TVKテレビの新車情報を斬る!

三本さんと三清さんの新車情報が大好きで長年メルマガを発行していた筆者のブログ

三菱・ディオン Vol.73 (2000/2/23)

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TVKテレビの 「新車情報2000」を斬る!』
         Vol.73 (2000/2/23) 毎週発行
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★2月21日放映
【三菱・ディオン】

「ディオン」とは、ギリシャ神話に出てくる喜びの神。家族や友人達と喜びを感じてほしいと、三菱の人は言っていました。リーズナブルな価格設定で、販売開始から好調のようです。

ディオンのオフィシャル・ページはこちら
http://www.mitsubishi-motors.co.jp/DION/
をご覧ください。

基本スペックは、2リッター、直列4気筒DOHC、135ps、トルクは18.7Kg。燃費は10・15モードで13Km/Lと公表されています。価格は184.8万円です。

三本さん達のロケの満タン法で計測された燃費は、11.8Km/Lでした。時速100Km走行時の騒音は65dBでした。

もちろん直噴GDIを搭載。三菱は全車GDI化を目指しています。

今回試乗しているのが最上級グレード。割安な印象です。ディンゴのプラットフォームを流用し、コストを押さえています。内装でもインパネがディンゴと共通。シートも骨格が共通。ですが肉付けは異なり、全く同じシートではありません。

サイズは5ナンバー枠に納まっています。エンジンのラインナップは2リッターのみ。排気量で税金が決まるように税制が変わってから、3ナンバー・5ナンバーとか気にならなくなりましたが、ディオンは5ナンバーになります。

いわゆるRV車を一般に、SUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)と呼んでいますが、三菱ではSUW(スマート・ユーティリティ・ワゴン)と呼んでいるそうで、確かにこの手のカテゴリー車を適格に表現していると思いました。

駆動方式はFF。乗り味は「簡単なサスペンション形式ではあるが、なかなかうまい味付け」とのことです。高速道路の継ぎ目をよく吸収している様子。気持ちの良い乗り味、とも言っていました。

ステアリングの印象はダルな感じ。神経質すぎなくていいと思う、とのコメントです。

急な車線変更では少しロールぎみ。でもこれがいいのだ、と三本さん。不安な感じではない様子です。

音も静かだ、とVTRの中で言っていました。この図体とこの価格で、65dBの計測結果はいいレベルです。これまで64dBといえば高級セダンの領域でしたので、静粛性は合格。

山坂道でもまずまずの走り。高速道路においてダルな印象だった操舵感は、山坂道ではスムーズな印象のようでした。学習機能ATで無用な変速を押さえ、走りやすそうです。

インパネメーターの中に「GDI ECO」という表示が出ていると、省エネ走行状態を表します。高速では100キロを超えたあたりで消えるようで、ロケの約4%程度の山坂道を登ってる状態では、ほとんど消えっぱなしとか。下りになれば出っぱなし。

三本さんは「パッと消えてしまうのが心情的にイヤだ。徐々に消えたり、段々点いたり、そんな配慮はできないか」と三菱の人に詰め寄っていました。運転していて気になるのかもしれません。

昔、友人のサンナタというクルマを運転したとき、燃料消費計?が付いていて、アクセルを踏むと針が全開に振り切れるのがどうにも気になったのを思い出しました。

山坂道のいつものUターン場所で、「このサイズにしては回転半径が小さい」と言っていました。ちなみに回転半径は5.2m。オフィシャルページでも「クラス最小!」とうたっています。

7人乗りの車内は広いです。3列目シートは床下収納。作業はヘッドレストと、背もたれの端っこのほうが一部脱着式でそれらを外し、指定の場所へしまってから、シートを床下へ収納します。

オデッセイではヘッドレストはそのまま床下収納可能でポイント高いなあと思いましたが、そんな頻繁に出し入れするわけでもないでしょうから、少し面倒な作業や手順があったとしても、結果的にサードシートが邪魔にならないところへ納まれば、それでいいのかもしれません。

ドアーはヒンジ式。2列目の窓が2割り程度残して全部は下がりません。ドアーが小さくて窓が納まらないとか、そういうわけではなので、三本さんが「なんで?」と聞くと、「全開にすると開口面積がかなり大きくなり、小さな子供が座席の上に立って乗り出すと、すごく危険だと思った」との理由でした。

PL法とかそういう観点からでしょうか。ちなみに運転席・助手席は全開するようです。

2列目シートは前後にスライドできます。しかも左右が別々に操作が可能。後席スライドの場合、左右別々にできるのは意外と少ないです。

三本さんは「価格と比較して、コストパフォーマンスの大変良いクルマだ」と評価しながらも、ツッコミは以下の2点でした。

大きなヒンジドアーに、側面を保護するプロテクターがありません。ディスカウントショップの狭い駐車場で隣のクルマにドアーを当てられたら、いきなり跡が付きそうです。

バンパーがボディ一体形成型で、傷付けて交換するとなった場合、約8万円だそうです。これはディオンに限らず今時のクルマのバンパーはこの程度取られると思います。

交換しなくても安く修理できるとか、ユーザーへの配慮という面で他のクルマも考えてほしいです。8万円で何が買えるか?と考えたとき、高いです。

いずれもデザインに絡む部分だから仕方ない、と言われるかもしれませんが、それを考慮しても、バンパーに限らずアフターパーツは高すぎると思います。管理コストだと言っても、もう少し何とかならないものでしょうか。

4WD仕様は今年の秋ごろ登場する予定だそうです。

さて、暖かい春の日差しを思わせるような明るいオレンジ色のシャツを着た三清さん。

(妄想)みんなで温泉。このようにみんなで遠出ドライブの場合、女性一人で、あと男ばっかりというメンツは絶対避けたいところです。

特に温泉イベントの場合、女性が都合でドタキャンというパターンがありがちですが、なんとか他の女の子を調達するか、ダメならドライブを中止する勇気を持ちたいです。

ディオンで行く2×2乗車での日帰り温泉の旅。後席で女友達と盛り上がる三清さん。混浴でもいいよ~なんて冗談言いますが、事実上不可能なことは百も承知っす。

露天風呂で隣の女湯に三清さんがいることが判明すると、なぜか仕切りの壁を凝視してしまう。しかし妄想でも、壁を透視したり空を舞うことはできませんでした。

★次週の予定
トヨタエスティマ