TVKテレビの新車情報を斬る!

三本さんと三清さんの新車情報が大好きで長年メルマガを発行していた筆者のブログ

フォード・Ka Vol.27 (1999/4/7)

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     『TVKテレビの 「新車情報’99」 を斬る!』
         Vol.27 (1999/4/7) 毎週発行
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★4月5日放映
【フォード・Ka】

Kaは「カァ」と発音するのが正しいそうです。ヨーロッパではCARと区別するため「カーア」と言ってる場合もあるようです。以前モーターショーなどではじめて見たとき、小さくて蚊みたいだからKaというのかな、と勝手に想像しましたが、そんなはずはありませんで、正しくは「エジプト神話に出てくる生命の源」という意味があるそうです。すごい由来でした。

Kaのオフィシャル・ページを見たい方はこちら
http://www.ford.co.jp/cars/ka99/
をご覧ください。

基本スペックは、直列4気筒OHV、1.3リッター、60ps、トルクは10.5Kg、燃費は10・15モードで13.6Km/Lと公表されています。MT仕様のみで、価格は150万円です。

三本さん達のロケの満タン法で計測された燃費は、14.7Km/Lでした。10・15モードよりいい結果が出ました。時速100Km走行時の騒音は71dBでした。

どうしても前々回のトヨタ・ヴィッツとくらべてしまいます。ヴィッツは1リッターながら70psとKaを上回っていますが、トルクは9.7Kgと若干下回っています。ATトランスミッションでも燃費は10・15モードで19.6Km/L、価格は128万円でした。

うむ、やっぱりヴィッツのほうが数値的に優等生です。それになんといってもOHV形式のエンジンとは古風です。日本車のガソリンエンジンでは皆無ではないでしょうか。しかしKaのコンセプトを満たすには、このエンジンで十分だと判断しているのかもしれません。

ちなみに私の乗っているディーゼルエンジンはOHVです。OHVは高回転が苦手ですから、Kaもトルク重視の性格なんだと思われます。特徴としてはカムシャフトが下のほうにあるので、エンジンの頭の部分がコンパクトにできるようです。

Kaのセールスポイントは、やはり何者にも似ていないその個性的なデザインでしょう。正規代理店の人は「独創性」と表現していました。目立ちたがり度では明らかにヴィッツより上をいってます。

高速でのインプレッションでは、ハンドルはクイックな印象でキビキビしてるようです。山坂道でも「ねらい目の通り行く」と素直なフィーリングとのことです。

また、トルク感があって走りやすい、とコメントしてました。タイヤは165/65R13を履いており、コーナリングは「なかなか踏ん張りがある」とのことでした。

ABSの性能を確認するため、恒例になった片輪をダートへ落としてのブレーキングでは、しっかりABSが機能して安定していました。

三本さんが特に関心していたことは、サンルーフです。標準で付いており、高速で開けても風が変に巻き込まず、騒音もあまりうるさくならないことをほめていました。Ka自体の優れた空力特性にも理由があるかもしれません。

三本さんはヘビースモーカーなので、サンルーフが必須のようです。昔はフロント三角窓のメリットを一生懸命訴えていましたが、さすがに三角窓は復活しませんでした。最近は三角窓のことは言われなくなりましたし、車内の換気はもっぱらサンルーフに頼っているようです。

私はタバコは吸いませんが、三本さんに習ってサンルーフを使った換気をよく行います。たとえば冬の寒いときなど、ちょっとした空気の入れ替えをするのには重宝します。しかし日本車の場合はほとんどオプション設定だし、装着率が低いようです。安い装備ではありませんし、トラブルの原因にもなりますし、絶対必要なものではなんですよね。

内装ですが、ドアーの内側など一部にボディ鉄板むき出しのような部分も見受けられました。しかしインパネはデザインも斬新で、質感がいいように思いました。変わってるところは、助手席のいわゆるグローブボックスの部分で、三本さんは忍者屋敷と言っていましたが、なんと表現したらいいのかクルクルまわります(?)。番組を見てない方申し訳ありません。実物をご覧ください。

大きなドアーポケットには、カッブフォルダーがついていました。スペースの有効利用かもしれませんが、飲み物を置いたままドアーを思いっきり閉めたらヤバそうです。

フロントスクリーンは結構傾いていますが、高さが十分あるのでしょうか、乗降性は合格でした。今回、ジャンボ分度器は登場しませんでした。きっとデザインが斬新すぎて、どこにあてがっていいのかわからなかったのかもしれません。

荷室は後部座席を前に倒せば、奥行き約1.35mと十分な広さがありました。しかしちょっと気になったのは、テールランプの部分が開口部の左右に出っ張っており、大きなものを積もうとする場合、気になるかもしれません。

今週の怒りのサンドバックは、やはりトランスミッションがマニュアル設定のみという事でした。正規代理店の人の言い訳は「ヨーロッパの小型車ではMTが主流で、Kaの走り味はMT前提で造ってあるし、ATにすると重くなるなど不具合が生じるからこの車では考えていない」とのことです。

三本さんは「ヨーロッパの人達だってATに乗りたがっているんだ、オレは知っている」といったようなことで反論していました。ヨーロッパではともかく、日本で売るのにMTだけでは、ライバルと本気で勝負しようとしてるとは言い難いです。

さて、インフォメーション・コーナーでは、先週の新車情報大賞の投票ハガキの中から、アルファの小物やカーナビが当たる抽選を行っていました。三清さんは、どうしても自分でハガキを選ぶことがイヤなようで、今回も三本さんにおまかせしていました。

三本さんはハガキの入った抽選箱に手を突っ込みながら、「どの辺から取ればいいですか」と聞くので、三清さんは「オクのほう、オクのほう」と応えていました。三清さんのためにハガキを出される方にお願いなのですが、自分の名前にはひらがなをふってあげましょう。

最近の三清さんは、三本さんとの会話のキャッチボールが本当に上手になったと思います。以前はQ&Aコーナーで三本さんが怒ってしまったときなど、三清さんのハニーなトークがボロボロになることが多々ありましたが、近頃ではそんな場合でもメゲなくなりました。常にハッスルした三清さんでいてほしいです。

★次週の予定
サーブ・9-5エステー