☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
『TVKテレビの 「新車情報’99」 を斬る!』
Vol.30 (1999/4/28) 毎週発行
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
★4月26日放映
【ホンダ・アコードワゴンSiR】
アコードはワゴンの前身に、エアロデッキと呼ばれた車種がありました。3ドアーハッチバックで荷室スペースの大きなクルマです。その頃、ワゴンと言えば商用車という時代で、乗用車感覚のスタイリッシュなエアロデッキは斬新で魅力的でした。そんな歴史を振り返ると、アコードワゴンは伝統あるワゴンと言えるかもしれません。
アコードワゴンのオフィシャル・ページを見たい方はこちら http://www.honda.co.jp/auto-lineup/accord_wagon/index.html
をご覧ください。
基本スペックは、直列4気筒DOHC、2.3リッター、VTECエンジン、200ps、トルクは22.5Kg、燃費は10・15モードで11.4Km/Lと公表されています。価格は249.8万円です。
三本さん達のロケの満タン法で計測された燃費は、10.3Km/Lでした。時速100Km走行時の騒音は65dBでした。雨風が激しく、計測には不利なコンディションだったとのことです。
以前、アコードワゴンはアメリカで造られており、現地でも多く売られていました。しかし近年ワゴンはミニバンに人気を奪われ、下火になってしまったとのことで、その製造拠点を日本に移し、日本市場にマトを絞った製品コンセプトにしたそうです。
R(レーシング)の名前が与えられたこのクルマは、エンジンが強化され、タイヤは205/55R16という高性能タイヤを履いています。
ATトランスミッションはポルシェのティプトロニック・タイプで、マニュアルのような使い方ができます。しかしカチカチ音がうるさい、とツッコンでいました。三本さんがスタジオで再現しようとしましたが、イグニッションキーが付いてなかったのでセレクターが動かず、一体どんな音がするのか分かりませんでした。
パワステの操舵感(操舵の重さ)が3段階に切換えられるスイッチが付いており、腕力の違いや駐車場の出入り時など、そのシチュエーションに応じて好きな重さを選べます。
高速道路での印象は、しなやかで柔らかいそうです。しかし不安な感じはなく、柔らかいながら舵が追従してくる素直な感覚があるようです。ホンダが培ったスポーティな味付け、と言ってました。それでいて乗りごごちもいいとのことです。
Aピラーは結構傾いていますが、頭上空間はしっかり確保され、こぶしが余裕で上下に動くほどでした。
しかし、これほどAピラーが傾いていると大抵、Aピラーにパンチ、あるいはフロントスクリーンにカウンターパンチをお見舞いするところですが、今回はありませんでした。運転者の顔からフロントスクリーンまで距離があって、狭苦しい感じは無い様子でした。
山坂道は雨が降っていたせいか、大人しいドライビングでした。しかしパワーアップしたVTECエンジンについて、そのフィーリングをもっとコメントしてほしかったです。
下り坂では、マニュアル的に使えるATトランスミッションが、エンブレを発生させるのに使い勝手がよさそうです。また、挙動自体もスタビリティコントロールが付いており、安定感があるとのことでした。
三本さんは番組冒頭に「シートの担当者が来ているので、後でシートについてツッコミましょう」とか言っておきながら、全然聞かなかったのは大変不満です。
また三清さんが「ブラックを基調としたシブイ室内インテリア」とコメントしていた、このクルマの特徴でもある室内の造り込みについても、インパネ周りなどはほとんど触れてくれませんでした。
フロントスクリーンの傾斜角は26度。なぜか今回からジャンボ分度器は無くなりました。やっぱり無理があったのでしょうか。やはりこれだけ傾斜してると、三本さんの「乗りづらい」攻撃は避けられません。ホンダの長身の人はスルッと上手に乗り込みましたが、自称「体はやわらかいほう」の三本さんは乗りにくそうでした。
荷室はパーテーションや小物入れも充実して、使い勝手がよさそうだし、質感も感じました。三本さんはコメントしてませんでしたが、このハッチバックドアーは、屋根の部分にまでドアーが入り込んでるデザインのため、開けたときの開口部が大きいような気がしました。それに伴い荷物の出し入れがしやすそうな印象を持ちましたが、実際のところどうなんでしょう。
後ろから見ると、テールランプと一体となった、左右を一本のラインでつなぐ赤い反射板がリアを飾っています。三本さんは「このままでは意味がないからハザードランプの代わりに、たとえばこの部分に『ありがとう』とか文字が点灯するといいですね」と言っていました。ん~、皆さんいかがでしょう。
高級車にはお約束になったディスチャージヘッドランプを装備、アルミホイールもおごられ、満足度は高いワゴンに仕上がっているようです。
さて、今週の三清さんの髪型は、ヒツジ(?)みたいでカワイかったです。室内インテリアの印象について自らコメントしていたので、また先週のように乗降性チェックをしてくれるのかな、と期待したのですが残念ながらそんなシーンはありませんでした。
豊田規紫子さんのときはホテル大箱根のなどロケ先で、車内の居住性チェックなどやってくれてたと記憶しています。三清さんはロケに同行しないのでしょうか。
やはり体の固くなった三本さんに代わり、乗降性チェックなど、体を張った演出を三清さんに任せてほしいです。別にミニスカートでなくても結構です。もちろんミニスカートでもOKです。
★次週の予定
日産・テラノ