整できるようです。
シートアレンジが多彩で、後ろのシートは全て外せます。シートを外すとそれをどこかに置かないとなりませんから、頻繁に外すことはあまり無いと思われますが、さすがに外せばメチャ広いスペースが生まれます。
チャイルドシートの取り付けについて日産の人は「後席の真中がお勧め」と言ってました。真中のシートだけでも前にスライドできますから、前席に座っているお父さんやお母さんと近くなるし、子供の視界もいいかもしれません。また三本さんは「チャイルドシートはすぐに使わなくなるから、メーカーがレンタルしたらいい」と、いいこと言っ
てました。
最近どうも、ビッツと先週のディンゴと今回のティーノと、名前のイメージや顔つきが似てるせいか見分けがつかないのですが、ティーノは幅が1760mmもある大きな車です。特にイプサムや、そのほかの中・大型のマルチユーティリティビークルを検討する上で、選択肢の一つとしてティーノは非常に注目に値する車だと思いました。
さてスタジオでは、三本さんがデカイくしゃみを「バッション!バッション」と2連発していました。インフルエンザにかからないよう注意してほしいです。ただ、三本さんが倒れてもモータージャーナリストの山口京一さんや、星島浩さんがピンチヒッターとして控えているので、その点はいいのですが、もし三清さんが倒れたらどうなるのでし
ょうか。
★次週の予定
スバル・レガシィB4
★新車情報大賞を斬る!
新車情報大賞を斬る!たくさんの投票ありがとうございました。集計の結果、大賞はスバル・レガシィ。2位はトヨタ・ハリアー、トヨタ・プログレ、プジョー・406クーペ、ベンツ・A160と続きました。
番組の方はまだ発表されませんが、似たような結果になるのか、それとも全然違う視点になるのか、番組の発表を楽しみにしたいです。