TVKテレビの新車情報を斬る!

三本さんと三清さんの新車情報が大好きで長年メルマガを発行していた筆者のブログ

VW・ゴルフワゴン Vol.77 (2000/3/22)

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TVKテレビの 「新車情報2000」を斬る!』
         Vol.77 (2000/3/22) 毎週発行
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★3月20日放映
【VW・ゴルフワゴン】

真っ赤なゴルフのワゴン。三清さんにピッタリです。

ゴルフワゴンのオフィシャル・ページはこちら
http://www.vwj.co.jp/show/gwag/index.html
をご覧ください。

基本スペックは、1.6リッター、直列4気筒SOHC、101ps、トルクは14.8Kg。燃費は10・15モードで11Km/Lと公表されています。価格は245万円です。

三本さん達のロケの満タン法で計測された燃費は、10.2Km/Lでした。時速100Km走行時の騒音は65dBでした。

もうお馴染みになった新しい4世代目ゴルフのワゴンバージョン。ちなみにワゴンボディーは3世代目から登場し、今回で2世代目になります。普通のゴルフと同じく、幅が1735ミリと大きくなり3ナンバーになります。

今回試乗されたのは、新開発のオールアルミ製1.6リッターエンジン。ラインナップはこの他に、2リッターのGDiと呼ぶモデルが用意され、こちらの価格は275万円。

高速では「しなやかな乗り味だ」とコメントしていました。「道路の小さな突起をよく吸収し、突き上げ感がない」とのこと。時速100キロ走行のときのエンジン回転は、約3000回転。

ハンドリングは、反応がはやいようで機敏な印象。国産車より重めのステアリングは「山坂道では重たく感じるかもしれない」と言っていました。でもこの程度は本国ドイツでは標準的な手応えだそうです。

シートは三本さん好みの平織の生地。お尻にやさしい(?)と言っていました。柄の模様はイマイチだったようですが、「硬さも丁度どよい」と大変お気に入りの様子でした。ボディーカラーとシートカラーは、いろんな組み合わせが可能だそうです。

インパネは黒が基調のシンプルな感じ。各種警告表示などが充実しているようで、ロケで山坂道を走っている三本さんの目の前には、「外気温4度、凍結スリップ注意」という意味の警告がオレンジ色で表示されていました。

ラゲージスペースを見ると、ゴルフワゴンが単なるワゴンファッションだけの存在ではないことがわかります。

たとえばタイヤハウスの張り出しをおさえたラゲージスペース。リアハッチの幅をクリアした荷物はそのまま、ラゲージスペースにきちんと納まります。当たり前のことですが。

床下に設けられているちょっとした収納スペース。もちろん日本車にもありますが、ゴルフは床を開けると、床板を支える棒があって、それを利用することで、片手で床を支えながら荷物を探すような不便さがありません。

そして後席を前に倒すとフラットで広大な荷室が生まれます。ラゲージネットパーティションと呼ぶ運転席との間を仕切るネットが標準で付いています。これにより万が一のとき、荷物が前席に飛び出してくる危険を防止します。

機能性もさる事ながら、内装全体がしっかりしている印象を受けたのは、シートのつくりが良いからでしょうか。それとも落ち着いた色合や、演出のせいでしょうか。

内装のクオリティの高さは正規代理店の人もアピールしていました。たとえば「床下収納の床板などは、走っている最中に振動で音が出るような不始末はない」と言っていま
した。

「クオリティの向上」は外装でも同様だとして、外装パネルの隙間の合せ幅が約3.5ミリと精度が高く、見た目にも隙間が目立ちにくくてすっきりしています。これもボディー剛性が高くなったから実現できたとか。

乗り降りするときに、天井は特に低くないので頭が当たりそうになることはありませんでしたが、足元のサイドシェルがちょっと大きめで高さがあり、足が引っかかりやすくて乗りづらいと言っていました。

これに対して正規代理店の人は「側面衝突に対する高い安全性を確保するためにもこの程度は仕方ない」といった見解でした。

足が引っかかるといっても許容範囲だとは思われますが、本当に足元が乗りづらいと言えば私の友人が乗ってる、いわゆるスポーツカータイプのクルマ。私の配慮が足りないのか、私の足が長すぎるのか、乗り込もうとするといつも足がぶつかりサイドシェルを汚してしまいます。

スタジオでは、ワゴンとしての本格的な内装チェックに時間を費やしすぎて、新開発だというオールアルミ製エンジンを見る時間が無くなってしまいました。残念。

さて、我らの三本さんが「絶対に得をするクルマ選び、RJCバイヤーズ・ガイド2000年版」という本を出されたようです。ご本人いわく「本当のことを書いた」ということです。

モータージャーナリストといっても、その多くはいろんなシガラミがあると思われる中で、やはり三本さんに「マジです」と言われますと期待してしまいます。

さて、三本さんとの会話のキャッチボールがちょっとかみ合わなくても、いつも元気にがんばる三清さん。ゴルフワゴンの赤くソリッドなボディーが、三清さんの気をひいていたようでした。

(妄想)三清さんの横浜ルンルンドライブ。箱根の山坂道もいいけど、三清さんには横浜元町とか、港の見える丘公園へ向かう山坂道のほうが合ってる気がします。

浮いちゃうくらい真っ赤なゴルフが、異国情緒漂う春の横浜の街並みにベストマッチでした。

★次週の予定
スズキ・スイフト