TVKテレビの新車情報を斬る!

三本さんと三清さんの新車情報が大好きで長年メルマガを発行していた筆者のブログ

スズキ・グランドエスクード Vol.124 (2001/2/15)

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 『TVKテレビの 「新車情報2001」を斬る!』
         Vol.124 (2001/2/15) 毎週発行
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★2月12日放映
【スズキ・グランドエスクード

イトクロカンの先がけだったエスクード。なんと3列シートで7人乗りになりました。

オフィシャル・ページはこちら
http://www.suzuki.co.jp/dom4/lineup/g_escudo/index.htm

基本スペックは、V6でDOHC、2.7リッター、177ps、トルクは24.7Kg。燃費は10・15モードで8.8Km/Lと公表されています。価格は229.8万円。国土交通省排ガス認定は☆☆

三本さん達のロケの満タン法で計測された燃費は、7.7Km/Lでした。時速100Km走行時の騒音は64~65dBでした。

今回は雪の影響で山坂道の走行がありませんでしたので、好燃費傾向の数値が出ていると思われます。

全長4575、全幅1780、全高1740、重量1620kg。

現在も人気のライトクロカン。トヨタ・RAV4、ホンダ・CR-V、三菱・バジェロイオ、ダイハツテリオスど。10年前、これらのクルマはありませんでした。

その当時ライトクロカンと呼べる車種は、ダイハツのロッキーと、このエスクード。乗用車ライクのエスクードが事実上、市場を独占していました。

94年にトヨタ・RAV4が登場すると、景気後退という時代背景も手伝ってライト系が一気にブームになります。

エスクードは、小さいながら頑丈なハシゴ型ラダーフレームと、パートタイム式のトランスファーギアを持ち、センターデフがない本格的?なクロカン車でした。

当時、1.6リッターだった排気量も、その後徐々に大きくなって、今ではV6の2.5リッターまで進化。

そして今回2.5リッターエンジンを更に拡大して2.7リッターへ。ホイールベースは280ミリ延長。ラダーフレームの骨格は相変わらず変わりません。

四駆システムもパートタイム式。センターデフがない、昔ながらの硬派なヨンク。

私のクルマ(日産・ミストラル)も同様ですが、パートタイム式はその状況に応じてドライバーがトランスファーバーを操作し、四輪駆動にします。

四駆状態で滑りにくい舗装路などでUターンをしようとすると、クルマがギクシャクして止まってしまうほど。これがタイトコーナーリング現象。

前輪と後輪に回転差があるためですが、これを吸収する装置がセンターデフで、常に四駆状態のフルタイム4WDでは必ず付いている装置。

エスクードも私のクルマも、センターデフは付いていません。三本さんはタイトコーナリング現象についてツッコンでいました。しかし、雪道など滑りやすい路面状況の場合でしか四輪駆動へ切り替えませんので、私はあまり気になりません。4つの車輪が強引に駆動しようとする感覚が好き(?)このタイプのほうが走破性が高いと言う人もいます。

パートタイムは言い換えればシンプル・イズ・ベスト。わかりやすい四駆。コストが安くて壊れにくい。

グランドに高速道路を流す三本さん。たいへん静かで軽やかなV6エンジン。室内の騒音レベルは数年前のクラウンに匹敵しています。

時速100キロのときのエンジン回転数は約2600。「高回転すぎないか?」と三本さん。

トルク感もよく、「悪くない、これで230万円弱とは安い」とホメています。

乗り味はやや柔らかめ。ハンドルはダルな印象。正統派クロカン車のフィーリングです。三本さんは「このくらいのハンドリングでないと、オフロードでは使えない」とのこと。

柔らかい乗りごこちの割には、路面の突起を拾いゴツツキ感がある様子。これもクロカンらしいか?

大きくなったボディですが、重量はほどほどに抑えられています。

注目の3列目シートは、前に倒れるタイプで収納は簡単。

大抵オマケみたいな跳ね上げ式だったりするクロカン車の3列目シートですが、エスクードはしっかりとしたヘッドレストを備える、意外と立派なシートでした。

スタジオで野中さんが座ってくれます。3列目のレッグスペースはさすがに狭そうでしたが、窮屈な感じは見られず、なかなかの出来栄え。

後席のドアーを大きく取ったとのこと。ヘビークロカン達は図体ばかりデカくても、後席ドアーは小振りのものが多いです。これはスタイルを重視した結果だと思われますが、車高も高くすごく乗りづらい。

ワゴンとしての役割もしっかり考えられているエスクード

三本さんは初代エスクードを所有していたそうです。10年くらい前のことだと思われます。私は所有していませんでしたが、当時、友人の初代エスクードノマド(1.6リッター)をよく運転しました。

セダンやクーペしか運転したことがなかった私にとって、エスクードの運転はすごく楽しかったです。

広い室内と高いアイポイント。仲間とワイワイしやすい室内。走りばかりこだわっていたそれまでとは、別の楽しさを見出したものでした。クルマはレジャーをより一層楽しむための道具。

その感性は私だけではなかったようで、価格も重量もヘビーなクロカン車が飛ぶように売れるようになります。

私をスキーに連れてって」がこの頃に制作されたとしたら、カローラ2の三上博史はサーフ、セリカGT-FOURの高橋めぐみや原田貴和子パリダカもどきのパジェロだったかもしれません。原田知世鳥越マリはRAV4か。

さて昨年フルモデルチェンジしたトヨタ・RAV4、今年フルモデルチェンジを予想されているホンダ・CR-V、三菱・バジェロイオ、そして昨年末登場した日産・エクストレイル。ライバル達はみな強力です。

しかし何といっても、世界に誇れる本物のライトクロカン、ジムニーを生み出しているメーカーです。エスクードは堅実な個性?と豊富なラインナップ群で、他のコンペティターに引けを取らないと思います。

(妄想)バレンタインが週のド真ん中、ウィークデーだとキツイ。

義理チェコが幅を利かす現代においては、当日に本命をもらわなければ意味がない気がして、アセッてしまウマ。

からしっかりアフター5を確保して、三清さんとのバレンタインデートにチョイスしたクルマは、グランドエスード。街中でも違和感ないエクステリアと余裕の走り。

そして期待を込めて用意したBMGは、国生さゆりのベストセレクションでした。

★次週の予定
三菱・ランサーエボリューション