☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
『TVKテレビの 「新車情報2000」を斬る!』
Vol.112 (2000/11/24) 毎週発行
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
★11月20日放映
【アルファロメオ・アルファスポーツワゴン】
クーペのようなスポーティなフォルムと、実用的なワゴンのラゲージスペースを併せ持つ「走り屋アルファ」のワゴン。日本でも好評なアルファ156のワゴンモデルです。
オフィシャル・ページはこちら
http://www.alfa-sportwagon.com/
基本スペックは、V型6気筒DOHC、2.5リッター、190ps、トルクは22.6Kg。燃費は欧州の基準で8.3Km/Lと公表されています。価格は429.5万円。
三本さん達のロケの満タン法で計測された燃費は、7.4Km/Lでした。時速100Km走行時の騒音は64~65dBでした。
全長4430、全幅1755、全高1415、重量1470kg。
独特のエクステリアが衝撃的だったアルファ156は、98年度「新車情報大賞」に輝きました。その美しさと洗練された走りで、外国車初受賞という快挙でした。
正規代理店のイタリア人女性広報部長は、アルファスポーツワゴンを「クーペとワゴンの真ん中」と言います。
ワゴンとは思えないスタイリングは、フロント部分とフロントドアーは156と共通で、セカンドドアーを含めたリア部分がワゴン専用。
ドアノブを隠してクーペのフォルムを演出する手法も156と同じ。
高速では「直進安定性が優れている」とコメント。また「風切り音がほとんど聞こえない」とのこと。
V6はスムーズかつトルクフルな印象。山坂道では「スゴ味のある走り」と言っています。
「中低速ではおだやか、高速ではしたたか」な性格とのことで、イタリア車らしいのスポーティな性格のワゴン。
コンペティター(ライバル)としてイタリア人女性広報部長は、スバルとBMWを上げていました。
山坂道で「舵が利きすぎる。タイヤが太すぎると思う」とツッコミが入ります。205/55R16というかなりブッといサイズ。
このサイズは欧州ではオプション設定だそうで、標準は195/60。見た目にこだわる日本人向けか。「日本向けも細いほうでいいのでは?」という三本さんの見解。
ATトランスミッションはマニュアル風に使えるH型のパターンをしています。「これはイイ。Funなドライブ感覚を味わえる」とのこと。アルファはマニュアルに限るというマニアの方も、このトランスミッションなら納得か?
156とほぼ共通の内装は相変わらず伊達。小ぶりなステアリング。ちょっと古臭い印象のインパネ。古臭いというのはたとえば、小さくて奥の深いメーターがやたらと並んでいます。
メータの文字盤は、三本さんが嫌いなエキサイティングな赤文字。人によっては血が熱くなるコックピット。
装備で感心するのは助手席エアバックのキルスイッチ。スイッチといってもキーを挿し込んで操作します。助手席にチャイルドシートなど設置して乗車する場合など、エアバックの作動を意図的に制御できます。
本皮のシートが標準のインテリアは豪華な印象。ちなみに下位グレードの2.0TSセレスピード(383万円)は本皮仕様ではありません。
スタイルを優先した為か、ラゲージルームはあまり広くないようです。積載量よりやっぱり走り重視か。でもファミリーユースならこれでも十分。家族でアウトドアできるアルファです。
イタリアでもワゴンは人気なんですか?という三本さんの問いにイタリア人女性広報部長は「まあまあ」とよくわからない答え。しかしSUVは最近人気だとのことで、SUVブームは全世界的なようです。
アルファ156は新車情報大賞のおかげ?か、日本国内で98年より累計で約7000台も売れたそうです。今回のワゴンは本年度400台、来年は1500台を目標。
熱い走りとブランドを忘れられない熱烈なファンにとって、実用性を兼ね備えるスポーツワゴンは、家族を納得させるに好都合のアルファかもしれません。
どんなクルマ好きなお父さんでも、家族、特に妻の意向を無視することはできないのがこの世の常。購入という段階で、妻に同意を得るというつらいプロセスが入ります。
評価されるクルマと売れるクルマにいつもギャップが生じるのは、この要素があるから。
そういう意味でもカーキチお父さんにとって、走りのワゴンは魅力的な存在かもしれません。
(妄想)イケてる三清さんと、アルファでドライブデート。2人にとってこれほどジャストミートするクルマが他にあっただろうか。
三清さんは決して万人ウケする顔立ちではないと思います。個性的な顔立ちと美しいフォルムは、クルマにたとえたら、まさにアルファ。
香水にたとえたら、ダージリンティーがベースの大人の甘いフェロモン、イタリアのブルガリ。
アルファの熱い走りはボクの血を騒がす。助手席に身をゆだねる魅惑の三清さんのせいで、同時にべつの血まで騒いでしまうのでした。
★次週の予定
トヨタ・マーク2