TVKテレビの新車情報を斬る!

三本さんと三清さんの新車情報が大好きで長年メルマガを発行していた筆者のブログ

ダイハツ・オプティクラシック Vol.82 (2000/4/26)

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
TVKテレビの 「新車情報2000」を斬る!』
         Vol.82 (2000/4/26) 毎週発行
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

★4月24日放映
ダイハツ・オプティクラシック】

オプティクラシックは、軽自動車初の4ドアハードトップ・セダンとのこと。軽自動車らしからぬ高級なエクステリアとインテリアが目を引きます。

オプティクラシックのオフィシャル・ページはこちら
http://www.daihatsu.co.jp/opti/top.htm
をご覧ください。

基本スペックは、660cc、直列3気筒DOHC、58ps、トルクは6.5Kg。
燃費は10・15モードで18.6Km/Lと公表されています。価格は99.8万円です。

三本さん達のロケの満タン法で計測された燃費は、17.5Km/Lでした。時速80Km走行時の騒音は67~68dBでした。

オプティに限らず、軽自動車のクラシック・バージョンは人気だそうです。ライバルには、スズキ・アルトC、三菱・ミニカタウンビー、スバル・プレオネスタダイハツも他にダイハツ・ミラジーノ。

メッキを多用した装飾や、いかにもわざとらしい偽物の大きなラジエーターグリルが、個人的に好きではありませんでした。しかし比較的女性ユーザーが多いとされる軽自動車市場に限って、このようなクラシック・スタイルが流行ってることは注目すべき要素があるかもしれません。

オプティ購入者の8割りはこのクラシックを選んでいるとのことです。

今回特徴でもあるハードトップ。この定義が明確にかわかりませんけど、サッシュレス(窓枠が無い)で、基本はセンターピラー(Bピラー)が無いのが正統らしいですが、あってもピラード・ハードトップと呼びます。

オプティクラシックにはセンターピラーがありますが、昨今では衝突安全性能を確保するため必須かもしれません。

高速道路では「しっかりした印象で、ボディーの高い剛性を感じる」とのコメント。

「ロールはするものの、不安定な印象は無い」とのこと。ターボは付いていないNAエンジンですが、「実に快適、4速ATもうれしい」と高速道路を流すには不満はなさそうでした。

騒音は、「非常に静かとは言えないが、静かなレベル」で、エンジン音そのものは静かな様子。音質はロードノイズほうが大きい感じ。

高速道路のつなぎ目を超えたときも「振動をよく吸収している」とのこと。ちなみにタイヤは155/65R13で、小型車並みのクオリティ。

しかし、箱根の山坂道に持っていくと、「やっぱり軽自動車だなあ」とパワー不足感はいなめません。まあ軽自動車ですからあたりまえかも。

「軽の中には小さいくせして小回りがきかないクルマもあるが、これは扱いやすい」とのことです。最小回転半径は4.3m。

内装は、落ち着きと高級感を演出した凝ったもので、ウッド調パネルやウッドのステアリング。ステアリングも「調」かもしれませんが、握り位置あたりが革巻。

ワインレッドのシートはスエード調の高級な雰囲気で、軽自動車らしからぬ出来栄えです。まさに超コンパクト高級セダンといったおもむき。これで価格を100万以内に抑えたことも、ダイハツの人はアピールしていました。

軽自動車は総じてシート座面が高く設定されているようです。今回のようなセダンタイプであっても同様で、座高が高い三本さんが座ると、天井とフロントガラスの境目くらいに目線がきてしまい、上目づかいの怖いオジサン状態。シートの高さ調整はできません。

やはり女性を意識した設定ですから仕方ありません。体のデカイ三本さんが何と言っても、ターゲット層に合せたセッティングでいいと思います。

すごく小さなトランク。がんばってなんとか設けたといった感じですが、しっかり3ボックスのセダンとして成立しています。小さくても大きく開口するようにダンパーを利用するなど、つくり手の創意工夫を感じます。軽自動車の巧みな出来栄えは、もっともっと自慢していいと思います。

後席を前に倒せば、トランクルームとつながり、かなりのラゲージスペース。

ハードトップということで窓枠がないわけですが、三本さんは「窓は透明だから見づらいわけで、乗り込むとき窓に顔をぶつけたり、最悪、目をぶつけることも考えられる」として、「窓枠に色などをつけて、境界をはっきりさせたほうがいいのではないか」というのが、以前から三本さんの主張です。

メーカーとしては、せっかくスッキリしたハードトップのに、色などつけたら窓枠があるのと変らない、といったところかと思われます。しかし「目をぶつける」なんて脅かされると、今までのメーカーの人もさすがに黙ってしまいます。

空前の大ヒットだった、ワゴンRスタイルが今の定番ですが、ミニチュア・セダンの軽自動車というのも、なかなかイケてるかもしれないと思いました。次の「ワゴンR」は、ワゴンRじゃないカタチのものかもしれません。

さて、今週のインフォメーションコーナーは、いつものQ&Aです。「最近、エンジンの出力表示で見慣れない単位がある」との質問のハガキを、野中さんが紹介します。

近頃の広告やカタログを見ると、馬力やトルク表示と一緒に、【kW】や【Nm】という単位を見かけるようになりました。こいつは電気自動車か、なんて思う人もいるかもしれません。

三本さんによると、馬力は現実的ではなくなっているとのこと。確かに1psがウマ一頭分のパワーだなんておかしい気もします。エンジン性能をきっちり仕事量で表そうということらしいです。

換算は以下の通り。
馬力 1ps =0.7355 kW
トルク1kgm=9.80665Nm

「おれのは180kWだよ、すげえだろ」と言われても、電気カーペットや、巨大な電球を連想していまいます。

★次週の予定
プジョー・406ブレーク