TVKテレビの新車情報を斬る!

三本さんと三清さんの新車情報が大好きで長年メルマガを発行していた筆者のブログ

ホンダ・インテグラ タイプR Vol.153 (2001/9/7)

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TVKテレビの 「新車情報2001」を斬る!』
         Vol.153 (2001/9/7) 毎週発行
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★9月3日放映
【ホンダ・インテグラ タイプR】

かつてテレビCMでアイルトン・セナが宣伝していたプレリュードは、新型インテグラに統合されたようです。

タイプRはその4代目インテグラから派生したFFスポーツの大御所。シビックにもタイプRがあり、新型のプロトタイプが先日発表されました。タイプRはインテグラのほうが先輩で、初代は1995年に登場。今回で2代目。

オフィシャルサイトは
http://www.honda.co.jp/auto-lineup/integra_r/
スペシャルコンテンツはこちら
http://www.honda.co.jp/INTEGRATYPE-R/

基本スペックは、直列4気筒DOHC、i-VTEC、2リッター、220ps、トルクは21.0kg。6速MT。
燃費は10・15モードで12.4km/L。国土交通省の排ガス認定は☆☆。価格は259万円。

三本さん達のロケの満タン法で計測された燃費は、11.0km/Lでした。時速100km走行時の騒音は70~71dBでした。

全長4385、全幅1725、全高1385、重量1490kg。最小回転半径5.7m。

「ミニバンのようにユーティリティ優先のクルマが多い時代にあって、クーペの美しいスタイリング、そして走る曲がる止まるといったクルマの基本性能から生まれる操る楽しさを改めて提案したい」ホンダの人。

ダイレクトな運転感覚とすぐれた運動性能で評価された初代。さらにワンランク上のパフォーマンスを目指し、ベースとなる新型インテグラ開発当初から、タイプRが視野にあったとか。

初代の1.8リッターエンジンは、2リッターのi-VTECへ進化。インテグラは3ドアのみになりました。「(インテグラ前身の)クイントはもともとセダンでしたよね」という三本さんにホンダの人は、「2リッターになったのをきっかけに3ドアに統一した。2リッタークラスのセダンは他にラインナップしているので」とのこと。

なんだかんだイケイケ車が大好きな三本さん。「ラリーには使えないんだが」と前置きしながらもさっそく試乗レポート。

プレミアムホワイトパールのボディに真っ赤なレカロが映える。ステアリングホイールはMOMO製本革巻。

6速MTはトリプルコーン採用の全段マルチコーンシンクロ。カチカチとキマる剛性感のある操作フィール。ワイヤー方式ですが、ストッパーに鉄を埋め込むなど、メリハリある操作感に仕上げたとか。

時速100キロ時、6速でエンジン回転は約3000。8500までまわせる高回転エンジン。

ピストン、コンロッド、クランクシャフトはすべて専用設計。コンロッドの大端部にはF1と同じ高負荷メタルが用いられているとか。

低回転?の3000回転でも室内ではそれなりに騒音が聞こえました。軽量化のためにボディの遮音材を一部廃止。しかしベーシック・グレードのSiでは、防音材を施し静粛性を向上させているようです。

山坂道では「FFとは思えないステアリングフィールだ」と絶賛。タイヤサイズは215/45R17。フロント・ロアアーム、リア・ブレーキキャリパーのアルミ化などバネ下重量の軽量化。

今回の2リッターエンジンでは、前モデルの1.8リッターエンジンに比べ約10kgの軽量化。パワートレインではクロムモリブデン鋼フライホイールを採用し、強度を保ちながらも約30%の軽量化。

リアアルミバンパービーム、フロント・ストラットタワーバー、リア・ダンパーガセットなどの追加によりボディを更に強化。前モデルのタイプRより曲げ剛性35%、ねじり剛性116%向上。

そして真っ白な専用17インチアルミホイールから覗く、ブレンボ社製フロントディスクブレーキ。耐フェード性向上のためアルミ対向4ポットキャリパー、放熱性に優れたピラータイプの大径ディスク。ブレーキ冷却ダクトと高冷却性スプラッシュガードの採用により冷却性を向上。

登り5~7%程度の箱根の山坂道では、3速で走るのが気持ちイイ~と三本さん。渋滞路以外ではどこを走っても気持ち良さそうなタイプR。しかし三本さんは、「公道ではこのクルマの使い道はない」と言います。

三本さん的に気持ち良くないことは、ヒップポイントが低く視界が悪いこと。これに対しホンダの人は、「旧型にくらべヒップポイントは4センチアップしている。しかも全高が高くなっているので、頭上クリアランスは旧型より余裕がある」とのこと。

さらに三本さん的に苦痛なことは、Aピラーが極端に傾斜して乗りづらいこと。大きく張り出したシートのサイドサポートが乗り降りをジャマする。スタジオで乗り降りして見せる三本さん。乗り込むときはまだいいとして、降りるときは森のクマさんが穴から這い出てきたみたいでした(失礼)

3ドアハッチバックでラゲージは思いのほか広い。後席を前へ倒せば更にたくさんの荷物が積めます。

タイプRの月販目標は1,500台。ライバルはランサーエボリューションやインプレッサか。

ほしいものが最初から全部付いていてイジるところがない。FFスポーツの走り屋には申し分ナシ。価格もまずまず。2リッターNAで普段は燃費も悪くない。上手にエアロをまとったエクステリアも悪くない。なにより、亡きセナ・スピリットを彷彿とさせ
る一台です。

(妄想)「NGデートをしたら、次回のデートはナシと思え」野中さんとのスタイリッシュ・デートにはこんな緊張感がみなぎります。

長野県知事である田中康夫先生の古書、「東京ステディーデート案内」を読み返す日々。

好奇心旺盛でグルメな野中さん。最近は何が流行っているのだろう。経験豊富でアダルトな野中さんに小手先の店は通用しません。

クルマについては、乗りごこち重視で高級車指向。今週のインテグラ・タイプRではちょっと苦戦です。

しかし、スポーツスピリットに満ちた高い運動性能と、ホンダレーシングのウンチクを語ることで、熱いスポーティ・デートを演出。このクルマの大敵は「渋滞」。それを避けるルート設定が大変でした。

「今度はキミがボクのシフトノブを操作してくれないか」い、言えない…。

デート用オリジナルMDを一人で聴きながら、自分の未熟さに打ちひしがれる帰り道。野中さん攻略への道のりは遠いです。

★次週の予定
VW・ルポ