TVKテレビの新車情報を斬る!

三本さんと三清さんの新車情報が大好きで長年メルマガを発行していた筆者のブログ

日産・シーマ Vol.127 (2001/3/8)

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TVKテレビの 「新車情報2001」を斬る!』
         Vol.127 (2001/3/8) 毎週発行
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★3月5日放映
日産・シーマ

デザイン本部長、中村史郎氏のCMが印象的な4代目シーマ。同氏は99年9月まで、いすゞのデザイン部長を務めていましたが、日産リバイバルプランの担い手として、カルロス・ゴーン社長に引き抜かれました。

オフィシャル・ページはこちら
http://www.nissan.co.jp/CIMA/

基本スペックは、直噴V8、DOHC、4.5リッター、280ps、トルクは46.0kg。5速AT。燃費は10・15モードで9.2km/Lと公表されています。価格は615万円。

三本さん達のロケの満タン法で計測された燃費は、7.5km/Lでした。時速100km走行時の騒音は63dBでした。国土交通省排気ガス認定は☆。

全長4995、全幅1845、全高1490、重量1770kg。

価格帯は492万円から695万円。4.5リッターのほかに3リッターが用意され、また4WDもラインナップされます。なお4WDの場合は4速ATになります。

ちなみにライバルのセルシオは、V8、DOHC、4.3リッター、280ps、トルクは43.8kg。5速AT。燃費は10・15モードで8.2km/L。価格は、C仕様ですと今回取り上げているシーマのXVと同じ615万円。エンジンは4.3リッターのみ。4WDの設定はありません。

セルシオのサイズは、全長4995、全幅1830、全高1490、重量1800kg(重量はC仕様の場合)。

シーマのほうがエンジンの排気量やトルク数値、ボディでは全幅が、そして燃費がちょっとづつ上回っています。セルシオをかなり意識した結果か。

新型シーマについて、スタジオに来ていたチーフエンジニアは、「個性的なスタイルと抜群のエンジン性能というシーマのDNAを継承し、日産の最先端技術を駆使して、21世紀をリードする最高級車に仕上げた」と紹介しました。

圧倒的なトルク。シーマのオフィシャルページには「背中を圧するような加速感」と書いてあります。しかし他の試乗記などを見ますと、体感的には思ったほど強烈でもなさそう。浮気はこのくらいにして、さっそく三本さんのインプレッション。

パワーについて三本さんのコメントは「発進から高速までなめらか、かつパワフル」。たった2000回転で40kg以上のビックトルクを発生するクラス最強4.5リッター直噴V8。

そんな非道徳的?なエンジンのくせに、☆一つゲッチュー。燃費も三本さん(および番組スタッフ)のドライブで7.5km/Lと、下手な2リッターエンジンより良かったりして。

先進の各種ITS(インテリジェント・トランスポート・システム)を実装しており、そのうち目玉は世界初レーンキープサポートシステム。さっそく箱根に向かう東名高速で試してみます。

これは直線路において、車線に沿ってクルマが自動的に補正しながら走行するというもの。あくまで真っ直ぐ走る目的なので、カーブがきたらドライバー自身がハンドルを操作します。

だから「居眠りしても大丈夫」装置ではありません。たとえば道路の傾きや横風などの要因で直進進路が乱されそうになったとき、ドライバーを支援するシステム。カメラにて左右の車線を検出し、トレースして行くようです。

アメリカ輸出向けにはレーンキープサポートシステムは付けないと言ってました。たぶん車線が引いてない道路では機能しないんだと思います。

「技術アピールだ。使い物にならん」とツッコむ三本さん。日産のチーフエンジニアは「技術的にはもっとシビアな制御は可能」としています。

つまり三本さんがツッコミたいことは、「お役所の規制のせいで、実際には使い物にならないような商品しか認可されない」こと。

まあ国としても本当に居眠りできるような代物はマズイ、といったところでしょうか。

ミリ波レーダーによる車間自動制御システムは使い勝手も向上しているようですが、これも実際は使えない。理由は時速100キロという最高速制限を厳守するため。

前車が時速100キロ以上出したら、車間自動制御システムは解除され、自分は置いていかれてしまいます。

ハンドルの操舵力はかなり軽いようです。センターに遊びがあるものの、操作感はクイックな印象だとか。

「最初は違和感がある軽さ」らしいですが、「慣れるとハンドルをまわすのにこれ以上チカラを使いたくなくなる」とのこと。運転に不安を及ぼすような軽さではない様子。

5速ATは相性がいいようです。でもどうして、日産自慢のエクストロイドCVTにしなかったのか?と質問。

日産の人は「46kgもの大トルクを受け止めるにはちょっと問題があり、今回は見送った。強化すべく現在開発中。エクストロイドCVTは日産が誇る技術の一つであり、シーマのようなブランドにこそ採用していきたいと考えている」とのことでした。

山坂道では、大人4人を乗せて余裕のクルージング。オットリまわるV8エンジンは、どんな状況でも強大なトルクがクルマを支えています。

タイトコーナーを攻めても安易にタイヤが鳴り出さない。足回りも十分チューンされている模様。

乗り味は「どんな場面でもなめらか」とのこと。

内装は明るい雰囲気で、木目も明るい色合いを使用し、英国調のモダンなインテリアに仕上がっています。

試乗車は本皮シートでかなり高級感ありました。ドアーの内張りまで皮が施され、「インサイドドアーくらい皮でなくても、似たような素材で代用できるんじゃないの」と文句(?)

話題のプリメーラと同類の形状をした、中央で集中コントロールできるインパネは斬新。

セルシオのインパネも決して悪くないし、使い勝手に問題はないんだろうけど、デザインが普通っぽすぎるか。

8インチの大型液晶モニターはポップアップ式でスマート。もちろんドライブナビだけでなく、メンテナンス情報や燃費など、様々なインフォメーションを表示。

イグニッション・キーはもちろんイモビライザー(電子キー)。しかしライターみたいにデカイ。

エクステリアで目を引くのは、速射砲のようなプロジェクターレンズのキセノンヘッドランプ。

小さなプロジェクターを7個に分割することで、より広いエリアを照射。明るさは従来の1.7倍。ちなみにこのプロジェクターレンズはドイツ製だそうです。

光軸調整のレベライザーは付いていますが、あくまでドライバーの判断で調整するもの。三本さんは「乗員の荷重変化に応じて自動調整できないものか」とツッコンでいました。他車を眩惑させないように、オーナー様はぜひ気づかってほしいところです。

ベンツのSクラスみたいに、ドアミラーにウインカーランプが埋め込まれています。

「このクルマにはバンパーがないじゃないか!けしからん!」と、三本さんの平手打が飛びます。ボディーがヘコむかと思った(冗談です)

私も実車を見に行きましたが、どこからバンパーと呼ぶのか不明のデザイン。

「室内の開放感もまあまあ」とコメント。私もディーラーのショウルームで座ってみましたが、デザインの割に頭上空間はあるほうだと思いました。でも三本さんも指摘していたように、見切りはよくないです。

エンジンルームは完全にカバーで覆われて、V8エンジンを拝むことはできません。見えたのはオイルキャップとオイルレベルゲージ、ウォッシャー液のキャップだけ。

トランクフードはヒンジ式。「ダンパーにしようよ」と、いつものツッコミ。ちなみにボンネットフードはダンパー式でした。トランクは最後に自動でカッチリ閉まる装置が付いています。最上級のVIPグレードでは、後席のドアーも最後に自動で閉まる装置付き。

今年に入ってから発表された新型シーマ。すでに販売累計は1万台に迫る勢いで、シーマ現象の再来か?と思わせる実績です。

巷の「セルシオVSシーマ特集」を見ますと、「基本性能はセルシオのほうが上」という記事が目につきます。

高速安定性や室内の静粛性など、セルシオに軍配が上がっているようですが、個性という面ではシーマのほうが個性的だとの評価。

私もそう思いました。クルマはちょっと伊達なほうが魅力的です。人間もそうかもしれません。

(妄想)三清さんと新型シーマで「フォース」を感じるデートがしたい!(意味不明)

妄想ながら毎週毎週、なんで人のクルマに乗れるのか説明のしようがないのですが、とにかく今週は600万円オーバーのシーマで三清さんとルンルン・ドライブ。

英国調の明るいインテリアにマッチする上品な三清さん。ひとたびアクセルを踏むと、異次元空間へ2人を誘う魅惑の走り。遊園地の乗り物より楽しい(?)

三清さんの美しい笑顔と、ハニーなトーク。そしてパワーという麻薬で、完全にラリッてしまいました。

★次週の予定
スズキ・エリオ