TVKテレビの新車情報を斬る!

三本さんと三清さんの新車情報が大好きで長年メルマガを発行していた筆者のブログ

フィアット・プント Vol.94 (2000/7/19)

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 『TVKテレビの 「新車情報2000」を斬る!』
         Vol.94 (2000/7/19) 毎週発行
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★7月17日放映
フィアット・プント】

1999年7月11日。この日はフィアット誕生100周年にあたる歴史的な日。その記念日にイタリアのトリノて発表されたのがこの2代目プント。ベビーギャングという異名を持つ、小さくて個性的なクルマです。

プントのオフィシャル・ページはこちら
http://www.fiat-auto.co.jp/
をご覧ください。

基本スペックは、直列4気筒DOHC、1.8リッター、130ps、トルクは16.7Kg。HGTアバルトと名が付く通りアバルトよるチューニングが施された仕様です。

10・15モードが公表されていませんので、ヨーロッパの参考値から燃費は市街地モード8.6Km/L、郊外モード15.0Km/L、混合モード12.0Km/Lと公表されています。価格は218万円です。

三本さん達のロケの満タン法で計測された燃費は、9.5Km/Lでした。時速100Km走行時の騒音は69dBでした。

現地ではいろんなバリエーションがあるようですが、日本に投入されているのは2種類です。5ドア・ハッチバックのファミリーユースなELXスピードギア。こちらは1.2リッターで6速シーケンシャルAT。価格は157万円と大変リーズナブル。

そして今回取り上げている、小さなボディーにパワフルな1.8リッターを搭載したHGTアバルト。こちらは3ドア・ハッチバックトランスミッションは5速MT。

アバルトとは、主にフィアットの小型イタリア車をベースにチューニングを施し、サーキットなどで活躍した伝統のカロッツェリアです。その毒々しいサソリのエンブレムは、まさに「毒を持つ小型車」といった面持ち。

三本さんは「普通のELXスピードギアのほうに乗りたかったのにぃ」と言ってましたが、新車情報のスタッフ達がアバルトを希望したとか。私もスタッフに同感です。

プントは全長3820、全幅1660、全高1480という小さなサイズ。そのデザインはとってもカッコイイ。エクステリアの善し悪しは大きさだけではありません。

ここ最近、高速道路での詳しいコメントがなぜか少ない三本さん。今回も走りについて言葉が少なく映像を観てるだけではアバルトの走りは想像できませんでした。

テレビを観ている我々は試乗できませんので、ステアリングの操舵感とクルマ動き、安定感、追い越し性能、乗り味、騒音、視界、シートのフィーリングなどなど、ぜひコメント頂きたいデス。

山坂道では軽い車体に1.8リッターという排気量で、本気出せばかなり楽しそう。しかしトルクは十分だから3速に入れっぱなしでも問題なく箱根の勾配を登っていました。

タイヤは185/55R15というサイズ。アルミホイールにはサソリのマークが施され、その足回りはほとんどロールを感じない様子でした。トラクションコントロールきですが「よくわからない、実感しづらい」と言っていました。

パワーステアリングをオン/オフできるスイッチが付いています。街乗りという意味かCITYと書いてあるスイッチを押すと、電気式のパワステが作動し日本車並みの軽々とした操舵感になるようです。

運転席は右ハンドル仕様。三本さんは「かなりアクセルペダルが左に寄っている」、つまりブレーキに近すぎると指摘していました。

スタジオでも自ら運転席に座って「ほら」みたいなツッコミをしていました。正規代理店の人はヒール・アンド・トーをやり易くする為といった見解でしたが、三本さんの大きな足では意図しないほうのベダルにクツが引っかかることがあるようです。

乗りごこちに関しては「あまりよくない」ようです。路面のわずかな凹凸でもコツコツと車内に伝わってくる様子。騒音について特にコメントはありませんでしたが、数値的には軽自動車並みのレベル。

サイズの割に車内は広いようです。三本さんのハイパー座高で手のひら2枚は入るので、このサイズのクルマとしては余裕の頭上空間。試乗車はサンルーフ付きでした。

インテリアはすごくかっこいいと思いました。黒がベースで所々に配色されたブルーの調和が美しい。たとえばドアーの内張り、革巻きステアリング、そしてスポーツシートに至るアバルトのトータルコーディネートがイケてます。

そしてステアリングにはアバルトの刺繍。素材はわかりませんでしたが質感のある銀色のコンソールと、マニュアルシフトノブ。シフトノブの頭にはサソリのマーク。

三本さんに呼ばれてアシスタントの野中さんが後席に座ってみるという、今回初めての演出がありました。

3ドアですから助手席の背もたれを前に倒します。バケットタイプでもシートの扱い方は普通と変わらないようです。三清さんより小柄な野中さんはスムーズに乗り込みます。野中さんの身長がわかりませんが後席の居住空間は十分な様子。

三本さんはアバルト・プントの美しいボディーカラーをローマのレンガ色と称していました。フロントマスクは昔の(型がわからない)スカイラインに似ていると思ったのは私だけでしょうか。

最近は少なくなった3ドア・ハッチバックですが、逆に新鮮に感じました。この形はデザインとしてまとまり易いのかもしれません。ただ使い勝手の面ではいろいろ不満があるパッケージングではありますが。

ローレル(月桂樹)の中にFIATの文字が入る新しいフィアットのエンブレム。実はこのデザインは1920年ころに使われていたそうで、21世紀目前に復活しました。ちょっと古典的なエンブレムを三本さんは「クルマに合ってる、悪くないね」といった感想でした。

(妄想)
最近、三清さんが運転すれば似合うと思うクルマがよく登場します。このプントもそう。

都内の某高級住宅街を私の汚いクルマで走っていますと、ピカピカのベンツを運転している奥サマとすれ違います。

みなさん目鼻立ちがハッキリしていて顔が小さくてゴージャスな感じの有閑マダム。いわゆるホステス系。

元ホステスではなくて、元新車情報アシスタントの三清ダムはそんな普通?のクルマには乗りません。たとえばアバルト・プント。三清さんは決してカーキチ女ではありませんが、家具はイタリー製を選ぶようにクルマもプントをセレクトします。

そんなに飛ばしません。あくまで優雅にアバルトを操る三清マダム。

かなり図々しい私も、大金持ちの旦那にはなれませんでした(笑)やはり汚いクルマに乗った私と、イケてる三清ダムがすれ違ったのでした。

★次週の予定
トヨタ・RAV4