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『TVKテレビの 「新車情報2001」を斬る!』
Vol.133 (2001/4/20) 毎週発行
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★4月16日放映
【オペル・ヴィータ】
日本には1995年に導入され、これまでに6万台もセールスした小さなドイツ車。今回のフル・モデルチェンジは3代目にあたります。
オフィシャル・ページはこちら
http://newvita.opel.co.jp/
基本スペックは、直列4気筒、DOHC、1.4リッター、90ps、トルクは12.8kg。燃費は10・15モードで13.2km/Lと公表されています。価格は187万円。
三本さん達のロケの満タン法で計測された燃費は、12.3km/Lでした。時速100km走行時の騒音は67dBでした。
全長3815、全幅1645、全高1440、重量1100kg。
日本におけるラインナップは今のところ2種類で、5ドアのGLSと、3ドアのSwing。今回試乗されたのはGLSで前記のとおり187万円。Swingは173万円。いずれも右ハンドルで4速AT。
新型のエクステリアは日本人デザイナーによるものだとか。
ヨーロッパではコルサという名称でお馴染み。コルサはオペル販売台数の約3割を占める基幹車種であり、1983年に初代が登場以来、世界80ヶ国で900万台も売れているグローバル・スモールカーです。
正規代理店の人は「これまでようなキュートなデザインを踏襲。より成長・成熟したスモールカーを目指し、グローアップ・スモールカーを商品コンセプトに開発された自信作」とアピールします。
いかにも三本さんが好きそうなキビキビした小型車。高速道路では「よくまわるエンジンに、しっかりした足腰」と表現。ステアリングの操舵感もかなりダイレクト。
しかし音がうるさい模様。エンジン、ロードノイズともに騒音が大きめ。でも三本さんは「音でクルマの状況をドライバーに伝えているんだ。これがドイツ人のクルマづくりの思想」と、ヒイキな発言。
これだから「三本さんは欧州車にアマイ」と視聴者からクレームのハガキが殺到します。
また路面の状況が直にハンドルへ伝わってくる模様。これも「今どんな路面状況なのかドライバーが把握できるんだ」と肯定的に捉えます。
そうなると、セルシオは何にも把握できないクルマということになってしまいそう。
山坂道でもポテンシャルは十分。撮影時はヘビー級の三本さんを含む大人4人乗車ですが、「予想よりスムーズだ」とコメント。
シフトダウン時のショックもまあまあ抑えられ、ギクシャクした印象もなさそうでした。
本国ドイツでは1リッター、1.2リッター、1.4リッター、1.8リッター、1.7リッターのディーゼルと、バリエーションは豊富。その中で一番売れているのは1リッターモデルだそうです。もちろんMTで。
山坂道では「先代にくらべエンジン音は静かになった」というコメントも。
日本車と比較すると少し重たいハンドル。三本さんは「ピンシャンした感じで慣れるとイイ」と、これまた肯定的な発言。
ピンシャンした感覚は、一新されたサスペンションも一役買っているらしいです。
サブフレームをはじめとして、ハイドロフォームという新しい形成法を随所に採用、骨格からしてピンシャンしたつくり。
デカイ三本さんの背中をスッポリと覆うシッカリしたシートは、若干かため。後席のヘッドレストは3つ付き。
試乗車のシートはベージュで明るい色合いでした。ほかにもいろいろな色があるようで、ボディカラーも豊富。
本国ドイツでは63%が女性ユーザー。日本でも7割が女性。特に日本ではセカンドカーとしての使われ方が多いらしいです。お金持ちの奥さま用なのか。
スタジオで野中さんが座ってくれます。乗り降りしやすいヴィータでは、野中さんのスカートの脚が一瞬たりとも開くことはありませんでした。
座面は高め。開口部も大きいので、まずお尻から乗って、カラダの向きを変えるように乗り込む。タップリしたシートに身を託すと、決して小柄ではない野中さんが小さく見えました。
アイポイントは高め。それでいてヘッドクリアランスは、三本さんの座高で縦にこぶしが一個入って更に動かせるくらいの余裕あり。サンルーフ付きです。
先代はペダルのレイアウトがよくなかったらしいですが、新型は改善されたようです。ドアミラーが可倒式に。インパネにATシフトインジケーターがつくなど、使い勝手が向上している模様。
オーディオはCDとなんとMDが標準装備で、これはポイント高いです。日本導入に際して、内装やグレード、排気量など、設定がなかなかマトを射てるかもしれない。そして「価格はがんばりました」と代理店の人。プライスも十分競争力あると思いました。
ホメまくりのヴィータでしたが、アンテナがツッコまれます。釣ざおタイプで取りづらい場所。「クルマが泥だらけだったら服が汚れる、ハジによせてくれれば取り易い、なんとかならないか」。合理的なヴィータもアンテナの位置はデザイン優先。欧州では盗まれることがないのでしょうか。
三本さんのコンセプトを見事に踏襲したコンパクトカー。「小さくても一人前の運動性能と動力性能、そして十分な室内の広さを持っている」と三本さん。
また、「最近やっと、日本でもこのような傾向の小型車が芽生えてきたが、ドイツのクルマづくりは4~5年先を行っている」とのことでした。
技術的に先走っているのかは別にして、もし日本車が遅れているとすれば、我々ユーザーが遅れていると考えるべき。三本さんいわく「変なクルマは買わない」ことが重要。でも買っちゃうんですね、これが(笑)
(妄想)VWのポロも似合ったけど、ヴィータも三清さんにピッタンコ。
スタイリッシュ&知的な三清さんの魅力が、ヴィータとの相乗効果でよりアップ。
助手席に私が乗るとその効果が薄れてしまうわけですが、モウソウですから同乗させて頂きマス。
最新スポット、トリトンスクエアで食事をしたあと、晴海埠頭で夜景に変わっていく東京湾を眺める。
夜景より、オートウェイブ晴海店に行きたかったけど、今日はガマンしました。
★次週の予定
ヒュンダイ・エラントラ