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『TVKテレビの 「新車情報2000」を斬る!』
Vol.71 (2000/2/9) 毎週発行
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★2月7日放映
【ホンダ・オデッセイ】
三本さんは東京モーターショーではじめて新型オデッセイを見たと言っていました。私もそうでしたが、そのときはどこが変わったのか分かりませんでした。しかしすでに街中で走っているオデッセイを見ると、キープ・コンセプト、いえオデッセイ・コンセプトの追究は見事に成功していると思います。
オデッセイのオフィシャル・ページはこちら
http://www.honda.co.jp/ODYSSEY/
をご覧ください。
基本スペックは、2.3リッター、直列4気筒SOHC、150ps、トルクは21Kg。燃費は10・15モードで11Km/Lと公表されています。価格は259.5万円です。
三本さん達のロケの満タン法で計測された燃費は、10.2Km/Lでした。時速100Km走行時の騒音は65dBでした。
オデッセイは94年の10月に初登場。以来、ファミリーから若い人達まで人気を得て、大ヒットを続けています。
確かアコードベースで、ホンダ車としてはかなり大きな印象でした。
ワゴンはどうも好きになれず、四角い箱型のクルマも好きになれない。でもセダンは飽きたという大多数の層に、ビシッとマッチングした感じです。
当時はすごく新鮮に感じましたが、基本的にはボンネットがあり、ヒンジドアーで、あくまで乗用車イメージを全面にアピールしたところに、万人受けした理由があるのではないでしょうか。
今回の新型もその先代のコンセプトをキッチリ守って、余計な付加価値を下手に追加するでもなく、目立つような飛び道具もなく、既存のいいものを洗練させ完成度を高くしたイメージは、実際購入を検討している人達にとって好印象に映ると思います。
インプレッションの三本さんの第一声は、「一皮むけたといった感じ。細部の仕上げが良い」とのことです。
以前のオデッセイは、かなりやわらかい乗りごこちだったそうですが、新型では締まった乗りごこちになったとのこと。
ステアリングは従来通りイージーな操作感。しかし急な車線変更では、「ダルな印象のステアリングだが実際操作すると機敏に動く」とのコメントです。
今回は箱根の山坂道が雪で通行止めだったそうで、山坂道レポートは残念ながらありませんでした。
全高は15ミリ低くなり、走りを意識して重心を低く設定。しかもホイールは全車16インチへインチアップされて、オデッセイのコンセプトはそのままに、走行性能の向上が図られているようです。
エンジンは成熟の2.3リッターエンジンで、排気物の改善なども兼ねて、低・中速トルクで粘りのある扱い易いエンジンに仕上がっているようです。
同じホンダのエンジンで一方では2リッターで250ps。こちらは2.3リッターで150ps。馬力の数字だけで性能を判断することはナンセンスです。
運転席で一番変わったといえば、立派なセンターコンソールとシフトレバーが設けられたことです。以前はハンドルから生えていたコラムタイプでした。しかも節度感が無いなど、評判はあまり良くなかったようです。
ライバルは皆オシャレなセンターコンソールを持ち、パーソナルユースの雰囲気があったわけですが、これで見劣りすることはなくなりました。
しかし隣へ移動する場合、たとえば助手席から乗って運転席へ移るようなとき、センターコンソールがでっぱっており足元が狭いとのこと。ホンダの人は「大き目な小物入れを設けたから」と言っていました。
3列目シートが床下収納です。しかもヘッドレストを外さなくても収納可能。
エクステリア(外観)はほとんど変わってないように見えます。クルマ好きの私でも、街で走っているオデッセイの新旧を判断するのに一瞬考えます。
よく見ると細部がリファインされている印象で、たとえばヘッドライトやテールのレンズの形状など。でも基本的には先代と似たような形をしています。
「実質的に大きさは変わってない」としながらも、寸法は全長で5ミリ大きくなっています。全幅も1.8mに迫る大きさ。
ホンダの人は「日本を代表する乗用車を目指したい」と言っていましたが、それにしては少し大きすぎると思います。それとも大きさウンヌン言うことは、大きなお世話なのかもしれません。
ホンダの人は「空力を改善した」と言っていました。その一つにドアミラーの形状が変わっているそうですが、オーナーでないと見分けられないと思います。
良いものはそのまま継承したつくりで、すべてのコンセプトに実績が裏打ちされているから、なかなかツッコミの鋭さに欠けます。
唯一、三本さんのツッコミがあったのはシートの生地で、三本さんが大嫌いなケツが動かなくなる起毛したシート。ホンダの人のやり取りの末、結局日本人はこの手のシートが好きだから、ということです。
私事ですが、私のクルマは織物生地シートで気に入っています。しかしそれより、シートが硬めで長時間乗っても疲れにくいことが一番気に入っています。形状や硬さに満足できれば、生地にはそんなにこだわらないと思うのですが、どうなんでしょう。
新型は更に乗用車に近づき、オシャレになりました。単なる柄のデカイ多座席車ではなく、「ホンダ・オデッセイ」としてブランド・イメージが定着してきた感じがします。
特別、高くない価格設定も好感持てます。高価でなくても、ステータス性があってブランド力のあるいい商品。クルマ以外なら結構あると思うのですが、クルマの世界は未だに高いほうが偉い図式です。
トヨタ・日産のピラミッド的なラインナップ群は、あまり意味がないと思います。最初はカローラ、係長になったらコロナに買い替えて、課長でマーク2、部長になったらクラウン。更にゴマすちゃったらセルシオ。
昔はそうだったかもしれませんが、今こんなクルマ選びをしている人はいないと思います。セダンが売れないのは、昔のような価値観でしか差別化できないからではないでしょうか。
さて、三清さんは私のイメージですと、トヨタでも日産でもマツダでもなく、ホンダです。ところで先代のアシスタント、豊田規紫子?さんはトヨタの関係者だったのでしょ
うか。
(妄想)オデッセイは都会や街中、そしてアウトドアでも違和感がないスタイリング。もちろん三清さんと2人、夜の海岸通りをクルーズするにもピッタリです。
海岸沿いの駐車場。遠く灯台の光が見えるだけの静かな冬の海。2人とも寒がりだから外には出ません。
普段忙しいから休日はゆったりデートが希望の三清さん。私的にはいろいろ話題のスポットへ行ってみたいのですが、三清さんは海を眺めているのが好きみたいです。
でも一人で海に行くのは絶対イヤだとか。いつでもお供します。
※妄想コーナー?はあくまで私の妄想です。
★次週の予定
トヨタ・クラウンエステート