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『ＴＶＫテレビの 「新車情報’９９」 を斬る！』
Vol.43 (1999/7/28) 毎週発行
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★７月２６日放映
【マツダ・ボンゴバン】
事前にゲットしていた今週の放送予定は、マツダ・ＭＰＶのはずでしたが外れてしまいました。ボンゴバンは商用車で、１６年ぶりのフルモデルチェンジとのことです。このようなクルマを話題にするのも新車情報ならではです。
ボンゴバンのオフィシャル・ページを見たい方はこちら
http://official.mazda.co.jp/Publicity/Public/9906/990616.html
をご覧ください。
基本スペックは、１．８リッター、直列４気筒ＳＯＨＣ、９０ｐｓ、トルクは１３．８Ｋｇ。燃費は１０・１５モードで９．０Ｋｍ／Ｌと公表されています。価格は１２９万円です。
ロケでは、２．２リッターのディーゼルを試乗していました。こちらの燃費は１０・１５モードで１２．４Ｋｍ／Ｌです。
三本さん達のロケの満タン法で計測された燃費は、９．８Ｋｍ／Ｌでした。時速１００Ｋｍ走行時の騒音は７４ｄＢでした。
今回のフルチェンでの主な改良点は、フロントスクリーンのガラス面積を大きくするなど視認性の向上。左サイドの死角による巻き込みの危険性をなくすために、サイドセーフティウインドウと呼ぶ窓を大幅に拡大。これにより身長９２センチ程度の小さな子供でも確認できるとのことです。またオーバーハング（前方への張り出し）を大きめにとって、衝突安全性が向上しています。
「仕事のはかどるクルマ」が開発コンセプトだと言う商用車は、プライベートで乗るクルマとは一線を隔して見ないといけません。
まずメチャうるさい騒音。ロケ当日は雨がドシャ降りで更にうるさく感じたようですが、それでも乗用車に比べたら大きな騒音レベルです。三本さんは「クルマを使って働く人にもっとやさしく」と、あったかいツッコミをしていました。
もちろんその辺りは、マツダの開発者も十分承知しているとは思われますが、「道具としてのクルマであるし、コストパフォーマンスが何よりも重要」とのことで、ギリギリのところを押さえているんだと思います。
三本さんも「軽自動車なみの価格でこれだけのパフォーマンスを得られるのだから」と納得せざる負えない様子でした。
昔ながらの１ＢＯＸの形態をとっていて、エンジンは運転席と助手席の下にあります。まるでトラックみたいな水平のハンドル。つまりお腹の前で皿まわしをしているみたいです。体型的にはジャリトラ運チャン系の三本さん、なぜか運転席にシックリきてました。
２列目のシートは、ベンチシートで簡単なつくり。人を乗せる目的というよりは、コンパクトにたたみ易くすることを前提につくられたシートのように見えます。
そのベンチシートをたたむと、まさに広大な荷物スペースが広がります。いつもなら荷室が大きいとか狭いとか、ゴルフバックが何個とか言っていますが、そんなレベルとは比較になりません。遊びでやってんじゃねえんだ、といった商用車の気合が感じられます。
クルマとしての基本性能の向上だけではなく、使い勝手の向上も目指したとのことで、マツダの開発陣が実際ユーザーのところ出向いてヒアリングをやったそうです。
その結果、たとえば運転席まわりの変わった収納スペース。プリペイドカードなどを入れる小さな収納から、大きなグローブボックスまで、その用途を明確にして細かく設けられています。
きっと、大きければいい、という発想だけでは、実際の使い勝手は悪いんだと思いました。たとえば便利な胸ポケットみたいな感覚が求められているのかもしれません。
このボンゴバンは、日産のバネットと三菱のデリカへもＯＥＭ供給されるそうです。
さて、いつもながら、毎回登場する新車と、三清さんとの相性などを勝手に想像してしまうわけですが、オシャレで清楚な三清さんのイメージと、今回の商用バンとはどうにも結びつかないとお思いでしょう。
私も三十路を過ぎ、最近ではただ単にツンとすましたルックスだけの女性より、少々生活感みたいな雰囲気を持ってる女性のほうが魅力的に感じます。
クルマでいえば、ほとんど乗ることもなくいつもピカピカに輝いているフェラーリよりも、日々の生活や仕事に使われているクルマの一場面にこそ、クルマとしての魅力を感じる、そういうことがあります。
三清さんは品があるし、確かにオシャレでプレステージ性の高いクルマがお似合いです。しかし私がプッシュする三清さんの魅力とは、そんな単純なものではありません。
商用バンでいうなら、たとえばボンゴバンでお弁当を運ぶ三清さん。それも手作りのこだわり弁当だったりします。愛想が良くて笑顔がまぶしいお姉さん。ボンゴバンをキビキビ運転し、たくさんのお弁当箱を一度に持てたりします。
そんなハニーな三清さんが、またテレビＣＭに出てるらしいです。某証券会社のＣＭで、中村勘九郎が出ているシリーズに少しだけ登場しているそうです。
★次週の予定
日産・セドリック／グロリア
★先週の訂正
先週のホンダ・ラグレイトの中で「ランドクルーザ１００の幅は１８９０ｍｍ」と書きましたが、１９４０ｍｍの誤りでした。ラグレイトの幅は１９３５ｍｍですから、ランクル１００のほうが幅広ということになります。誤った比較をしてしまい申し訳ありませんでした。
