TVKテレビの新車情報を斬る!

三本さんと三清さんの新車情報が大好きで長年メルマガを発行していた筆者のブログ

98年度・新車情報大賞 Vol.26 (1999/3/31)

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     『TVKテレビの 「新車情報’99」 を斬る!』
         Vol.26 (1999/3/31) 毎週発行
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★3月26日放映
【98年度・新車情報大賞】

1998年度新車情報大賞は、アルファロメオ・アルファ156でした。以下の順位は、
2位:スバル・レガシィ
3位:ベンツ・A160
4位:スバル・プレオ
5位:トヨタプログレ
6位:ホンダ・Z
7位:トヨタ・ビスタアルデオ
8位:マツダ・ロードスター
9位:BMW318i
10位:トヨタ・ナディア

アルファ156の大賞は意外でした。新車情報大賞の歴史の中で、輸入車が受賞するというのは初めての快挙です。ちなみに97年の大賞はトヨタ・プリウスでした。

番組に寄せられたアルファ156のハガキを、三清さんが読み上げていましたので紹介しますと、「デザインが良い。日本で300万円を切れば大ヒットすると思う。」「乗って楽しい車。ハンドリングのすばらしさに感激。」「斬新なデザイン。スタイリングが良い。」

やはり、独特なデザインが高く評価されたようです。ヨーロッパ車、とりわけイタリア車のデザインは総じて我々から見れば斬新だし、特別にアルファを注目してたわけではありませんでした。

三本さんも、アルファ156のときの放送を見返す前に、「何を言ったか覚えてない」とそっけないことを言ってましたので、同じような感覚だったのかもしれません。

アルファ156の基本スペックについては、改めて報告されなかったのでここでも省きます。オフィシャル・ページを見たい方はこちら
http://www.alfaromeo.com/
をご覧ください(日本語のページがわかりませんでした)。

高速道路を流すアルファ156は、確かにかっこいいです。4ドアのセダンでありながらクーペに近いようなシャープな印象、それでいてボリューム感や安定感のある不思議なデザインだと思います。「顔」が特徴的ですが、しかし見渡すと先週のトヨタ・ヴィッツや日産・ティーノのような鼻先がトンがってるイメージは似てるかもしれません。

アルファ156は、98年ヨーロッパ・カーオブザイヤーだったですし、この斬新なフォルムは、世界中のデザイナーに影響を与えたのではないでしょうか。

2リッターの4気筒エンジンは特段ハイスペックではありません。しかし、「ハンドリングが正確で思い通り」と三本さんがコメントしていたように、バランスのとれた歯切れのいい走りをしてくれるようです。

タイヤは205/55R16という偏平タイヤですが、ゴツゴツ感の無い乗り味のようです。

シャープなデザインなのに、外見からも頭上空間は余裕ありそうに想像できますが、実際もタップリしていて、視界もいいらしいです。

内装は黒を基調にした質感のある感じで、私は悪くないと思いました。しかしメーター類が全て赤文字で、三本さんは赤が好きじゃないんですね。昔は「視認性が悪い」とよくツッコミをしてた気がしますが、最近の車では「赤文字」は少なくなったのでしょうか、そんなに怒りのサンドバックを聞かなくなりました。私は古いタイプなのか「黒インパネにレッドメーター」はスピリットを感じてしまします。

昨年、日本で販売されたときはマニュアルのみでしたが、今年3月にAT仕様もラインナップされました。

山坂道でのクルージングは、高回転向きのエンジンのわりには低速トルクが厚いとのことで、3000回転くらいを保てば、十分なトルクを発生してる様子でした。

やっぱり普段見慣れた4ドアセダンとは明らかに違ったかっこよさがあります。これで耐久性もしっかりしてれば、日本車には無い強い個性と主張で、十分勝算のある車かもしれません。我々にもそれを受け入れる気構えや欲求は芽生えていますから。

しかしイタリア車と聞いて、実際のところその耐久性はどうなんでしょうか。また価格や、メンテナンスなどのサービス体制も重要な要素です。サービスします、と言ってもべらぼうに高額だと困ります。「アルファに乗ってるんだからメンテ代高いの当然だよ」といったことは、個性のうちに入りません。

さて、この「新車情報’99を斬る!」の中でも、「新車情報大賞を斬る!」と題して、読者のみなさんからメールで投票していただきました。メルマガ投票のほうは、
1位:スバル・レガシィ
2位:トヨタ・ハリアー
2位:トヨタプログレ
2位:プジョー・406クーペ
2位:ベンツ・A160
6位:スバル・プレオ
6位:アルファロメオ・アルファ156

ここで、アルファ156にメルマガ投票いただいた内容をご紹介します。

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あぁ、やっぱ車はカッコが大事っす、シビレるっす。とそんな感じです。『自動車を愛する全ての人に・・・。』といったデザイナーの強いメッセージを感じてしまう素敵な車の筆頭。
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安全は大事だ。資源問題だって忘れちゃいかん。地球環境も無視できない。確かに、ホントにそうだ。だけど、さ。そんなクルマは、もうクルマじゃない。いまのクルマは、みんな萩本欽一(@長野五輪閉会式)みたいだ。正論ばかりで意外性がまるでないし、肝心カナメの「ネタ」がちっとも面白くない。喜ばせてくれない。クルマは本来、もっとワクワク、ドキドキするものじゃなかったか。

みんなで立ち小便する時に、誰が一番遠くまで飛ばせるか、誰も何も言い出さなくても、しぜんと競争が始まったように、ハンドル握ったら、もっと速く走りたい。走り続けていたい。
そんな気持ちを男の子(最近は女の子も)に呼び起こさせるのが、クルマの基本機能じゃなかったっけ?だからガンバレ!アルファロメオ。次々とキンタマを抜かれていくクルマたちの中で、お前だけはいつまでもクルマでいつづけてくれ。(クルマそのものというより、メーカーの基本姿勢に対する支持の表明になってしまいましたが)
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見た目でココロときめきました。国産車はしきりにFRにこだわっていますが、それを笑い飛ばしてしまうアルファが大好きです。
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新車情報大賞を斬る!」にご協力していただいた皆さん、本当にありがとうございました。改めて読んでみますと、なかなか強烈なご意見です。番組に投票したとしても「キンタマを抜かれていく」という部分を三清さんに読み上げてもらうのは、イマイチ脚下されそうです。

トヨタ・ハリアーは番組では15位と、意外と振るわなかったですね。おもしろかったのはマイナス票の多かった車で、番組でもメルマガ投票でも日産・スカイラインでした。

これはどちらも、投票数のもっとも多かった車でもあります。番組の場合プラス票が122票、マイナス票が291票と、決してプラス票は少なくないのですが、それ以上にマイナス票が多かったということです。スカイラインは不思議な車です。しかし良くも悪くも、みんなが注目している車にはかわりありません。

三清さんの愛車、ベンツA160は惜しくも3位でした。しかし車というのは、乗る人によってもその評価はかわるのではないでしょうか。A160+三清直美の組み合わせなら、文句なくトップでしょう。

番組での98年度新車情報大賞のランキングを全て列記します。

1位:アルファロメオ・アルファ156
2位:スバル・レガシィ
3位:ベンツ・A160
4位:スバル・プレオ
5位:トヨタプログレ
6位:ホンダ・Z
7位:トヨタ・ビスタアルデオ
8位:マツダ・ロードスター
9位:BMW318i
10位:トヨタ・ナディア
11位:三菱・パジェロio
12位:プジョー・406クーペ
13位:ダイハツ・ストーリア
14位:三菱・トッポBJ
15位:トヨタ・ハリアー
15位:ベンツ・V230
17位:VW・パサートワゴン
18位:VW・ゴルフGLi
18位:ボルボ・V70バイフェーエル
20位:ダイハツ・ムーブ
21位:プジョー・306ブレイク
22位:シトロエン・クサラ
23位:オペル・アストラCD
24位:スズキ・kei
25位:サーブ・9-5
26位:日産・キューブ
26位:サーブ・9-3
28位:マツダ・ファミリアSワゴン
29位:スズキ・ジムニーワイド
30位:フィアット・ブラビッシモ
31位:ベンツ・ML320
32位:ボルボ・C70クーペ
32位:スズキ・エスクードV6
34位:ホンダ・キャパ
34位:イスズ・ウィザード
36位:サムスン・SM525V
37位:GM・キャデラックセビル
38位:三菱・RVR
39位:日産・プレサージュ
40位:三菱・ランサーエボリューション
41位:イスズ・ビックホーン
42位:日産・アベニール
43位:ホンダ・HR-V
44位:サターン・SW2ワゴン
45位:日産・サニー
46位:トヨタ・ガイア
47位:トヨタ・ランドクルーザーワゴン
48位:日産・スカイライン

さすがスカイライン。イケてます。

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