TVKテレビの新車情報を斬る!

三本さんと三清さんの新車情報が大好きで長年メルマガを発行していた筆者のブログ

アウディ・TTクーペ Vol.70 (2000/2/2)

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TVKテレビの 「新車情報2000」を斬る!』
         Vol.70 (2000/2/2) 毎週発行
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★1月31日放映
アウディ・TTクーペ】

1995年のフランクフルト・モーターショーで登場した斬新なデザインを、忠実に量産化したとのことです。日本においてもグットデザイン賞の金賞を受賞。TTとは、バイクレースで有名だったツーリング・トロフィに由来しています。

TTクーペのオフィシャル・ページはこちら
http://www.audi.co.jp/
をご覧ください。

基本スペックは、1.8リッター、直列4気筒5バルブDOHC、インタークーラー付きターボ、225ps、トルクは28.6Kg。燃費は10・15モードで10.8Km/Lと公表されています。価格は470万円です。

三本さん達のロケの満タン法で計測された燃費は、9.6Km/Lでした。時速100Km走行時の騒音は66dBでした。

日本に輸入されるのは1グレードのみ。また左ハンドルのみで、ミッションの設定も6速MTしかないそうです。幅広く売るためには少々配慮不足か。。

アウディご自慢のクワトロシステムでフルタイム4WD。しかし舗装路をまっすぐ走ってる場合の駆動力配分は、フロント95%、リア5%でほとんどFF状態です。

FFに毛が生えた程度か?と思ってしまいますが、実際にその状況になるかは別にして、フロント0%、リア100%という状態もシステム的には起こり得るそうです。

高速道路をTTクーペで流す三本さん。後ろから見た美しいヒップライン。なかなか存在感があります。

車内の映像は助手席からでした。普段のVTRだと後部座席からの映像ですが、2+2のオマケみたいなリアシートにさすがのスタッフも座れなかったようです。

「加速がすばらしい」と思わずコメント。そんな驚くほどパワーユニットではないのに、そこにはスポーツカーを感じさせるスピリットがあるのかもしれません。

乗り味はゴツゴツ感がある、と言っていました。もう少しシットリ感があってもいいと思うとのこと。タイヤは、225/45R17とかなりの偏平タイヤを装着。

山坂道でも楽しそうです。クワトロを体感しようと、わざとぬれた路面でアクセルを踏んでみる三本さん。「後輪にトルクが伝わった感じがわからないなあ」と駆動配分の変化をあまり体感できなかったようです。

シートはスポーツタイプのバケットで、ホールド性が高いようです。でも決して息苦しい印象はなく、リラックスして座れるとのことでした。

フィーリングが合ったのか、シート・クレーマーの三本さんが珍しくシートをホメていました。やはり国産とは金のかけ方が違うのか。

エクステリア同様にインパネも丸みを基調とした斬新なデザイン。丸みといっても黒い配色に金属的な演出をおり交ぜ、戦闘的なスポーツカー的イメージです。

外装では燃料の給油口がレーシングカーのようなデザインになっていたり、細かいところまで演出が徹底している印象を受けます。

大人が乗るには小さすぎるリアシート。なんとか座れても、天井に頭があたりそうです。また運転席に乗り込む場合でも、湾曲している天井のせいで頭が引っかかりそうになり、「頭がぶつかってしまうよ」と訴えます。

また窓がすごく小さいです。スタジオでは実際に三本さんが乗り込み、窓から顔を出そうとしましたが、出ません。頭を横に倒してグリグリと無理すればなんとか出すことができる程度。ヘタしたらそのまま抜けなくなるかも。

確かに三本さんの顔は標準よりデカイです。それを考慮してもかなり面積の小さい窓。窓から顔を出しながらバックするという普段あたりまえにやってることが出来ません。

なんでこんなに小さいの?という三本さんの問いに、「スポーツカーをデザインをしたらこうなった。スポーツカーに無駄な視界は不要。見なくていい視界は必要ない。ヘルメットのフルフェイスの感覚です」そういうもんでしょうか?

カーゴルームについて、開口部は狭く面積もあまり大きくありません。リアシートを前にたためば、それなりに容量は確保できるようでした。

屋根にキャリアなどを装着できる穴があらかじめ4個所作られていて、普段はフタがしてあります。それを利用することで簡単かつ確実にキャリアをセットできるようです。この配慮は三本さんも感心していました。

盗難防止装置がついています。ドアーの内側に赤ランプが見えました。

TTクーペは少し前、高速走行中にリアのグリップ不足が原因で事故が発生し問題になりました。すぐにリアのスタビライザーやサスペンションの改善など対応が行われ、現在では問題ないようです。その一環でリアウイングを装着したようですが、スタジオのクルマには付いていませんでした。リアウイングは時速130キロ以上にならないと効果は無いとのことでした。

さて、三清さんにはアウディっぽいイメージがあると思うのは私だけでしょうか(そういうこと考えているのは私だけでしょうけど)。

(妄想)夕暮れ時の青山通り。大きな排気量のベンツが忙しそうに走ってるなか、美しいフォルムのアウディ・TTクーペは、他のクルマとは違った雰囲気を漂わせています。

優雅でちょっと豪華で、知的な雰囲気。フロントの4つの輪が時折夕暮れの光をあびてキラキラと輝いていました。

今回ステアリングを握るのは三清さん。助手席に座って歩道を行き交う人々をながめているのは私。ときおり三清んの横顔もながめます。

豊川稲荷前の下り坂を一気にくだり、赤坂プリンスを正面に見るオーバーパスの右コーナーを、かなりのスピードでクリアした三清さん。私は少し怖かった。

誰よりも速くコーナーを立ち上がり、その先ですばやく進路変更をキメます。ちょっと満足げだった三清さんの横顔に、秘められたアドレナリンを垣間見たのでした。おわり。

★次週の予定
ホンダ・オデッセイ