TVKテレビの新車情報を斬る!

三本さんと三清さんの新車情報が大好きで長年メルマガを発行していた筆者のブログ

ダイハツ・アトレー Vol.23 (1999/3/10)

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
     『TVKテレビの 「新車情報’99」 を斬る!』
         Vol.23 (1999/3/10) 毎週発行
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

★3月8日放映
ダイハツ・アトレー】

確かアトレーの宣伝は、巨人の高橋由伸が「足がはやい~」とか仁王立しながら歌ってるCMだったと思います。ちょっとコンセプトが分からないし、車自体の印象が薄い気がしますけど、アトレーは軽自動車の1BOXで「カジュアルなミニバン」というキャッチフレーズです。

アトレーのオフィシャル・ページを見たい方はこちら
http://www.daihatsu.co.jp/cata/atrai/top.htm
をご覧ください。

基本スペックは、直列3気筒DOHCターボ、660cc、64ps、トルクは10.2Kg、フルタイム4WD、燃費は10・15モードで14.0Km/Lと公表されています。価格は、カスタム・ターボ・リミテッドパックという仕様で155.3万円です。三本さん達のロケの満タン法で計測された燃費は、10.5Km/Lでした。時速80Km走行時の騒音は69dBでした。

先週のGT-Rに比べると、かなりラブリーなスペックですが、軽自動車にしたら、なかなか充実した内容です。三本さんも指摘していましたが、騒音は多少うるさい方かもしれません。今まで登場した軽自動車から比較しても、あと2dB低かったら文句無いところです。エンジンが運転席の下にあるので、それも騒音の点で不利かもしれません。

しかし、高速道路でのインプレッションでは「静かで重厚感がある」とコメントしていました。また「直進安定性がいい」とも言っていました。

車内はとても広くて、特に頭上空間は1BOXカーらしく、余裕タップリです。前席は、ムーブでも好評のベンチシートで、もちろんコラムシフトタイプのATです。

シートは、私が見た感じでは大きめで悪くなさそうでしたが、三本さんは「シートがイマイチ。ホールド感が全く無いし、クッションも薄い感じだ」と言っていました。

まあ、ホールド性は仕方ないと思いました。三本さんのケツは、未だにGT-Rのバケットシートの感触が残っているのかもしれません。この車は貨物のカテゴリーに入るらしくて、カスタム・ターボ・リミテッドパック仕様はどうか分かりませんけれど、伝統的には荷物を運ぶ用途が多いかと思われます。短・中距離のエリアで荷物の積み下ろしなどを頻繁にするのなら、乗り降りのしやすさを優先されるシート造りになってしまうのかもしれません。

しかし三本さんは、どんな車であっても、基本はしっかり押さえてほしい、という気持ちがあるんだと思います。

あとツッコミ入ったのは、アクセルやブレーキペダルが左側に寄りすぎてる、と言っていました。

いつもの山坂道では、所々雪が付いていましたが、フルタイムの4WDとABSの組み合わせで、わざと雪のある路肩に片輪をのせながらの走行でした。急なブレーキングでも挙動は安定していました。しかし背が高い分、カーブのときの横傾きは大きいと感じるようです。

1BOXと言われる、フロントの張り出し部分の無い車、特に小さな軽自動車では衝突安全性が不利なのですが、この新しいアトレーでは、前が出っ張っていて、クラッシャブル・ゾーンを設けてあります。そのボンネットを開けると、ウインドウッシャー液の容器とか入っていました。

更に万が一衝突した場合、乗員の生存空間を確保するため、ハンドルが前方へ引き込まれる仕掛けがしてあります。

荷室は、高さもありますから大変広いです。特に後席を前に倒すと、ほぼフラットなスペースになり、本気出せば相当な荷物が積めそうです。

驚いたのは、スライドドアーが半ドアだったりすると、電動で閉る装置が付いています。この手の装置は、エルグランドのような上級指向の大きなミニバンに付いてるものだと思っていましたので、びっくりしました。三本さんも「これは必要ですかねえ」とか言ってました。

先々週から登場した、Aピラーの傾きを測る分度器ですが、今回はちゃんと使用しました。アトレーは55度。文句の付けようがないほど、立派な立ち角度です。乗り降りのとき、Aピラーに頭がぶつかるといったことはほとんど有り得ません。

それでもダイハツの人は「Aピラーの角度は議論があった」といいます。デザインを決める上で、Aピラーというのはとても重要な要素らしいです。

さて、昨年の10月に軽自動車の新しい規格がスタートして、驚くべき軽自動車が続々と登場しました。今回の放送で気になったことは、近頃毎週やってる新車情報大賞の告知のとき、三本さんが「軽自動車も評価してください」と言っていたことです。

この「新車情報’99を斬る!」でも、読者の皆さんからの投票で「新車情報大賞を斬る!」をやらせていただきましたが、意外と新軽自動車の投票が少なかったです。私としては98年では一番の話題かな?と思っていましたので、これは意外でした。もしかしたら、本家TVKの集計でも、そんな傾向が出ているのかもしれません。

やはり、軽自動車は完全なる実用車として定着していて、購入する人からすれば大変興味あるんでしょうけど、そうでない人は、あまり興味の沸かない車なのかもしれません。

★次週の予定

日産・シルビア