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『TVKテレビの 「新車情報2000」 を斬る!』
Vol.67 (2000/1/12) 毎週発行
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★1月10日放映
【ダイハツ・ネイキッド】
ネイキッドは1997年の東京モーターショーで注目された新しい発想の軽自動車です。
ネイキッドのオフィシャル・ページはこちら
http://www.daihatsu.co.jp/cata/naked/index.htm
をご覧ください。
基本スペックは、660cc、直列3気筒DOHCターボ、64ps、トルクは10.9Kg。燃費は10・15モードで16.8Km/Lと公表されています。価格は115.4万円です。
三本さん達のロケの満タン法で計測された燃費は、14.1Km/Lでした。時速80Km走行時の騒音は66dBでした。
「近いうちに軽自動車の法定速度も100キロになる」と予言している三本さん。軽自動車が新規格になってから、高速道路を法定速度で流すのは物足りない様子です。時速80キロのときエンジン回転数は2500~2600。
乗り味はやわらかめ。しかも背が高いにもかかわらず、急な車線変更で不安な印象はないようです。ちょっと無骨にも見える外見で、室内も広そうなワゴンタイプなのに騒音が66dBとは、ライバルより1~2dBは低い数値だと思います。見た目の予想より風切り音が少ないとコメントしていました。
山坂道では、知能ATで運転しやすそうです。ABSやブレーキアシスト、そして実際には試してませんでしたが、DVSと呼ぶ横滑りなどに対応した4輪トラクションコントロールを持つ充実ぶりです。
しっかりとした基本性能以上に注目すべきポイントは、そのデザインや機能性です。
三本さんの友人、番組にも度々登場するモータージャーナリストの星島浩さんが、長年メーカーに提案し続けた「ドアーヒンジの外づけ」が採用されています。つまり蝶番(ちょうつがい)が外についています。
これによりスパッと90度キッチリ開口し、広々として乗降性は高いとのこと。
従来どのクルマもヒンジを内側に隔すのは、デザイン上見苦しいとされるからだと思いますが、ネイキッドは違和感を感じないし、逆に剛性が高いような印象すら受けました。
フロントスクリーンもそそり立ち、乗降性のよさ、視界のよさを兼ね備えた三本さん好み?のクルマです。
「道具としての使い勝手を徹底追及した」とダイハツの人が言っていたように、車内のつくりは斬新な発想に溢れています。
まずリアシートが簡単に脱着できます。本当に簡単に外していました。これだけ手軽なら頻繁にやってみようという気になると思いました。
後ろのハッチを開けると、ちょっと目につく邪魔なスペアタイヤ。ラゲッジスペースの隅っこにカバーに包れ置いてあります。
これについてダイハツの人は「ラゲッジスペースに後ろ向きに腰掛けるコンセプトを優先した。スペアタイヤを床下に収納すると、座面が高くなってしまうから」との理由です。
内装のラゲッジスペース近辺には、いたるところナットの穴があります。このナットを活用していろんなオプションを付けたり、オリジナル収納に工夫できる配慮だそうです。
天井にはシステムバーと呼ぶ「つっばり棒」が用意されます。つっばり棒をはめる穴が左右それぞれ4箇所あり、好きな位置にセットできます。ネットラックなどの組合せにより、シュラフやテニスラケット、釣竿などの長物収納ができます。
車内の収納で、縦方向(高さ)を活用するのはなかなか難しいです。よく売っているRVボックスとか言う箱を利用すると、確かに収納力はアップしますが邪魔でどうしようもありません。結果、いらないものまで積みっぱなし状態に陥り燃費の悪化を招いたりと、ありがちパターンです。
空間を有効に使うためネットを張ったり、サイドに何か引っかけるような工夫をしたくても、ナットが内装パネルに覆われているので活用することが出来ません。
私も俗に言うRV車で、スペースを効率よく工夫をしたいと兼ねがね思っていましたので、ネイキッドの発想はいいと思いました。ただ洗濯物のようにいろいろぶら下げたりして、後方視界を妨げないように注意しないといけません。
キーレスエントリーシステムがすごいらしいです。キーを持つオーナーがクルマに近づいただけで反応するそうです。またクルマから離れようとすると自動的にロックが掛かるそうです。これはどこまで実用的か未知数です。
ちなみにキーの組み合わせは約2億通りあり、同じパターンのオーナーが存在することは有り得ないとして、人様のネイキッドに近づいても反応することはありません。
さて、1997年東京モーターショーを振り返り、三清さんのネイキッドの印象は「プラモデル感覚みたいなクルマ」とのこと。三清さんも楽しいクルマが好きみたいです。
(妄想)三清さんとピクニック。まだまだ寒い今日この頃ですが、早春を迎えるころに、三清さんとネイキッドで日帰りピクニックへ。三清さんのるんるんスマイルがネイキッドにピッタリでした。
まだ寒いかなと心配しましたけど、高原の日だまりはポカポカと暖かいです。
ネイキッドの後部座席を外して座椅子に使おうかと思ったのですが、生意気な小学生に「あのカップルズ、クルマのイス外してあんなところで座ってるよ、ギャハハハ」などと言われそうな気がしたので、芝生の上に小さなシートをひいて2人で座ります。
三清さんお手製サンドイッチが登場。パンがちょっと水っぽくなってるところが、なぜかおいしいっす。直美「一番得意なのはパスタよ」知ってます。
暖かい日差し、芝の匂い、鳥の声、気持ちのいい空気、そして三清さん。ネイキッドと春を予感させる最高の休日でした。おしまい。
★次週の予定
クライスラー・ネオン