TVKテレビの新車情報を斬る!

三本さんと三清さんの新車情報が大好きで長年メルマガを発行していた筆者のブログ

トヨタ・RAV4 Vol.95 (2000/7/27)

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
TVKテレビの 「新車情報2000」を斬る!』
         Vol.95 (2000/7/27) 毎週発行
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

★7月24日放映
トヨタ・RAV4】

初代は1994年に登場。まだロンゲじゃなかったキムタクがイメージキャラクターでした。今回は同じキムラでも木村佳乃。個人的には好感度高いデス。

RAV4のオフィシャル・ページはこちら
http://www.toyota.co.jp/Showroom/All_toyota_lineup/RAV4/index.html
をご覧ください。

基本スペックは、直列4気筒DOHC、2リッターの直噴D-4、152ps、トルクは20.4Kg。燃費は10・15モードで15.0Km/Lと公表されています。価格は219.3万円です。

三本さん達のロケの満タン法で計測された燃費は、10.2Km/Lでした。時速100Km走行時の騒音は67dBでした。燃費について、常にエアコンを使用し、アイドリング時間も長かったとフォローがありました。

スタジオに持ち込まれたのはスタイリッシュなエアロバージョン。試乗したのはGパッケージ。いずれも5ドアです。

たしか初代のRAV4は3ドアからスタートして、5ドアは後から追加されました。

トヨタの人は「スモールSUVの理想型を提示し、このジャンルにおけるパイオニアとしての地位を揺るぎ無いものにしたい」と自信満々。さすが業界リーダーの貫禄。トヨタの今年上半期国内シェアは43%と過去最高を更新しています。

スモールSUVといっても全幅が1700ミリを越えたことで小型車枠からハミ出し、3ナンパー登録となります。全長4145、全幅1735、全高1690。

価格帯も若干アップしたようですが、それ以上に車格がワンランクアップした印象です。

直噴D-4エンジンは2世代目にあたる新バージョンで、このRAV4から搭載が始まります。

高速道路での印象は「静かで軽やか」で足回りは「したたかさを増した」という表現でした。

ハンドリングは鈍な印象。つまり神経質な操舵感ではなく、ゆったりと乗れる番人向な設定のようです。

騒音でもっとも大きいのは、タイヤと路面で発生するロードノイズ。サイズは215/70R16と、三本さんに言わせると大きすぎるとのこと。

山坂道ではやはり背が高いせいでしょうか、セダンと同等コーナリング性能とは言い難いようです。かといってヘビークロカンのようなかったるい印象でもなく、普通に走るぶんには不満はないレベルだと思われます。

山坂道でも「オーバーサイズぎみのタイヤ」について文句が出ていました。「タイヤがヨレる感じがする」とのこと。

以前とはイメージが違ったグラマラス・ボディー。それに見合う?大きめのタイヤは、コーディネートの上で外せないパーツなのかもしれません。

スタッフ4人乗車で約4%程度の箱根の勾配を登っていると、ややトランスミッションがビジーに変速するようです。スペックを見る限りでは決して非力なパワーユニットとは思えませんが。

スタジオでは、CVT(無段変速機)の採用予定は?とトヨタの人に質問していましたが、今のところRAV4では予定なしとのこと。

ブレーキ性能は大変良いと言っていました。前輪はディスク、後輪はドラムというオーソドックスな仕様。三本さんは「前後ともディスクじゃないとイヤだという人がいるが、そうとも限らない」との見解、私も同感です。十分なブレーキ性能が確保されていれば妙にこだわることもないと思います。

初代にくらべかなり質感が向上したインパネまわりと内装。「RAV4は悪くないけど、あの安っぽい内装が耐えられない」という声を友人から聞いたことがあります。

白地のスポーティーな3連メーター。最近のトヨタ車に多いセンターメーターではありません。三本さんはイマイチだったのか「悪くないが見づらい。速度計は右側にあったほうがいい」とグチモード。若干、小径ということもあって、視認性が悪いと感じたのかもしれません。

ボディサイズが大きくなった分、快適になった室内。ホイールベースは8センチも広がり前後の空間に余裕が出ました。

今週も野中さんがスタジオで後部座席をチェックしてくれます。キュートな野中さんの足元は余裕十分でした。番組露出度が高くなってくると、ムクムクっと妄想の目が出そうです(危険)

ラゲージスペースは地上高が55センチと低く、使い勝手もよさそう。後席は前に倒れるし、取り外すこともできます。

ボディと同色のバンパースポイラーや、ボディと同色のスペアタイヤ・カバー。同色づくしに三本さんのツッコミが入ります。「見てくればかりで修理代が高くつく」と非合理的な外観を嘆きます。

それに対するトヨタの人の見解を要約すると「客が求めるから」で、三本さんも泣く子と客には勝てないか。

それでも「デザイナーの半分はクルマを走る彫刻だと思っている。クルマのデザインは機能のパッケージングでないといけない」と主張します。

室内は大きくなっていいことばかりですが、小さくてキビキビしたRAV4がよかったというファンも多かったハズ。試乗レポートは5ドアのだったので、3ドアのショート・テイストも気になるところです。

小型車枠を越えてしまった理由としてトヨタの人は、「RAV4はヨーロッパなどでもかなり人気のクルマ。グローバルな視点で快適な居住空間を確保するには、日本独自の幅1700ミリというサイズを越えざるを得なかった」としています。

そのヨーロッパで需要が高いディーゼルエンジンについて、来年くらいに投入予定とのこと。新開発のディーゼルは、トヨタの人の口調からするとかなり完成度が高く、自信作らしいです。しかし残念?ながら日本市場にはラインナップする予定は無いそうです。

大きくなった新型RAV4は、いささかトヨタ版CR-Vといった印象を受けました。

ファースト・カーとしては少しだけクオリティが低かった初代。たとえばスキー場で見かけると何だか寒そうなイメージがしたものですが(あくまで印象です)、今度は家族みんなでたくさん荷物を積んで遠出したくなるような、そんなクルマに成長したニューRAV4。

かなりウケそうな気がしする反面、先代のゴテゴテしない一種ストイックなRAV4独特の世界からは飛び出してしまったように思います。このあたりが今後どのように評価されるのか興味深いです。

最大のライバルであるCR-Vも近々にフルモデルチェンジが予定されているようだし、ヘビークロカンは衰退していますがライトクロカンのジャンルは今後も過熱しそうです。

(妄想)
新型RAV4で行く、夏の那須高原ドライブ。どこまでも続く美しい緑と、涼しい空気。木陰で楽しむ洒落たオープンカフェ。

でも、一軒茶屋前交差点付近の渋滞には閉口します。そんな渋滞を避け秘密のワインディングをゆっくり走る三清んと私。そこは周囲を木々が高く覆い、まるで森のトンネルのよう。

三清さんが突然シートベルトを外し、シートに立ってサンルーフから上半身をあらわに。着てますもちろん。

まるで森の中を飛んでいる錯覚を起こします。鳥になった三清さん。危ないからマネしないでね。

★次週の予定
ランチア・リブラ