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『TVKテレビの 「新車情報2001」を斬る!』
Vol.142 (2001/6/21) 毎週発行
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★6月18日放映
【フォード・モンデオ ワゴン】
ワゴンブームは去った、と言われて久しい今日このごろ。しかし、走りとユーティリティとスタイリッシュなフォルムをあわせ持つワゴンは、永遠のアイテムです。
オフィシャル・ページはこちら
http://www.mondeo-japan.com/index.htm
基本スペックは、直列4気筒、DOHC、2リッター、145ps、トルクは19.4kg。燃費は10・15モードで9.5km/Lと公表されています。価格は300万円。
三本さん達のロケの満タン法で計測された燃費は、12.7km/Lでした。10・15モードをかなり上回る数値。時速100km走行時の騒音は64~65dBで
した。
全長4805、全幅1810、全高1470、重量1470kg。
「飛び抜けた特長もなく、印象がうすかった」と先代についてふり返る三本さん。
今回もコンセプト的には同様で、基本性能やスタイルを磨き上げた、といったところか。
ドイツのゴールデンスタイル賞というタイトルに輝き、他にもワールドワイドに23個ものタイトルをゲッチューしているらしい。
アメ車というより、ヨーロッパ車の面持ち。たとえばオペルに似ている気がします。エンジンもひかえめの2リッターのみ。
さすがタイトルキラーだけあって、高速ではしたたかな走りを見せてくれたモンデオ。
ステアリングはメリハリあるキビキビした印象で、急な車線変更でも安定しています。「出来がいい。さすがだ」と三本さん。
室内のウインカーシグナル音が変わってました。「ピコピコピコ」という電子音。
フラットな乗り味。ヤワらかすぎず硬すぎず、それでいてダンピングが効いた足回り。
余裕を感じるストローク量は、旧型にくらべてフロント181ミリ、リア225ミリアップ。
スタイリッシュなエクステリアが災いしたのか、「ドアミラーが小さく、見づらい。ルームミラーも小さい」とツッコミます。
2リッター自然吸気のエンジンは、絶対パワーはないものの、低中速トルクを重視した扱いやすいユニットらしいです。
山坂道でも特に不満がない模様。とにかく足回りが自然ですごくいいらしく、コーナーリングがスムーズ。
スタッフ大人3人乗車での山坂は、若干アンダーパワーだったと予想されますが、そういった不満を打ち消すバランスの良さと足回り。
ブレーキについて、「タッチにやや重さがあるが、よくきく」。また「ブレーキペダルがアクセルペダルよりも高い位置に設定され、踏み間違いの防止になる」とのこと。
室内インテリアはシンプルです。特に豪華でもなく、かといってチープでもない。
ボンネットを開けるときはイグニッション・キーを使います。フロントグリル中央のフォードエンブレムをズラすと穴があって、そこへキーを挿してまわす。
ボンネットフードはダンパー式。つまり、つっかえ棒ではありません。
ボンネットフード内側面に、黒いブロック状の異物がついています。「なんだこれ?」と三本さん。
フードを閉めるとその異物がエンジンルームの隙間などにピタッおさまり、遮音、そしてエンジンの音色を演出するといいます。
カーゴルーム。リアハッチのヒンジ位置が前方へ出ており、比較的後ろに余裕がない場所でも開けることが出来るという、使ってはじめてよさがわかる設計。これは三本さんがよく指摘や助言すること。
1.8メートルを超える車幅を生かした荷室はクラス最大級。
合理的な設計思想に基づくモンデオでしたが一点だけ、屋根のフロント中央に設置されたアンテナが取りづらい。
たいへんバランスの良いワゴン。価格もまあまあ抑えられているし、国産車と競合できるパフォーマンスを持っていると思います。もちろん右ハンドル。ただしFFのみで、4WDの設定がありません。
ボルボを検討しているけど、どうしても予算の都合がつかないとお嘆きの貴兄にも、選択肢の一つになり得るかもしれません。
(妄想)真夏の西海岸を三清さんとスタイリッシュ・クルーズ。という気分に浸りながら湘南ドライブ。
バックミラーに映る江ノ島。夏色の三清さん。2人の気分は、夏、夏、夏、夏、ココナッツ。アイ、アイ、アイ、アイ、アイランド。
どこかで聴いたフレーズですが、いつの時代も夏って最高!
波の音。砂にまみれた靴。カリビアン・ナイトのような月あかり。コパトーンとシャンプーの匂いがブレンドされた「オンナ」の香り。
何か起きそうな予感。何か変わりそうな予感。
モンデオ・ワゴンは、そんな「勝負の夏」をスタイリッシュに演出してくれるのでした。
★次週の予定
トヨタ・カローラ スパシオ