TVKテレビの新車情報を斬る!

三本さんと三清さんの新車情報が大好きで長年メルマガを発行していた筆者のブログ

2001年を占う Vol.118 (2001/1/8)

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TVKテレビの 「新車情報2001」を斬る!』
         Vol.118 (2001/1/8) 毎週発行
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★1月1日放映
【2001年を占う】

あけましておめでとうございます。

冒頭に三本さんは、「21世紀をこの目で見るとは思わなかった。18才になったら戦争へ行って死ぬもんだと教育された。それが自動車を運転して50年。我ながらあきれたものだ」と新年のごあいさつ。

恐れながら、私も番組と共に21世紀を迎えられ感無量です。

パネリストは先週と同じくモータージャーナリストの星島浩さん。モータージャーナリストの山口京一さん。そして運転歴は半世紀、僕らのゴットファーザー三本和彦さん。総合司会は美人でやさしいお姉さん、野中美里さん。

21世紀のクルマ事情と題して、モータージャーナリストの重鎮たちがいろいろと予想します。


◎環境
星島さんは「究極は電気自動車に移行すると思う。しかしまだ燃料が定まっていない。当面はハイブリッドが主流だと思う」とのこと。

星島さんはホンダ・インサイトを所有しているらしく、その平均燃費は19.4Km/Lだそうです。他に2リッターのターボ車も所有しているとのことですが、こちらの燃費は7Km/Lとのこと。

高いパフォーマンスを実感し、ハイブリッド車に当面の役割を確信されているようでした。

山口さんはディーゼル問題を上げて、「良いディーゼル悪いディーゼルを一緒にしてはいけない。ヨーロッパでは良いディーゼルがどんどん出てきている」と、日本の意識の違いを指摘。

ディーゼルエンジンの熱効率の良さ、いわゆる燃費の良いことが環境対策で有効だとする欧州。

さらに山口さんは、「硫黄の入った軽油を使っている間は、良いディーゼルなんかできない。自動車メーカーも同様だが、石油業界はサボッていたとしか言いようがない」と鋭くツッコミます。


新交通システムについて
山口さんは、「日本のETCはなぜこんなに遅れているのか。スペインやカナダでも既に実施しているのに、技術大国ニッポンで実用できない理由はなんだろう」と嘆きます。

星島さんは、便利になったナビゲーション機器の操作性の悪さを指摘していました。今後もナビゲーションはどんどん進化し、快適クルマ社会を実現していく上で重要な役割を果していくだろうと思われます。機種の関わらず、誰でも当たり前に扱える標準インターフェイスになるべきかもしれません。


◎自動車メーカーの動向
借金だらけの世の中にあって無借金。トヨタの力強さは頼もしい限りです。今年はF1参戦の可能性も高まるなど、話題も豊富。またフランスに工場を設立し、世界戦略車ヤリス(ヴィッツ)を生産する計画など、快進撃は続きそうです。

国内ナンバー2といっても過言ではないホンダ。今年は世界12ヶ国で工場を立ち上げるなど、その勢いはさらに加速している模様。

黒字を達成したものの、勢いを感じるまでには至らなかった昨年の日産について。

三本さんは、リストラの影響で日産の技術力低下を危惧していましたが、山口さんは「エンジンやトランスミッションなどクルマにとって重要な技術力は依然として強い」として、ようやく動き出す日産に期待します。

今年早々にセルシオの対抗馬として、4.5リッターエンジンを搭載したシーマが登場予定。また新型プリメーラども前評判高い様子。

組織にしがらみのない優秀な経営者が、リストラなどにより会社の立て直しに成功することは見方によっては当たり前。「製品になっても商品にならない」などと陰口を叩かれた日産から、センスの良い商品を生み出せる日産へ脱皮できるのか。今年こそ本当の意味で試される年になりそうです。

マツダは今年、新しいロータリーエンジンを発表するようです。ただし新車は相変わらず少ない模様。

スバルは、明確なコンセプトと高い付加価値で、「日本のBMWになれるかも」と山口さん。しかし「出来のいい6気筒水平対向エンジンが生かしきれていない」とツッコむ星島さん。


◎話題の輸入車メーカー
話題といえば、韓国最大の自動車メーカー現代(ヒュンダイ)が日本に上陸しました。先ごろ発表された価格について三本さんは、「覚悟していたほど衝撃的ではなかった」として、「自分の選択眼に自信のない日本人はブランド志向だ。アフターの問題もあるし苦戦するのではないか」と予想します。

星島さんは、「初めて日本車がアメリカに進出したときのことを思出せば、日本中に韓国製のクルマが走りまわる可能性だってあり得る」と言います。激動の21世紀は、勢力図が一新されるかもしれません。

ドイツ勢は相変わらず強そう。イタリアではフィアットフランスではプジョールノーは日本においてイメージを変えることができるか注目です。

今年はリストラ計画のウワサもある世界最大の自動車メーカーGM。ここにぶら下がる日本メーカーはイスズ、スズキ、スバル。協力関係ではトヨタ、ホンダ、ルノーなど。

フォードはマツダ。協力関係ではトヨタダイハツなど。ダイムラークライスラーは三菱。そしてルノーは日産。

国産メーカーで資本の純血を守っているのは、トヨタとホンダ。ホンダの社長は「二人三脚は、一人より速く走れない」と言ったそうです。さすがホンダ。


◎これからクルマ社会に期待(予想)すること
星島さんは、「最近は、特に環境と価格を重視する傾向がある。燃費を優先するあまり、操作性や安全性が劣るようではいけない」と警告。

山口さんは、「核となるクローバルメーカーを中心に、クルマづくりは更に世界へ分散していくだろう」とのこと。

三本さんは、「国も自動車メーカーも、結局我々消費者が支えている。リストラするからには、その後に新たな雇用を創出する義務があるのではないか」

さらに、「国の借金は約660兆円。赤ちゃんから老人まで一人あたり約500万円になる。この膨大な費用をいったい誰が負担するのか。この国をよくよく考える時期にきているのではないか。行動を起こせ!選挙に行け!」

クルマネタから少々脱線しましたが、熱く語る三本さん。既得権益に守られた旧来のシステムにしがみつくヤリ逃げオジサン達によって、この国は取り返しのつかないところまで行ってしまうかもしれません。

まず選挙に行って、先進国並みに投票率を上げる。投票率が低いことで、庶民はヤリ逃げオジサンにナメられています。投票したい人がいない場合は、とりあえず21世紀を一番長く生きそうな人に投票するというのはどうでしょう。

最後に三本さんは、「(自分の)馬力は変わらないがトルクが落ちてきた。しかし番組が続く限り、元気よく発言していきたいと思う」とのこと。今年もよろしくお願いします。

(妄想)やっぱり初詣。やっぱり三清さんの着物姿。
そんなデートのときは、セダンをチョイス。車高の高いクロカン四駆は絶対バツ

着物姿の美しい女性と一緒に歩くのは最高デス。お賽銭をしたり、おみくじを引いたり。出店でお好み焼きなんか買ってしまウマ。今日ばかりはニッポンの正月の風景に浸り、日本人に生まれてよかったと思う。

正月くらいスケベ心をかなぐり捨てて、清く正しいお参りデートができました。

★次週の予定
BMW・X5