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『ＴＶＫテレビの 「新車情報２００１」を斬る！』
Vol.128 (2001/3/15) 毎週発行
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★３月１２日放映
【スズキ・エリオ】
軽自動車のワゴンＲが好調なスズキ。登録車のラインナップも意欲的に展開しているようで、エリオはミニバンとワゴンが融合した魅力的なニューフェイスです。
オフィシャル・ページはこちら
http://www.suzuki.co.jp/dom4/lineup/aerio/index.htm
基本スペックは、直列４気筒、ＤＯＨＣ、１．５リッター、１１０ｐｓ、トルクは１４．６ｋｇ。４速ＡＴ。燃費は１０・１５モードで１６．０ｋｍ／Ｌと公表されています。価格は１４９．６万円。
三本さん達のロケの満タン法で計測された燃費は、１１．３ｋｍ／Ｌでした。時速１００ｋｍ走行時の騒音は６４～６５ｄＢでした。国土交通省排気ガス認定は☆☆。
全長４２３０、全幅１６９５、全高１５５０、重量１１６０ｋｇ。
価格は１２５万円～１６７．６万円。
「エリオ」とは、英語のエアリアル（空気）と、スペイン語のリオ（川）を合わせた造語で、流れるように走るというイメージから命名。
プラットフォームは新開発だそうです。アップライトなドラポジと、すぐれた乗降性、コンパクトながら広い室内空間を持つ、マルチパーパス（多目的）なパッケージ。
私がデザインを評価するのは気が引けますが、斬新なエクステリアだと思いました。ヨーロッパの小型車を彷彿させる、日本車離れした出来。プジョーの雰囲気に少し似ているかも。
Ａピラーを前方に出したモノシェイプデザイン。Ｖ型デザインのバックドアや、三角形をモチーフにしたランプ類やインパネ。
そんなインパネを三本さんは好まない様子。オレンジ色のデジタルメーターの視認性に問題でもあったのか？「これだったら、今流行りのセンターメーターのほうがよかったのでは」とツッコミ。
しかしよく見ると、助手席と左右対称のデザインをしています。「左ハンドル仕様を意識したデザインならば、よく考えられている」と感心する発言も。
そんな斬新なデザインが目を引くエリオ、走りも気になります。高速走行では「ややかためで、ヨーロッパ車の乗り味だ」とのこと。
時速１００キロ時のエンジン回転数は約２５００。ヘビーな三本さんを含むスタッフ４人乗車で、「パワー不足はまったく感じない」とコメント。
エンジンは、評判の１．３リッターエンジンをベースにストロークをのばした、１．５リッターオールアルミ製。可変バルブタイミング機構を備え、☆☆の優良エンジンです。
たいへん静かな高速クルージング。「静かにする工夫は？」とスタジオで質問。スズキの人は「カムシャフトを駆動するチェーンの形状見直しや、クランクまわりの剛性アップを施した」とのこと。
ステアリングの操作感は遊びが少なくクイックな感じ。急な車線変更にもキビキビ対応。スポーティーな印象です。
高速走行では静かだったエンジンは、山坂道で３０００回転以上まわすと途端に騒音が気になる様子。
ハンドルの操舵力については、「スズキ車の中で一番重いんじゃないか」と言っていた三本さん。
手応えがあるステアリングは悪くないのでしょうが、「スズキ車を乗り継いでいる人に違和感を与えないか？」といったツッコミに、スズキの人は「ヨーロッパへ２回ほど持ち込み、高速道路を含むテストした結果、このような設定とした」とのこと。
しかし山坂道で、「エンジンの回転数にともない操舵力が多少変化するようだ」とコメントしていました。
１９５／５５Ｒ１５という高性能タイヤを履いていますが、攻めるとタイヤの鳴り出しが早いようです。
「日常的に使うには何の問題もないが」とフォローしながら、「もう少しサスペンションの設定を煮詰めてほしい」とのこと。総合的には「キビキビしたヨーロッパ風の乗り味は好印象」との評価です。
８０キロ級の三本さんが「しっかりしたシートだ」とホメた頑丈なつくりのシート。
シート座面の地上高は５９センチ。三本さんも乗り降りしやすそう。
前席より座面が高くなっている後席シート。私のクルマもそうなのですが、たったこれだけの配慮が後席に座った人の開放感を向上させます。
さすが小型車を知り尽くているメーカーがつくっただけあって、何かを流用して適当に商品化したような感じがしません。
（妄想）オシャレなエリオは、オシャレな三清さんのプライベートカーとしてもピッタリ。
そんな三清さんも、今ちょっと花粉症ぎみです。マスクをすると「レディース」みたいに恐くなる女性も多いですが、三清さんは「思わず守ってあげたくなる」タイプ。
小春日和の日曜日、やっぱりエリオでお出かけしたくなる。ホコリっぽい都会から脱出して、マスクを外しに海までドライブしたのでした。
★次週の予定
トヨタ・カローラ・ランクス／アレックス
