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『TVKテレビの 「新車情報2001」を斬る!』
Vol.130 (2001/3/30) 毎週発行
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★3月26日放映
【日産・プリメーラ】
新生日産を感じさせる斬新な3代目プリメーラの企画は、新体制になる以前の4年前にさかのぼります。今の日産は、カルロス・ゴーンという有能なマネージャにより本来の実力を発揮している、といったところでしょうか。
オフィシャル・ページはこちら
http://www.nissan.co.jp/PRIMERA/P12/0101/WEB/index.html
セダンとワゴンがあり、番組で取り上げていたのはセダンでした。
基本スペックは、直列4気筒、DOHC、2リッター、150ps、トルクは20.4kg。CVT。燃費は10・15モードで13.0km/Lと公表されています。価格は226万円。
三本さん達のロケの満タン法で計測された燃費は、9.8km/Lでした。時速100km走行時の騒音は66dBでした。国土交通省低排出ガス認定は☆。
全長4565、全幅1760、全高1480、重量1300kg。
価格は204.9万円~259万円(ワゴン含む)。
これまでのプリメーラは5ナンバーサイズでしたが、新型から全車3ナンバーボディになります。エンジンは2リッターと2.5リッター。
高性能な小型車としてヨーロッパで評判が高かった初代。日産の人は「そのDNAを引き継ぎ、一歩先行く大人のインテリジェンス・セダン&ワゴン」と紹介しています。
ポイントは、「先進的なエクステリア・インテリアによる機能と造形美の融合、集中コントロールスイッチに代表される人とクルマのインターフェイス、ハンドリングと乗り心地の高次元なバランス」など。
「モーターショーのクルマみたいだ」と三本さん。「ショー・モデルを忠実に再現した」と日産の人。
デザインは、ドイツ・ミュンヘンにあるデザイン事務所のドイツ人デザイナーによるもの。
高速では「キビキビ感があって安定感もある」とコメント。ロケの日は風が強かったようで、「意外と横風の影響を受けるなあ」という発言も。
全高がこれまでよりも8センチ高くなったとのことで、そのせいかもしれません。頭上空間はタップリしているようです。
乗り味は「なめらか」で、乗り心地は「ややかため」。でも「車輪のストローク量がもっとタップリしていたほうがいい」とも言っていました。
スムーズな変速フィールの無段変速機CVT。時速100キロ時のエンジン回転数は2000ちょい。
山坂道などで「ビジーな印象にならない」CVTに好感を持っている三本さん。しかしその特性としてクリープ現象がほとんどありません。
実験してみます。登り坂道の途中で止まり、ブレーキから足を放すと、後ろにジワジワと後退して行きました。
「ATのクリープ現象はかなり浸透している。うっかりブレーキを放してしまった場合、アラームで警告するとか、またはCVTでもクリープ現象を発生させるとか、何かしら配慮があっていいのでは」と三本さん。
山坂道でも気持ちのイイ走り。しかし、「Aピラーがぶっ太いなあ。視界をさえぎられる場合がある」とのこと。
スタイリッシュなドアミラーはデザインを優先した形状。「見えないことはないが、見やすいとは言い難い」とのツッコミ。
反対に見やすいと言っていたのは、中央に集中した未来的なインパネ。「日産全車種このタイプにしたらいいのに」とホメていた三本さん。
私も悪くないと思いました。未来的といっても妙なワザとらしさがない。中央の古風なアナログ3連メーターがイケてる。運転席側へ少しオフセットしている感じもいいです。
メーターの視認性には超うるさいアナログ的?な三本さんが「見やすい」と言っていました。
これにくらべると、昨年登場したエクストレイルのセンターメーターはちょっと見劣りします。
中央の液晶モニターは、ナビゲーションをはじめとして、燃料の消費状況、エアコン、オーディオなど様々な情報を表示するインテリ・モニター。オプションでハンズフリー電話との組み合わせも可能。
超高級車でなくとも、今後は液晶モニターと組み合わさるタイプが主流になっていくのでしょうか。
しかし様々な情報がモニターに一括表示されるよりも、クルマの情報はアナログ的に分散していたほうが使い勝手がいい気もする。もしかしたら三本さんより私のほうがアナログ的かもしれません。
高さ方向に余裕があり、乗り降りのし易さはほぼ合格。座面の地上高は前席534ミリ、後席565ミリ。できれば60センチあれば理想だと言いますが、スタイリッシュなクルマのわりにはイイ線か。
FFなのに後席の足元真ん中が少しだけモッコリ。「4WD仕様のためにトンネルを設けている」と日産の人。現時点でセダンは2WDだけですが、今年後半には4WDも登場予定。ワゴンには既に設定ありです。
初代からトランク・フードはダンパー式。トランク・スルーの機能はありません。
最近、ツッコミの激しいアンテナは、リア・ガラス埋め込み式。とことんボディー・ラインにこだわったか。
サイド・プロテクターがありません。ツルリンとスマートなラインを重宝がる日本人には、黒いプロテクターはウケないとか。
三本さんは、「ウチのマンションの駐車場は標準より狭く、いつも隣りのクルマにぶつけられるんだ」
日産の人は「輸出仕様にはサイド・ガード・モールは必須だが、国内仕様には今のところオプションでも設定していません」と残念な回答。
三本さんちの駐車場に限らず大都市の駐車事情はきびしいものがあり、以前から私もプロテクターは必要だと思っています。
サイド・プロテクターのないクルマは私から言わせるとヤワな印象を受けます。できれば標準で装備してほしい。で、ツルリンとした外見を好む方には「レス仕様」を設けてほしい。
話題の3代目プリメーラ。「予定より倍の受注をいただき好評です」とのことで、シーマと併せて日産シェア回復の牽引役となるのか、注目されます。
(妄想)スマートな三清さんとプリメーラでインテリ・ドライブ。
圧迫感のない広々とした空間とインテリア。そこはアダルティな会話がはずむリラックスできる場所でした。
センター・メーターの効力か?なんとなく三清さんがこっちを向いている気がする。
すごく斬新だけれど街で浮いてしまうわけでもない。変に注目されず、それでいてオシャレ。まるで三清さんのファッションみたいです。
★次週の予定
新車情報大賞2000