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『TVKテレビの 「新車情報2001」を斬る!』
Vol.140 (2001/6/7) 毎週発行
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★6月4日放映
【日産・キャラバン】
キャラバンは商用車です。1973年以来、ワンボックスカーのブランドとして評価されて、15年ぶりのフルモデルチェンジ。
オフィシャル・ページはこちら
http://www.nissan.co.jp/CARAVAN/E25/0104/index.html
基本スペックは、直列4気筒、DOHC、2リッター、120ps、トルクは17.4kg。燃費は60キロ定地走行で12.6km/Lと公表されています。価格は26.9万円。価格帯は167.8~301.1万円。
三本さん達のロケの満タン法で計測された燃費は、8.2km/Lでした。時速100km走行時の騒音は68~69dBでした。
全長4690、全幅1690、全高1990、重量1730kg。
近所のクリーニング屋のオジサンとか、仕出し弁当の配達オバサンとか、ずっと前からキャラバンでした。
学生の頃、ビル掃除のバイトをしたとき、白いキャラバンに電動ポリッシャーやカッパキを積んで、ビルからビルへと移動しました。
貨物は室内の半分以上が荷物を積む目的に出来ていること。キャラバンは、全幅1700以内、全長4700以内におさまる経済的な4ナンバー登録車です。
しかし見た目デカく感じるのは、2メートルに迫る高さのせいでしょうか。旧型より5センチ高くなりました。
目玉としては、フロントオーバーハングが20ミリ拡大し、ノーズが前方へ膨らみ、衝突安全性が向上したこと。それにともない、運転席足元が広くなりました。
パワーユニットは従来からある2リッターと2.4リッターガソリンエンジン。
そして新開発の3リッター直噴ディーゼル。約13%の燃費向上と、クリーン化の追求。またオイル交換サイクルがこれまでの3倍の1万5千キロになったそうです。
従来から丈夫なハシゴ型のラダーフレームを持ち、今回はその断面積を倍以上に骨太へ。
運送屋のワンマン社長のような三本さんが、商用車キャラバンを試乗します。
三本さんいわく「体育館を背負っているみたい」な広いラゲージ空間。1トン以上の積載能力を持ち、リアはいわゆる板バネ。空気を運んでいる状態ではケツが落ち着きません。
「やはり乗用車にくらべたら粗野(そや:あらっぽい)印象だ」と三本さん。また「ギアから発生する騒音が気になる」と言っていました。
山坂道ではかなり苦戦。耐久性と経済性を優先する2リッターガソリンでは、この坂はキツイ。用途に応じて、ねばりのあるディーゼルをチョイスしたいところ。
試乗車の最上級グレードVXは豪華装備でした。インパネ中央部分だけですが一応、木目調パネルで飾られます。
昔ながらのコラムシフト。「コラム自体は悪くないが、縦に操作できるようにしてほしい。腕の動きに対して不自然じゃないですか?」と三本さん。
ヘビースモーカーの三本さんがしきりにツッコんだ、オプションのサンルーフ。
チルトのみ。換気目的ですからそれはいいとして、内側にスライドカバーがありません。なんと、取り外し式のフタ。昔のポットン便所のフタみたい。
もしフタをなくすと、常に直射日光がノーテンを直撃し、薄毛も進行するだろうし、働く人にやさしくありません。そうなったらガムテープでダンボールでも貼るのでしょうか。
この不満に対して日産の人は、「このクルマではサンルーフの需要がほとんどないので」とのこと。
サンルーフはNGでしたが、シートは随分と改良され、かためで長時間座っても疲れにくい設計に。具体的には知りませんが、腰痛にやさしい配慮も。
上級車種には、スライドドアーの半ドア防止の電動オートクロージャー付き。
そのほか内装では、商用車としてのアイデアが随所に採用されているようです。ちょっとメモをとるとき、テーブル代わりになる平らなアームレスト。伝票などが挟めるバインダー付き小物入れ。サイズの大きいドリングホルダー。
これまでの販売実績は2000台/月平均。
毎日クルマを使って働く人が、気持ちよく使える商用車。求められる性能は信頼性と耐久性、そして経済性。
そこに働く人へのやさしい配慮が加わって、うれしさ実感のキャラバンです。
(妄想)社内であこがれの三清さんと、キャラバンで同乗配達。最大のチャンスの到来です。その際、私が心がけること。
○まずは、安全でメリハリあるドライビングで、三清さんの信頼を得る。
○車内での会話はできるだけ会社の話題は避けて、ハニーなトークで盛り上げる。しかしいきなり「彼氏いるの?」などと聞かない。
○仕事は率先垂範。特にチカラ仕事など自ら率先して行い、頼れるヤツという印象を与える。
○仕事の役割分担を尊重し、三清さんの仕事は三清さんに任せる。
○「つまらん仕事だ」という態度を見せない。2人で協力し合い、最後に共通の達成感が得られるようにもっていく。
○仕事がうまくいって、三清さんの緊張がとけたタイミングで、誘ってみる。
○万が一断られても、会社ではこれまでどおり自然に接すること(間違ってもストーカー行為に走らないこと)。
★次週の予定
トヨタ・イプサム