TVKテレビの新車情報を斬る!

三本さんと三清さんの新車情報が大好きで長年メルマガを発行していた筆者のブログ

ダイハツ・アトレー7 Vol.103 (2000/9/22)

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TVKテレビの 「新車情報2000」を斬る!』
         Vol.103 (2000/9/22) 毎週発行
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★9月18日放映
ダイハツ・アトレー7】

「コンパクトですね~」と野中さん。アトレー7(セブン)は、軽自動車アトレーをベースにした7人乗りの小型車です。

オフィシャル・ページはこちら
http://www.daihatsu.co.jp/atrai7/index_hp.htm
をご覧ください。

基本スペックは、直列4気筒DOHC、1.3リッター、90ps、トルクは12.5Kg。燃費は10・15モードで15.0Km/Lと公表されています。価格は153.3万円です。

三本さん達のロケの満タン法で計測された燃費は、12.2Km/Lでした。時速100Km走行時の騒音は67~68dBでした。かなり雨が降っており、三本さんの印象では雨でプラス2dBとのフォローです。

軽自動車の定員は4名。アトレーが軽自動車である限り4人以上は乗れません。

軽自動車並みのコンパクトなボディで、たくさんの人を乗せられる「スモールキャブワゴン」。それが5ナンバーのアトレー7です。

軽自動車の規定寸法は、全長3400、全幅1480。

アトレー7の寸法は、全長3765、全幅1515。重量は1090kg。

3列目シートの採用で全長が拡大されていますが、見た目はほとんど軽自動車。この小さな1BOXに、本当に7人も乗れるのだろうか不思議な感じすらします。

ミッドシップ・レイアウトのエンジンは、前席のシートの下にあります。

雨の東名高速をアトレー7で流す三本さん。時速100キロのときのエンジン回転数は約3000あまりで、エンジン音は「あまり気にならない」とのこと。ボディ剛性も高いといっていました。

雨風が強かった箱根の山坂道。そんな最悪のコンディションでも「背が高いくせに風にあおられないなあ。バランスがいい」とのこと。

可変バルブタイミング機能を持つエンジンと、4速オートマチックトランスミッションはともに新開発。小さなエンジンながら「トランスミッションがビジーにならないしスムーズだ」。

高速ではやや固めだったサスペンションは、山坂道では不満がないと言っていました。「ロールが少ない。不安感がない。ムリのない感じだ」と結構ホメまくりです。

スムーズな秘密について、「基本的にアトレーと同じサスペンションだが、トーコントロールリンクを採用して後輪も若干動くようにして操縦安定性を高めている」とダイハ
ツの人。

ワインディングで意外と安定した走りを見せたわけですが、そうなると余計に高速での乗り味にツッコミが入ります。

「この手のクルマは重量の変動を考慮するから、特に後輪がカタい。そろそろウマイ知恵を出して、どんな状態でもベストの乗り味が保てるような工夫がほしい」。

試乗車は、木目調インパネとMOMO社製ステアリングが付く豪華な内装。

「スポーティーパック」と呼ぶこの仕様は、スタイリッシュなエアロと、大径テールエンドを見せるスポーツマフラーを装着しています。三本さんは荷室を測るいつもの目盛り棒でマフラーの直径を測りながら「これ太すぎないか?」とイチャモンをつけていました。

メーカーもずいぶん物分かりがよくなったものです。一昔前までスポーツマフラーやエアロパーツなど、一般ピープルには遠い存在でした。

三本さんには違和感があったのかもしれませんが、この場合ボウボウと騒音をたてて周囲に迷惑をかけるわけではありませんし、メーカーの遊び心と良心?はありがたく受け止めたいところです。

床下収納する3列目シート。おかげでラゲージスペースは広くてフラットになります。2列目の収納方法も工夫されており、全部荷室とした場合は広大です。

コンパクトなのに人がたくさん乗れるし、荷物もいっぱいつめるすごいクルマ。ただ重量の変動にともなう、ドライバー自身の気配りは必要になってくると思われます。

私事で恐縮ですが私のクルマも7人乗りです。よく6人で乗る機会がありますが、やはりその場合はブレーキ性能などずいぶん変わってきます。

小さなアトレー7で、乗用車目的で常に大人数で乗ることを前提にすると多少キツイかもしれません。

アトレー7のセールスポイントは、何といっても「非常にコンパクトな多人数コミューター」です。

たとえば狭い場所で、まとまった人数を短距離で送迎するような場合にはベストマッチかと思いました。こういったニーズは日本だけなく、たぶん世界中にあると思います。

核家族化が進んできた一方で、最近では二世帯で住むケースも多いようです。みんなそろってちょっと食事へ出かける、なんてケースでも重宝するのではないでしょうか。

セカンド・カーというと、個人的な用途に限定した印象がありますが、逆にみんなで同時に活躍できるクルマこそ、本来のセカンド・カーなのかもしれません。

ダイハツの人は「徹底的に安全にこだわったし、値段も押さえた」として力作をアピールしていました。アトレー7のようなクルマこそ「個性」的であり、また日本でしかつくれないクルマだと思います。

(妄想)
小さなボディにたくさん乗れる、という特徴ばかり突出していますが、エクステリアだってなかなかイケてます。これならオシャレな三清さんだってOK。

普段のお買い物とかちょっとしたお出かけには、小さくて乗りやすくて使い勝手のいいクルマが何といっても一番です。

雨の日、三清さんにアトレー7で送ってもらいます。三清さんの小気味いいドライビング。雨の日に便利なスライドドアー。

駐車スペースの無い駅前のロータリーに、さっと停車するアトレー7。送り迎えになんとピッタリなクルマでしょう。フロントガラス越しに笑顔で手を振る三清さん。「行ってきまーす」。

★次週の予定
スバル・インプレッサWRX