TVKテレビの新車情報を斬る!

三本さんと三清さんの新車情報が大好きで長年メルマガを発行していた筆者のブログ

2001年上半期を斬る Vol.151 (2001/8/24)

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TVKテレビの 「新車情報2001」を斬る!』
         Vol.151 (2001/8/24) 毎週発行
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★8月20日放映
【2001年上半期を斬る】

21世紀元年も半分以上過ぎました。お馴染みのゲストと上半期を振り返ります。

ゲストは、モータージャーナリスト界の重鎮こと星島浩氏。元マガジンX編集長で現在はフリーのモータージャーナリスト牧野茂雄氏。21世紀もツッコミは健在、ゴットファーザー三本和彦氏。そして進行役はフレッシュ笑顔がまぶしい野中美里お姉さん。

まずは上半期に登場した軽自動車を含む小型車について。

雑誌の売り上げを気にせず自由な活動が出来たという牧野氏は、ホンダ・フィットを例にあげながら、「最近ぞくぞく登場する新車のニュー・プラットフォームは、燃料電池などの次世代ユニットへ対応できる発展性を兼ね備えているように思う」とのこと。

他に印象に残ったクルマとして牧野氏があげたのは、スズキ・エリオ。「クルマの出来もさることながら、GMグループの中でスズキがどういった役割を担うのか、それが明確に見えたし、今後も健闘が期待される」とのこと。

星島氏は、「ホンダが調子いい。軽自動車のライフが軽ナンバーワンのワゴンRを抜いてトップへ。実質日本で一番売れている車種がホンダ車ということ。小型車フィットは場外ホームランだし、トヨタとしてはおもしろくないでしょうね」とのこと。

三本さんは「日本の小型車もよくなった。多座席パッケージをはじめ様々なニーズに対応した実用的なクルマが多くなった。特にフィールダー、ランクス/アレックス、スパシオなどのカローラ派生車種はバケモノだ。トヨタ車が市場で独走していることは少し気になる」とのこと。

また三本さんはフィットについて、「久しぶりに欲しいと思ったクルマ。さらに注文をつけるとしたら、内装やシートをもう少し贅沢にしてほしい」とのことでした。和製ベンツAクラスをイメージしているのでしょうか。

次に3ナンバー登録車について。

牧野氏は「日産が元気でうれしい。新型スカイラインから採用された新プラットフォームは、今後フェアレディZセドグロなどへ派生するだろう。とにかくトヨタと同じことをする必要はない。それを新しいデザインで見せてくれることは好感が持てる」とのこと。

三本さんは牧野氏に反論します。特に新しいデザインと賞されているプリメーラについては、「プリメーラは小さいクルマだったからこそニーズがあったし人気もあった。ヨーロッパ市場をにらんであのサイズにしたのかもしれないが、既存のプリメーラユーザーは離れてしまうだろう」とのこと。

またスカイラインについて三本さんは、「豊かな乗り味がしないクルマ」と称して、「なんであんな味にしたのか。乗用車だかスポーツカーだかよくわからないものを私は評価しない」と斬ります。

スカイラインについて星島氏は、「燃料タンクをシートの下へ配置するレイアウトなど、トヨタでは既に採用済み。日産もやっと出たかといった感じで、特に斬新というわけでもない。スカイラインは上級FR車に求められているデザインと雰囲気が物足りないと感じた」とのこと。

牧野氏は「スカイラインについては80年代のプラットフォームを90年代もガマンして使ってきた。これでようやく完全にチェンジすることができた。これからが楽しみ」と期待。

星島氏は「ソアラは世界最高のコンバーチブルだ。できれば助手席にガールフレンドを乗せて贅沢に走りたい」とのこと。同感。

今年の目玉、新車情報大賞の有力候補、エスティマハイブリッド。三本さんは「しかし燃費は意外と伸びなかったなあ」とツッコミを忘れません。

つづいて星島氏は、三菱・ランサーエボリューション7について、「旋回能力の高さと安定性はすばらしかった」と絶賛。

三本さんもランサーエボリューション7は「初老の私を熱くしたクルマ」と同じく絶賛。おじさん達は過激なクルマがお好きな様子。

外国車について。

牧野氏は「自動車メーカーとしては、グループ全体で年間400万台を売らなければ生き残れないといわれ、コストダウンをブランド力でどこまでごまかせるか、といったブランド商売に徹してきた感じがある。そんな中でBMWけは、グループ化は決して得にはならないとして、独自に生きる路線をとるようだ」と評価。

星島さんは「アウディA4のCVTはよくできていた。5バルブの3リッターV6のパフォーマンスと優れた運動性能を持ちながら、あの乗りごこちはアッパレだ」と評価。しかし「値段が高すぎる」とも。

三本さんは、印象に残ったクルマとしてBMW・X5、そして韓国のヒュンダイをあげていました。

日本車に十分太刀打ちきる実力を持ちながら、セールスでは苦戦しているヒュンダイ。先頃のニュースで、関西のタクシー会社がヒュンダイ車を採用しようとする動きがあるとか。身近で韓国車に触れる日がくるかも。

牧野氏は「クライスラーボイジャーはやはりミニバンのお手本だ。日本車もたいへんよく出来ているが、2列目3列目の安全性についてはまだ見習うべき点が多い」とのこと。

三本さんは「ヨーロッパではプレミアムカーと呼ばれるクルマ達は上等な4WDになりつつあるようだ」とのこと。最近日本でもよく耳にするプレミアムカーという表現。日本のプレミアムカーの定義が、世界で通用するものであってほしい。

総括。

牧野氏は「民族資本のメーカーはトヨタとホンダのみ。それ以外のメーカーは大きな外国資本にぶら下がっている。これは日本に限ったことではなく世界的現象。このような構図の中で、日本メーカーの役割が明確になっているのか、ほんとうにその中で生き残っていく道があるのか、あるいはそこから飛び出す例があってもいいのでは」と何かを懸念。

星島氏は「公用車8千台を低公害車にするという方針から、これから多少なりとも意識的が変わっていくと思う」とのこと。

三本さんは将来の方向性について、「あと10年しないとわからん」と投げやりなコメント。

最後に、今年10月末から幕張メッセで開催される第35回東京モーターショウについて。アメリカはバブル景気が終焉し最近パワーが感じられませんが、ヨーロッパではイケイケムード。今度のモーターショウでも欧州勢はかなりの台数を出品するらしい。

三本さんは「やかましいモーターショウは勘弁してほしい。若いねえちゃんが短いスカートで飛んだり跳ねたりするのもウザイ。技術を見せるモーターショウとは、本来静かなものだ」。私は別にイイと思うんですが・・・

まだまだわからない今世紀のゆくえ。

次世代ユニットは、環境目的だけでないことを望みたいです。圧縮比、ブースト圧といった言葉は死語となり、低速から高速まで完璧に制御できる未来のユニットは、理想的なトルク特性を示すことでしょう。

摩擦だけに頼らず新たな制動方法を持つ未来のクルマは、これも理想的なブレーキ特性を示すことでしょう。

ドライブシャフトから開放された車輪にはそれぞれにモータが付き、回転と操舵を個別に制御し、いとも簡単に正・反回転をやってのける。その結果、限りなくゼロに近い最小回転半径を実現しながら、すばらしい高速安定性を併せ持つかもしれません。

今以上に官能的でFunなクルマ。そんな未来を空想していると、21世紀をできるだけ長く生きたい、そんなふうに思いました。

※今週の妄想はお休みです。

★次週の予定
時代を駆ける名車~日産・スカイラインGT-R~