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『ＴＶＫテレビの 「新車情報’９９」 を斬る！』
Vol.40 (1999/7/7) 毎週発行
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★７月５日放映
【ＢＭＷ・３２８Ｃｉ】
ダークメタリックブルーでしょうか、ソリッドで美しい色。クーペはスポーティーでありながらエレガント。三清さんをクルマにたとえたら、このクーペかもしれません。
３２８Ｃｉのオフィシャル・ページを見たい方はこちら
http://www.bmw.co.jp/Products/Automobile/328ci/index.html
をご覧ください。
基本スペックは、２．８リッター、直列６気筒ＤＯＨＣ、１９３ｐｓ、トルクは２８．５Ｋｇ。燃費は１０・１５モードで８．６Ｋｍ／Ｌと公表されています。価格は５３８万円です。
三本さん達のロケの満タン法で計測された燃費は、９．３Ｋｍ／Ｌでした。１０・１５モードよりいい結果です。時速１００Ｋｍ走行時の騒音は６４～６５ｄＢでした。
一見してカッコイイ！と感じました。クーペって死語かと思っていましたが、こんなにカッコイイものなのか、と見なおしました。
クーペ独自のデザインを追究した結果、外装パーツでセダンと共通な部分はドアノブ、サイドマーカー、先頭についてるＢＭＷのロゴバッチだけとのことで、新しいクーペ専用プレスにて造られているそうです。三本さんは「それで採算が合うのか」と心配してました。
ただし、プラットフォーム、エンジン、駆動系はセダンと共通で、ホイールベースやトレッドはセダンと同じです。
高速をクルージングする三本さんの後ろ姿、いつもは大きな背中がシートからハミ出ているのですが、このクルマの背もたれは大きく、ヘッドレストも大きいです。
また、座面の一部が前に飛び出すようなかたちでスライドして、更に座面自体が大きく出来ます。どんなお尻の大きい人でも大丈夫だ、と言っていましたが、モモをサポートするような場合に使用するのかもしれません。
外見の大きさ、車格感などからも「５シリーズに近いと感じた」と言っていました。
試乗車はオプションの１７インチホイールに２２５／４５という超偏平タイヤを履いていますが、「特に１００キロくらいの高速域ではゴツゴツしない、乗りごごちがいい」とコメントしていました。ちなみに１８インチホイールもオプション設定されているそうです。
正規代理店の人も言ってましたが、「サスペンションがいいのは高精度なショックと、サス自体のストローク量がたっぷりしているからだと思う」とのことです。
「目からウロコが落ちるようだ」と言いながら急な車線変更をしてみたりと、相当お気に入りの様子です。
山坂道では、そのビックトルクで余裕のよっちゃんイカ状態。トランスミッションは５速ＡＴのＢＭＷのスキップトロニック式で、マニュアルのような操作ができます。
さすが三本さん、どんなクルマでも差別なくダートへ突っ込み、フルブレーキングをしてＡＢＳのチェックをします。
窓は枠がないサッシュレスタイプです。あまり意識したことはありませんでしたが、サッシュレスは窓とウェザーストリップとの圧着度が低い場合があるようです。
その対策として珍しい装備が付いており、ドアーを開けると、ほんのチョット窓が下がります。ドアーを閉めると、ほんのチョット窓が上がり、食い込むような感じになって、その圧着を高めるようなっています。
いつもなら三本さん、このサッシュレス窓について、「お年寄りはサッシュレスが見づらい。顔がぶつかったり危ない」とツッコミがあるのですが、今回はありませんでした。
外から窓がリモコン操作で開きます。何に便利なんだろうと思いましたが、狭い駐車場などで乗り込む際、ドアーが少ししか開けない状態のとき、窓を全開にしておけば、上半身がつかえないから乗り込み易いとの理由です。私は窓から乗り込むのかと思いました。
ドアミラーの上に何やら小さなイボのようなものが付いています。これがドアミラー周辺の整流効果を促進するとのことで、騒音対策だそうです。ワザが細かいです。
ドアミラーを電動でたたむと、軸が回転してバンザイしたみたいになります。三本さんは「ギブアップしたようだ」と言っていました。
他にも日本車と比較して珍しかったり優位な配慮がいろいろありましたが、やはり５００万円を超えているというプライスを無視して語ることはできません。
正規代理店の人も言っていましたが、本国ドイツでも、ＢＭＷは所得の高い人が乗るクルマだそうです。三本さんも大変気に入っていたようですが、価格は対しては若干不満があるようでした。
さて、三清さんのインフォメーションコーナーはいつものハガキによるＱ＆Ａ。高速などで車間を開けずに走ってるクルマが多すぎる、といった内容でした。三本さんもいろいろ語ってくれましたが、「車間の問題はモラルの問題ですね」と三清さん。おっしゃる通りだと思います。
評論家の方々には、クルマ社会のモラルについても語ってほしいです。クルマに乗っても一般社会とマナーは変らないハズなんですが、若干、特殊なところもあります。
社会生活では多少、不摂生があっても常識の無いヤツだ、で済む場合もあるかもしれませんが、クルマ社会の非常識は本人のみならず、ほかの人達の命に関わってきます。安全対策と同じくらい意識改革も重要なことかもしれません。
★次週の予定
日産・セレナ
