TVKテレビの新車情報を斬る!

三本さんと三清さんの新車情報が大好きで長年メルマガを発行していた筆者のブログ

トヨタ・ファンカーゴ Vol.55 (1999/10/20)

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     『TVKテレビの 「新車情報’99」 を斬る!』
         Vol.55 (1999/10/20) 毎週発行
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★10月18日放映
トヨタファンカーゴ

「どこで何しても僕たちの勝手でしょ」というコピーが一部でヒンシュクを買っているようですが、クルマとは元来勝手な乗り物です。ファンカーゴヴィッツのプラットフォームがベースで、トヨタのニュー三姉妹、ヴィッツ、プラッツ、ファンカーゴはいずれも人気者です。

ファンカーゴのオフィシャル・ページはこちら
http://www.toyota.co.jp/Showroom/All_toyota_lineup/funcargo/data/a1_2.html
をご覧ください。

基本スペックは、1.5リッター、4気筒DOHC、110ps、トルクは14.6Kg。燃費は10・15モードで15Km/Lと公表されています。価格は148.8万円です。

三本さん達のロケの満タン法で計測された燃費は、16.4Km/Lでした。10・15モードより良い結果です。時速100Km走行時の騒音は67dBでした。なおロケ当日は雨が降っていました。

エンジンはこのほかに1.3リッターがあり、4WDの設定もありますが、その場合は1.5リッターしか選べません。

このクラスは強力なライバルがたくさんいます。三本さん日産・キューブ、ホンダ・キャパ、三菱・ディンゴ、マツダ・デミオなどを上げていました。

スタジオに持ち込まれたイエローボディに思わず「かわいい~」と三清さん。2年前の東京モーターショーでお披露目されたこのクルマは、トヨタ・ヨーロッパ事務所のフランス人によるデザインだそうです。

高速道路では「思ったより静か」とのコメントです。この「思ったより」は、室内の広さからすると静粛性は高いという三本さんの評価だと思いました。時速100キロのとき、エンジン回転数は約2500回転。

全高は1680ミリと高いため、それなりにロールは感じるようですが、意外とシャープな印象だそうです。

このクラスでも、試乗車のハンドルにはボタンでシフトチェンジができるシフトマチックがついていました。ATセレクターレバーはハンドルの根元から生えてるコラム式。

大人4人乗車での山坂道は、頻繁にキックダウンするようです。またちょっと攻めるとタイヤの鳴り出しが早いようです。燃費を重視しすぎて少しタイヤが細身かも、と言っていました。

ヴィッツと同じセンターメーターですがデザインがちょっと違っていて、あの口を開けたような穴は運転席側を向いています。

三本さんがスライドドアーにしないの?と聞くと、トヨタの人は「スライドはラウムで採用しているから、差別化した」とのことです。

同時に開発したという専用チャイルドシートを使えば、その脱着はワンタッチで可能とのことです。

室内の広いクルマはたくさんありますが、トヨタの人いわく「住まい部屋感覚にこだわった」とのことで、これは実際に見たほうがいいかもしれません。私もお台場にあるパレットタウンのトヨタショールームで実際見て来ました。

5人乗り、つまり3人座れる後部座席ですが、完全に床下に収まって床はフラットになります。車内で何がじゃまかと言えばそれはシートでした。フツーのクルマでもシートを外せば広いかもしれません。

床下収納時のウィークポイントとして、まず前席のシートを目いっぱい前にスライドさせる必要があります。でもこの程度のことはフルフラットにする場合でも行いますから、さほど苦にならないかもしれません。作業が終われば、また後ろにズラせます。

収納場所は後席の足元付近になりますが、まずこの床のパネルを外す必要があります。外したらそれを一旦どこかに置いて、シートを床下に収めてから、また床パネルをかぶせます。できればいちいち外すのではなくて、開いたり閉じたりするフタみたいなほうが使い勝手がいいと思いました。

シートは左右独立していますから、それぞれ床下収納することになり面倒な気もしますが、片方だけ収納できるほうがレイアウトの柔軟性が高いとも言えます。

左右とも床下収納する場合、シートの真ん中に大型のアームレストがあるのですが、これは脱着式になっていて外さないとシートは収納できません。この外したアームレストの行き場がないように思いました。

部屋感覚?を意識したのか、収納スペースが多いようです。あと目玉は100VのACコンセントが付いています。電子レンジとか大容量の電化製品は無理だと思いますが、パソコンくらいならアイドリングしていなくても十分使えると思います。ただしデスクトップパソコンはやめたほうよさそうです。

キャンピングカーのように、外部のAC電源から車内へ電気を供給して、大容量の電化製品を使えるようにできるオプションがあるそうです。それを使わないとコマーシャルのようにクルマの中でアイロンがけは無理でしょう。個人的には掃除機をかけたいのですが、それもこのオプションがなければ無理でしょう。

バックドアーは横開きです。トヨタの人はなんと「玄関のコンセプト」と言っていました。だからドアーは横開きにしたとのことで、その「玄関」から乗ってもいいそうです。乗りやすいように一般の玄関の敷居と同じくらいの高さにおさえたとして、実際測ったら地上からの高さは50センチでした。でも本当に当初からこんなコンセプトがあったのか疑問です。

私のクルマも地上高は随分高いもののリア横開きですが、後ろからなんて乗りません。第一、カーペットがひいてある上に普通はのらないと思います。玄関だったら下駄箱を用意してください。

このようなシートを床下へ収納する方法は、今後主流になっていくと思われます。いわゆるセダンではこの方法は不可能なのでセダンが更に時代に取り残されそうです。

さて今回は、番組のテレビ画面から三清さんの姿を、ソニーのバイオR61のギガ・ポケットを使って取り込んで、その静止画像をホームページに載せてみました。下の「今週の三清さん」のコーナーにあるURLからご覧になってください。なおこの試みは画像担当スタッフの都合により、毎週できるかわかりません(笑)。

★次週の予定
VW・ボーラ