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『ＴＶＫテレビの 「新車情報’９９」 を斬る！』
Vol.38 (1999/6/23) 毎週発行
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★６月２１日放映
【ジープ・グランドチェロキー】
少し前の放送のとき、三本さんがオフステージをこのグランドチェロキーで試乗した映像を見ましたが、さすがジープの名前に恥じない走破性でした。もちろん三本さんの腕もピカイチでした。
グランドチェロキーのオフィシャル・ページを見たい方はこちら http://www.chrysler.co.jp/japanese/index.html
をご覧ください。
基本スペックは、４．７リッター、Ｖ８のＯＨＣ、２１８ｐｓ、トルクは３９．８Ｋｇ、燃費は１０・１５モードで６Ｋｍ／Ｌと公表されています。価格は４９５万円です。
三本さん達のロケの満タン法で計測された燃費は、６．４Ｋｍ／Ｌでした。１０・１５モードよりいい結果です。時速１００Ｋｍ走行時の騒音は６６～６７ｄＢでした。
燃費、排気量、トルクと、なかなかアメリカンなスペックです。アメリカでは好景気に支えられて、ビックなＳＵＶが売れてるらしいですが、日本ではどのように受入られるのでしょう。
三清さんも「ジープの名前を知らない人はいませんよね」と言うくらいジープはクロカンを総称する代名詞ですが、もともとは車名だったようです。
ジープの名称の由来については、はっきりしていないらしいですが、軍用車として誕生した際、多目的という意味のジェネラルパーパスの頭文字、ＪＰからｊｅｅｐとなまったものであるとか、またマンガで、瞬時に異次元へ移動するというキャラクターの名前から取ったという説と、諸説あるようです。
ジープには、もっともジープらしいラングラー、ガジュアルなチェロキー、そして高級感を全面にアピールしているグランドチェロキーとに分けられます。
「いかにもアメリカっぽい。マッチョカーだ」というトルクフルなエンジンは、時速１００キロでも２０００回転に届くか届かないかという、いかにもアメリカンフィーリングです。ストレスのない高速クルーズが出来そうです。
モノコックボディーを採用しており、クロカン走行の映像にもありましたが、車輪が浮いてボディーがヨレてるような状態であっても、ドアーの開閉にまったく問題が無かったり、高いボディー剛性を実現しているようです。
高速小刻み攻撃でも、後ろからの映像では、素直に追随している感じで不安定な様子はありませんでした。しかし、山坂道では「ロールを感じる」と言っていました。
ビッグトルクですからパワー的には余裕ですが、ＡＴのセッテングについて、このようなワインディングや日本の道路事情に若干合ってない、とコメントしてました。
いつものように片輪をダートへ落としてのブレーキングテストですが、たいへん安定しており、三本さんはおもしろがって何度もやっていました。こういうクルマに乗ると、無性にダートへ出たがる気持ちはよくわかります。
三本さんはこのクルマでパリ－北京レースに出てみたい、とも言っていました。「高級感とジープの名に恥じない走破性を両立した」というだけあって４駆システムはなかなか高性能のようです。
バンパーを含め、スッキリした下回りはそれなりの走破性を予感させます。この点は国産車も見習うべきかもしれません。張りボテだらけのグラマラスなシルエットでなくても、かっこいいデザインは出来ると思います。
日本向けには右ハンドル仕様だけとのことで、外国車の仕様も随分と様変わりしました。「牛４頭分だな」は本当かどうかあやしい気がしましたが贅沢な本皮シート、また木目調パネルなど、高級感いっぱいです。
荷室は十分な広さがあり、使い勝手もよさそうです。トノカバーや電源ソケットなども付いていました。またテラノのようにリアのガラスハッチが開いて、荷物の出し入れができます。
アメリカっぽくスタイリッシュなデザインですが、フロントスクリーンの傾斜角は３５度。座高がアメリカ人の平均より高いという三本さんでも、乗り降りはスムーズです。スタイリングも含めたパッケージングはいいと思いました。
パワーユニットや牛４頭分は別にして、国産車でももう少し、クロカン４駆の良さが味わえる機能的なパッケージングと、スタイリッシュなデザインが融合したようなものが出来ないかなあ、と思うのですが、スタイル的には今一つ、バブリーコンセプトを引きずっている感じが否めません。
さて、イエローの服がとっても似合っていた三清さん。服の素材のせいなのか、なんとなく宇多田ヒカルっぽい雰囲気がしたのですが、私だけでしょうか（私だけでしょう）。
★次週の予定
日産・ウイングロード
