TVKテレビの新車情報を斬る!

三本さんと三清さんの新車情報が大好きで長年メルマガを発行していた筆者のブログ

アルファロメオ・アルファ147 Vol.160 (2001/10/26)

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TVKテレビの 「新車情報2001」を斬る!』
         Vol.160 (2001/10/26) 毎週発行
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★10月22日放映
アルファロメオ・アルファ147】

伝統ある官能的ブランド。クルマとしてマニアックな部類に入ると思いますが、この番組ではもうお馴染みです。

オフィシャルサイトは
http://www.alfa147.jp/

基本スペックは、直列4気筒、DOHC、2リッター、ツインスパーク、150ps、トルクは18.5kg。ATモード付き5速シーケンシャルトランスミッション。10・15モード燃費は発表されませんでした。価格は5ドアハッチバックで295万円。3ドアは285万円。

三本さん達のロケの満タン法で計測された燃費は、10.3km/Lでした。時速100km走行時の騒音は67dBでした。

全長4170、全幅1730、全高1420、重量1310kg。最小回転半径5.75m。

本国イタリアでは2000年にデビュー。プレステージ・スポーツコンパクトとして高く評価され、2001年度ヨーロピアン・カーオブザイヤーを受賞。

「盾」をモチーフとした独創的なフロントマスク。三本さんは「アルファの顔付きの中ではおとなしい」といった感想。1949年の6C/2500ヴィラデステのデザインを彷彿とさせるクラシックな顔付き。

昔、アルファ・スッドというクルマを所有していたという三本さん。145の前身だったアルファ33。さらにその前身がスッドやスプリントと呼ばれたクルマたちで、14シリーズの最新モデルである147はスッドの子孫といえます。

日本に導入されるのは、2リッターツインスパークのセレスピードのみ。ツインスパークとは、1気筒あたり点火プラグが2本あるエンジン。

セレスピードに装備されるATモード付き5速シーケンシャルトランスミッションは、クラッチペダルがないATでいわゆるセミオートマ。これがなかなか楽しいらしい。シティモードを選べば普通のAT車として走行可能。日本のAT限定免許で乗れます。

個性派アルファも、フィアットグループの一員となってからすでに10年以上たち、共通するパーツも多いらしい。信頼性が向上することはたいへん結構なこと。しかしファンからすればアルファらしさは固持してほしいところ。

まずデザインでは、アルファらしさ健在。「デザインするとき、アルファは未だにコンピュータを使わないそうだ。レンダリングを修正しながら完成させていく。コンピュータと相談するのは最後の量産フェーズのとき」と三本さん。

自動車と思えないフロントデザインは、社内のデザイナーが生み出すとか。カリスマ的デザイナーの作品というより、アルファの伝統そのものがこの独創的なシルエットをクリエイトしているのかも。

乗り味もアルファらしさを感じた様子。ステアリングはかなりクイックな印象。

そして「回す楽しさ」みたいなものがあるようです。「日本車のようにやたら大きな高出力のエンジンを積むのでなく、適当な大きさが好感持てる」と三本さん。エンジンは横置きで前輪駆動。

時速100キロ時のエンジン回転数は5速で約3000。4速では約3600、3速では約5000弱。高周波系のエンジン音。

山坂道ではシフトダウンの制御が見事。クルマがエンジンをふかしてダブルクラッチを切るらしい。箱根のウィンディングで「エヘヘ」と楽しそうな三本さん。

「F1のセミオートマの技術が生かされている」と代理店の人。しかしギアチェンジ操作後の「ラグ」が長いようです。ワンテンポ遅れる感じ。「まあ人間が手足で操作するよりは早くて正確でしょう」と三本さん。

またATとしては日本車にくらべてシフトショックが大きい模様。「スムーズな変速とはいえない」とのこと。

タイヤは太めの205/55R16。「コーナリングパワーはあるけど、せっかく小さいクルマなのに小回りが阻害される」と三本さん。

内装は洗練されていると思いました。コックピットはMT車そのものです。質感が高そうなインパネ。本革シート、またMOMOやレカロのシートがオプション設定。

3人分のヘッドレストが付くリアシート。楽しみにしていた野中さんのシートチェックがなくて残念でした。仕方ないので他の試乗記を浮気見すると、後席は少し狭いらしいです。

ボーズサウンドシステムが標準装着。三本さんは「花札の坊主じゃないですよ、BOSEですよ」と解説してくれました。

スタジオでボンネットオープナーを引くためドアーをあけると、何やら作動音が。何の音ですか?とびっくりする三本さんに代理店の人は、「セレスピードのハイドロニックポンプの作動音です。ドアーをあけるとスタンバイ状態に準備します」とのこと。まるで生き物が息を吹き返すみたい。

「小さくてもアルファの味を損ねてないクルマづくりは、さすが」と三本さん。価格的には合格だと思いました。300万円を切ればなんとか射程圏内。価格が安いことは、クルマに対する興味と見かたが変わります。

さて、いよいよ2年に一度のビックイベント、クルマ好き&コンパニ好きの夢の祭典、第35回東京モーターショーが開催されます。もちろん私も観に行きます!(クルマを)

○一般公開日:10月27日(土)~11月7日(水)
○開催時間 :平日10時~19時、土休日9時30分~19時
○開催場所 :幕張メッセ
○入場料  :一般1200円、小中学生600円

※テロ対策で警備体制が強化されるようです。たとえば大きな手荷物や、バズーカ砲のような望遠レンズの持ち込みは避けましょう。

(妄想)ドイツ車よりイタリア車が似合う野中さん。真っ赤なアルファの助手席には、野中さんのフレッシュ笑顔。

典型的な日本人でA型の私は、デートの下見をしたり、どうしても段取っちゃう。しかしアルファのステアリングを握るとあら不思議、エモーショナルなラテン野郎に変身です。

アルファデートに筋書きも段取りも不要。官能的に攻めまくるだけ。もう、これ以上は書けません…。

★次週の予定
第35回東京モーターショーPart1