TVKテレビの新車情報を斬る!

三本さんと三清さんの新車情報が大好きで長年メルマガを発行していた筆者のブログ

2000年新車情報大賞 Vol.131 (2001/4/5)

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TVKテレビの 「新車情報2001」を斬る!』
         Vol.131 (2001/4/5) 毎週発行
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★4月2日放映
【2000年新車情報大賞】

番組への投票総数は2535通。2000年度新車情報大賞は、「ホンダ・ストリーム」でした。

1位:ホンダ・ストリーム
(プラス票194、マイナス票30、計164票)

2位:ホンダ・シビック
(プラス票179、マイナス票35、計144票)

3位:トヨタ・プリウス
(プラス票122、マイナス票20、計102票)

4位:日産・エクストレイル
(プラス票129、マイナス票33、計96票)

5位:トヨタ・カローラ
(プラス票120、マイナス票40、計80票)

6位:日産・ブルーバードシルフィ
(プラス票112、マイナス票42、計70票)

7位:スバル・レガシィランカスター6
(プラス票77、マイナス票10、計67票)

8位:メルセデス・ベンツCクラス
(プラス票80、マイナス票23、計57票)

9位:ホンダ・オデッセイ
(プラス票80、マイナス票27、計53票)

10位:トヨタエスティマ
(プラス票93、マイナス票45、計48票)


読者のみなさんにご協力いただいてメルマガ上で実施した投票結果の発表!(順位付けが変ですがツッコまないで)

1位:ダイハツ・YRV
(プラス票5、マイナス票0、計5票)

1位:MCC・スマート
(プラス票6、マイナス票1、計5票)

2位:ホンダ・シビック
(プラス票8、マイナス票4、計4票)

2位:アウディ・TTクーペ
(プラス票5、マイナス票1、計4票)

3位:ダイハツ・ネイキッド
(プラス票3、マイナス票0、計3票)

4位:トヨタセルシオ
4位:ホンダ・オデッセイ
4位:スバル・レガシィランカスター6
4位:スバル・インプレッサスポーツワゴン
4位:クライスラー・PTクルーザー
5位:トヨタ・プリウス
5位:日産・ティーノハイブリッド
5位:日産・ブルーバードシルフィ
5位:ホンダ・ストリーム
5位:ダイハツ・アトレー7
5位:VW・ゴルフワゴン
5位:プジョー・406ブレーク
5位:オペル・ザフィーラ
5位:フィアット・プント
5位:メルセデス・ベンツCクラス
5位:アルファロメオ・アルファスポーツワゴン
以下省略。

今回は番組の結果とかなり異りましたが、メルマガ投票で1位だった、ダイハツ・YRV、MCC・スマートの支持理由はいずれも興味深いです。


ダイハツ・YRVの【支持する理由】

・単なる、加速のためのターボではなく、実にリニアです ばらしい。排気量の大きなNAの車のよう。ディーラー で試乗して、びっくりしました。デザインはともかくパッケージング、価格など、やはり、小さな車を作ると、ダイハツはうまいと思いました。もし、トヨタで、OEMしたら、きっとベストセラーでしょう。

・狭い道でも安心な小さい車でなおかつ坂道もなんなく登 ってくれる力のある車が理想です。1300ccのターボで馬力は世界一と聞いて魅力を感じています。ファミリーカーでなく若々しい外観もいい軽自動車の車体でエンジンを1000ccや1300ccなどの車をつくってほしい。
 
・デザインがオリジナルティと創意にあふれている。 このテの車だと安易に箱を重ねたような車(bBとかキューブ)が多くうんざりしていたのだが、これは秀逸。エンジンも1.3リッターなのにパワフルだし、もう文句ナシ。

・コンパクトカーで気持ち良く走る車であること。大きい車はかずあれど、やはりオデッセイとかは近所にお買い物といったときにはでかくて使いにくいこともあるんですよねぇ。これくらいの大きさだとほんと下駄代わりに気軽に運転できます。ストリームやオデッセイは誰もが認める優等生。僕もそう思います。だから、あえてYRVに一票投票します。

・自分が乗っているから。乗ってみるとすごくいい感じ。コストパフォーマンスが高いと思う。ライバルとしてファンカーゴなどとぶつかると思いますが、スタイリッシュなボディとあの強力すぎるエンジンは他に類の無い物。使い勝手と走りもそこそそ欲しいと言う人には合っていると思う。メーカ名で躊躇してしまう人がいるかも知れませんが、周りによく走っているありきたりな車に乗るのが嫌な人は一見の価値あり!


MCC・スマートの【支持する理由】
・二人乗りのシティーカーというセグメントは、本質的に日本の軽自動車とは異なる発想の下で新たに開拓されたマーケットだと思う。ますます高まる環境への配慮、小さなボディーと衝突安全性の両立。外板を交換できるなど、カラフルで洗練されたイメージを与えるそのファッション性。スウォッチというファッション・メーカーを抱き込んで開発するというユニークなマーケティング。これら全てが新しい。欧州では実車を積み上げてディーラーの看板としたり、ユニークなCMなどでこの車が如何にコンパクトで市街地の足として適しているかということを主張している。すでに軽自動車というマーケットが存在する日本では理解されず、あまり成功しないだろうが、未来の自動車像を見据えたその先見性に一票を投じたい。

・このクルマで小型車登録だと買いたくないと思ったが、軽自動車としても買えるとのことなので、支持します。車内の広さ、積載性などにこだわったクルマが増えてるが、可愛い、小回りが効くというだけのクルマがあってもいいと思う。都市部へ一人での通勤や買い物になら便利だ。いろんな色のパーツを簡単に付け替えたりと、遊べる点も楽しそう。
 
・普段車に乗っている時のことを考えると、ほとんど一人か二人で乗っているので、二人乗りでも問題ないと思うし、ミゼットIIよりもおしゃれ。それに私のA-Classと同じ構造のようなので、安全性も高そうだし、都市部で乗るには良いと思う。これで軽自動車だったら言うことないんですが。

・セールスや生産面ではくるしんでいるようですが、新しいコミュータとしての提案に富んでいるところに共感。家族が2名だったら是非乗ってみたい。価格もまずまず納得。

・21世紀、都会を走る車はこうでなくては!理屈なしにいいものはいい!と思ってしまいました。

・こんな車いらん!という人のほうが多いかな?でも、今の私の生活環境だと、こういう車でよい。商売している人にも、いいと思う(私も仕事に使いたいと思った)。もっと、こういうカンジの車が増えないと、目立ちすぎて浮いてしまうので、目立ちたくない私にはちょっと・・・というのもありますが。

MCC・スマートについては【支持しない理由】も
・日本には軽自動車がある。過酷な使い方にも壊れない。外車ブランドで日本人を騙して売りつけようなんていい加減にしろ。おまけに登録車である。無駄遣いを助長する。

番組ではダイハツ・YRVは11位、MCC・スマートは27位でした(最後に番組で発表されたすべての順位と得点を載せます)。

では、番組で大賞に輝いた「ホンダ・ストリーム」に注目していきます。メルマガ投票で頂いた中から、ストリームの【支持する理由】をご紹介します。

・まず、スタイリングが良い!クラスTOPの燃費も凄い。しかも、それで値段が安いときて、文句のつけようが御座いません。この車が発売してミニバンに抵抗があった私も購入に踏み切りました。来月、納車予定です。

・5ナンバーサイズで7人乗り。オデッセイではちょっと大き過ぎると思う向きにジャストサイズ。スタイリングもがんばってます。ミニバンのデザインの一つの方向を示したと思える。子供二人、実家の親と一緒にお出かけのケースがままある30代にはとても魅力的。

番組で紹介されたストリームの【支持する理由】

・ミニバンとしてジャストサイズ(大きさ、排気量)。高すぎない価格。

・アイポイントが最適。ヘッドクリアランスが広い。3列目シートの収納が片手で出来る。

・オデッセイもいいが日本ではショート・ミニバンのほうが使い勝手がよい。

・パッケージが良い上に、クルマを操る心・楽しみを忘れていないクルマづくり。

・実用車にふさわしい価格。

・フラットな室内。そのわりに車高は抑えている点が賞賛に値。

・さらに誰も文句のつけようがないディーゼルエンジンがほしい。ホンダならではのウデを見せてほしい。

メルマガ投票で頂いたストリームの【支持しない理由】

・最近のミニバンブームのせいか、ホンダ車と言うと、オデッセイやステップワゴン等一番に思い浮ぶ。ホンダのセダンや、クーペも頑張ってほしいとの願いをこめて、あえて「ストリーム」に(?)をつけました。

番組で紹介されたストリームの【支持しない理由】

・内装がよくない。7人乗ると疲れそう。
・リアのデザインはデザイナーの遊びすぎ。他車からの非視認性をもっと考慮すべき。Bピラーのデザインが悪く、3列目に圧迫感がある。総合的には、かつてのシビックシャトルのほうがいい。

番組ではこれら支持しない理由に対して、ホンダの人が反論しています。

3列目シートについて、「前広がりでそれほど圧迫感はないと思っている。ぜひ試乗してみてください」

三本さんいわく「真っ赤な稲荷の鳥居」のリアデザインについては、「次世代を感じさせる特徴あるデザインを目指した結果」とのこと。

内装については、ホンダの人はセールスポイントだと思っていて、特に画期的なインパネシフトは使いやすさ、見た目、ウォークスルーなど室内の機能性にも貢献している、とアピールしています。

3列目シートへのアクセスは、2列目シートがスライドして乗降性を良くした「ウォーク・イン・スライド」を採用。

野中さんに、スタジオに来ているストリームの3列目シートへ座ってもらいます。

スカート姿の野中さん。「ウォーク・イン・スライド」で乗り降りは割とスムーズでした。見えそうになるとか、そいうったハプニングもありませんでした。

ちなみに私のクルマで3列目に乗るときは、「狭い隙間をよじ登る」感じ。

2列目シートの真ん中にある大型アームレストを前に倒せば、3列目に乗っている人の開放感が増すようです。

内装の質感的な部分(プラスチッキーな点など)については、「安くてさらに良いものが出来るよう努力します」とホンダの人。

三本さんは内装について、「日本では贅沢な内装、贅沢なクルマなんてできない。本当の贅沢の基準を知らないから」

さらに「日本はご飯をおかわりしただけでも贅沢だという国だ。本当に贅沢を知っているのはフランス人、ロシア人、イギリス人の貴族上がりくらい」。わかる人にはわかる、わからない人にはサッパリわからない三本流コメント。

番組支持票の中にあったディーゼルエンジンについて、ヨーロッパではかなり要望が出ているらしいです。口が堅かったホンダの人ですが「いずれ自信作を出していきたい」
と着々と準備している模様。

日本カー・オブ・ザ・イヤーにも輝いたホンダ・ストリーム。一般ユーザーによる投票で伝統と格式?ある「新車情報大賞」にも輝いたことで、ホンダの人も「光栄です」と
のことでした。

昨年10月末から今年3月末までの販売実績は、6万台弱。月平均1万2千台のヒットとなっています。

ホンダ・ストリーム放映は2000年12月4日、バックナンバーはVol.114です。

番組で発表された11位以下の結果は以下のとおり。

11位:ダイハツ・YRV
(プラス55票、マイナス15票、計40票)

12位:スバル・インプレッサスポーツワゴン
(プラス50票、マイナス12票、計38票)

13位:ダイハツ・ネイキッド
(プラス69票、マイナス32票、計37票)

14位:トヨタセルシオ
(プラス154票、マイナス119票、計35票)

15位:VW・ゴルフワゴン
 (プラス37票、マイナス5票、計32票)

16位:アルファロメオ・アルファスポーツワゴン
(プラス38票、マイナス13票、計25票)

16位:VW・ポロ
(プラス37票、マイナス12票、計25票)

18位:スバル・インプレッサWRX
(プラス77票、マイナス53票、計24票)

19位:三菱・ランサーセディア
(プラス45票、マイナス22票、計23票)

20位:プジョー・406ブレーク
(プラス25票、マイナス4票、計21票)

21位:アウディ・TTクーペ
(プラス57票、マイナス38票、計19票)

22位:フィアット・プント
(プラス22票、マイナス7票、計15票)

23位:トヨタオーパ
(プラス67票、マイナス53票、計14票)

24位:ダイハツ・アトレー7
(プラス32票、マイナス20票、計12票)

25位:オペル・ザフィーラ
(プラス15票、マイナス4票、計11票)

26位:ランチア・リブラ
(プラス17票、マイナス7票、計10票)

27位:MCC・スマート
(プラス89票、マイナス80票、計9票)

28位:ボルボ・V70
(プラス22票、マイナス17票、計5票)

29位:スズキ・スイフト
(プラス8票、マイナス7票、計1票)

30位:クライスラー・PTクルーザー
(プラス69票、マイナス73票、計-4票)

31位:フォード・フォーカス
(プラス8票、マイナス15票、計-7票)

32位:三菱・ディオン
(プラス45票、マイナス53票、計-8票)

33位:マツダ・トリビュート
(プラス23票、マイナス38票、計-15票)

33位:ダイハツ・オプティクラシック
(プラス12票、マイナス27票、計-15票)

35位:トヨタ・RAV4
(プラス10票、マイナス27票、計-17票)

36位:トヨタ・クラウンエステー
(プラス28票、マイナス59票、計-31票)

37位:日産・ティーノハイブリッド
(プラス20票、マイナス52票、計-32票)

38位:トヨタ・プロナード
(プラス12票、マイナス52票、計-40票)

39位:トヨタ・マーク2
(プラス53票、マイナス100票、計-47票)

40位:トヨタ・bB
(プラス80票、マイナス132票、計-52票)

41位:日産・バサラ
(プラス5票、マイナス90票、計-85票)

42位:三菱・プラウディア
(プラス40票、マイナス132票、計-92票)

43位:クライスラー・ネオン
(プラス3票、マイナス120票、計-117票)

44位:トヨタ・WiLL Vi
(プラス25票、マイナス162票、計-137票)


最もプラス票をゲットしたのは、やはり1位のホンダ・ストリームで194票。

次は2位のホンダ・シビックで179票。

その次はトヨタセルシオで154票でした。が、マイナス票が119票も入って順位を下げて14位と低迷。こんなすごいクルマの何がイケナイんでしょう。単に買えないヒガミ票か?【支持しない理由】を見てみたいものです。

昔、大橋巨泉の「こんなものいらない」という短命番組がありましたが(つまりその番組自体がいらなかった)、「こんなものいらない」クルマは、マイナス162票でダントツ、トヨタ・WiLL Vi。

次はトヨタ・bBと、三菱・プラウディアで共にマイナス132票を獲得。確かプラウディアは既に生産を打ち切ったハズです。

その次はクライスラー・ネオンでマイナス120票。セルシオと同じくらい「こんなもんいらない」と言われたクルマ。この投票方式は実に感慨深い。

みなさんから寄せられたメルマガ投票でのワースト1は、トヨタ・bB。次はトヨタ・WiLL Viと、トヨタ・RAV4でした。

メルマガ投票では1位になったMCC・スマートは、番組でも89票という高い得票でした。この支持票数はベスト10に入っているオデッセイやベンツCクラス以上の得票です。しかし結果が27位と低迷したのは、マイナス票が80票も入ったため。ニッポンが誇る軽自動車の高い品質と真っ向から比較されたのかもしれません。

新しい日産車がそろってトップ10入り。特にエクストレイルの4位は、恐れながら信じがたい大健闘だと思いました。

逆に35位以下にトヨタ車が6台も連なり、その中で意外だったのはマーク2。マイナス票が100票も入って屈辱の39位。大ブランドも何かを読み違えたか。

2000年度の実績は絶好調だったトヨタが、投票結果だけで見るとイマイチな印象。

3位プリウスの創造性と出来の良さは誰もが認めるところですが、ホンダにくらべ勢い不足を感じさせた5位のカローラ。まあ勢いだけのクルマ、も困りますが。

人気のエスティマについてもライバルの9位オデッセイと接戦だったものの、サマリー結果では一歩及ばず10位。

最高級車セルシオが14位。それ以降は35位までトヨタ車がランキングしないという、支持されるクルマが少なくなった印象です。

「支持されるクルマ」と「売れるクルマ」は別なのでしょうか。圧倒的なシェアを誇るトヨタですが、憂慮すべき現象であるともいえます。

しかしトヨタなら大丈夫。張富士夫社長は先日の入社式で新入社員に向かい、「トヨタは、市場シェアや収益力から高い評価を得ていますが、実際は楽観できる状況ではありません。現状に安住してしまっては企業としての存続すら危うくしかねないのです」と述べたといいます。

三菱自工は、少しトヨタを見習ったほうがいいかもしれない。今回のメルマガ投票の中には、「支持しないクルマは三菱車全部」という票が何通もありました。もちろん票数には加算しませんでしたが、こういう票が出ること自体、かなり不健全な事態。

各メーカーのマインドや競争は別にして、今世紀初頭におけるみんなの意向、ユーザーマインドを、「新車情報大賞2000」の結果から自分なりに読み取れた気がしました。みなさんはどうお感じになったでしょうか。

(回想)三清さんが番組を去ってからちょうど一年。トーカ堂のテレビショッピングで活躍されていると、風の便りできいております。北さんがうらやましい・・

野中美里さんも担当2年目を迎え、新車情報の顔になりつつあります。

野中さんじゃダメなのか?という向きもありますが、ダメとかイイとか、そういうことではないんです。

このメルマガをずっと購読いただいている方は、わかってくれるハズ。

たとえば、マイナーとはいえテレビのアシスタントとは思えない不器用さ・・なつかしい。

21世紀も、三清さんは私の中で生きつづけます。

★次週の予定
時代を駆ける名車~ホンダ・シビック