TVKテレビの新車情報を斬る!

三本さんと三清さんの新車情報が大好きで長年メルマガを発行していた筆者のブログ

日産・スカイライン Vol.146 (2001/7/21)

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TVKテレビの 「新車情報2001」を斬る!』
         Vol.146 (2001/7/21) 毎週発行
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★7月16日放映
【日産・スカイライン

全盛期の日産を代表した名車。お父さん達の青春を彩った熱いクルマ。しかし時代に流されながらそのコンセプトはさまざまに変化し、先代モデルはダメ日産の象徴のように批判されたものでした。

日産は本当に蘇ったのか?みんながその答えを、新型スカイラインに見出そうとしているようです。

オフィシャル・ページはこちら
http://www.nissan.co.jp/SKYLINE/V35/0106/DATA/MAIN/index.html

基本スペックは、V型6気筒直噴、DOHC、3リッター、260ps、トルクは33kg。燃費は10・15モードで11.6km/Lと公表されています。価格は325万円。

三本さん達のロケの満タン法で計測された燃費は、9.2km/Lでした。時速100km走行時の騒音は65~66dBでした。

全長4675、全幅1750、全高1470、重量1490kg。最小回転半径5.5m。

エンジンは伝統のストレート6から直噴V6へ。3リッターと、2.5リッター。

スカイラインの初代は私も生まれるずっと以前の1957年に登場。今回の11代目はその象徴であったGT-Rから決別し、今後は別々の道を歩んで行くことになります。

日産の人は、「栄光のDNAを引き継ぎ、21世紀における理想のプレミアム・スポーツセダンとして生まれ変わりました」とアピール。セールスポイントは以下のとおり。

1、運転するよろこび「ファン・トゥ・ドライブ」と、同乗者とドライブを楽しむ「ツーリング・プレジャー」を両立したフラットライドコンセプトの実現。

2、大人4人がゆったり乗れるパーソナルコンフォート。

3、ヒューマンタッチの高性能をテーマにしたエクステリアとインテリア。高機能の中に人間的なあたたかさを表現。

「フラットライドコンセプト」とは、乗り心地と操縦安定性の両立を図った新しい走りの概念だとか。

プラットフォームは新設計。2年前の東京モーターショウで展示されていたXVLがベース。

オーバーハング(フロントノーズからタイヤまで)を短くし、コンパクトなV6を前輪の車軸より後ろへ配置したフロントミッドシップレイアウト。

さらにガソリンタンクを後席シートの下へ移動することで、前後52:48の理想的な重量バランスを実現。

流れるようなフォルムと、底にディフューザー(空気の流れをスムーズにする板)を装着するなど、空力性能はcd値0.27を実現。

後輪駆動。秋にはフルタイム4WDが登場予定。トランスミッションはATのみ。3リッターモデルは5速、2.5リッターモデルは4速。

三本さんも若かりし頃に、2代目3代目とスカイライン乗り継いだそうです。運転歴半世紀の三本さんが、21世紀の新型スカイラインに試乗します。

乗り心地はややゴツつき感がある模様。「うたい文句ではフラットな乗り味といっているようだが、上下動は比較的大きいと感じた」とのこと。

ステアリングの応答性はかなりクイック。「好みのわかれるところだ。昔からスカイラインを好むユーザーにはイイかも」と三本さん。

ちょっとかためなセッティングが、山坂道に合っているようです。「ステアリングのレスポンスが良く、足回りも良い。ハンドリングが楽しめるクルマだ」とのこと。重厚な乗り味というより、キビキビした印象。

足回りは、アルミ製リップルコントロールショックアブソーバーやら、ダブルピポットマルチリンクサスペンションやら、大層凝ったものらしい。

「排気音が残るのが気になる。まあ悪い音ではないが」と三本さん。静粛性をウリにするクルマではないようです。

シートのサイズが小さいと言っています。「縦と横でそれぞれあと2センチ大きくしてほしい」とのこと。確かにヘッドレストから三本さんのアタマが飛び出した感じでした。ゆったり大人のセダンがどういうことか。やはり三本さんがデカ過ぎるのかな。

注目のエクステリアは、象徴だった丸いテールランプが廃止。ヘッドランプも個性的な縦長に。フェンダーのエッジ部分が盛り上がったことで、見切りが良くなったとホメていた三本さん。

インテリアは、いわゆるトヨタっぽくない直線基調。古き良き時代の無骨な?日産車を彷彿させます。ポップアップ式のナビモニターもかっこいい。しかし上質感に少し欠けるかも。イイお値段つけてるんですから・・

運転席、助手席とも電動シート。操作ボタンがなぜか両席ともセンターコンソール側についており、運転席から助手席シートを操作できます。イザ勝負ってときの配慮か(?)セダンなのに後席も少しリクライニング可能。このあたりの仕様は高級サルーン

センターコンソールの後ろに大型のエアコン吹き出し口が設置され、後席の空調もバッチリ。三本さんは「風量が多く、涼しくて快適だったよ」とホメていました。この発言から、たぶんロケに向かう道中のほとんどはスタッフが運転し、三本さんは高速道路の一部と箱根の山坂道しかステアリングを握ってないと思われます。しかし三本さんを後ろに乗せて運転するって、キンチョーしそう。

ボンネットを開けると、見慣れない隔壁がV6エンジンを囲っていました。ボディスタビライザーと呼ぶらしく、遮音・遮熱にも効果があるとか。このクルマにはストラットタワーバーなんて不要なのかな。

フロントのラジエーターのコアサポート部分(ボンネットを開けたヘッドライトの裏あたり)の補強はなんと、一見プラスチックのような素材が使われています。ガラス樹脂で、軽くて十分な強度を持つとのこと。いずれクルマから鉄が無くなるのかも。

トランクフードはダンパー式。中央部分でトランクスルー機能あり。

涼しい書店に立ち読みに行くと、最近はスカイラインについての雑誌がたくさん出ています。それだけみんなに注目されているブランド。

私的にはさほど思い入れがありません。たぶん私が物心ついた頃のスカイラインは、某ライバル車に媚びた中途半端なクルマになっていたからでしょう。

オジサン達が昔を思い出しながらいろいろ評価しているようですが、大事なことは昔を知らない21世紀世代がこのクルマをどう評価するか、だと思います。でも21世紀世代には高くてまだ買えないかな。

(妄想)スカイラインで、たまには岩城晃一っぽくシブく決めたい。

車内の会話もシブいトークで彼女を制圧しましょう。彼女の腕を強引に引き寄せるような、そんなワルっぽいデートが新鮮。今日のアナタって、ちょっとキ・ケ・ンみたいな。

雰囲気の暗さに耐え兼ねてつまらないギャクを飛ばすことは命とり。デートの最終フェーズまで、岩城晃一をつらぬきましょう。

今日の三清さんは、いつもよりスタイリッシュで大人っぽく見えた。肥満ぎみのファミリーカーに乗り飽きた貴兄へ、今こそスカイラインなんて、シブいっすよね。

★次週の予定
トヨタエスティマハイブリッド