TVKテレビの新車情報を斬る!

三本さんと三清さんの新車情報が大好きで長年メルマガを発行していた筆者のブログ

第35回東京モーターショーPart1 Vol.161 (2001/11/2)

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 『TVKテレビの 「新車情報2001」を斬る!』
         Vol.161 (2001/11/2) 毎週発行
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★10月29日放映
【第35回東京モーターショーPart1】

今世紀最初の東京モーターショー。しばし楽しいクルマ未来を堪能しましょう。

モーターショーのオフィシャルページはこちら
http://www.motorshow.or.jp/

ゲストはモータージャーナリストの牧野茂雄氏。モーターショーははじめてという野中美里アナ。たぶん第1回目から皆勤賞、われら三本和彦氏。


トヨタ
夢のある新しいモビリティーライフを念頭に、軽自動車から大型乗用車まで幅広く展開。環境対策をはじめとする革新的な技術を提示するとともに、クルマの本質的魅力である走るよろこび、使う楽しさを提案。

ダイハツと共同ブース。来年から参戦のF1マシンから軽自動車まで、まさにフルラインナップのトヨタ

FXSは、1991年のモーターショーで展示された4500GTの流れを受けるスーパースポーツ。RSCは、RAV4くらい大きさで迫力あるクロカンルック。podは、ソニーと共同開発した小さなクルマでしっぽが付いており、割り込んでもしっぽをフリフリさせれば許してもらえる?

ES3(イーエスキュービック)は、小型軽量の1.4リッターディーゼルエンジンを積んだ世界トップクラスの低燃費カー。トヨタ独自のディーゼル触媒技術により、優-低排出ガスレベルをディーゼルで実現。また、最先端のリサイクル技術を盛り込んだ現実的な近未来エコカー。DPNRと呼ぶこのディーゼル触媒は、2003年にも小型トラック市場に導入する計画とか。

DMTは、デカイ1BOXミニバン。フラットな床に様々な居住空間をレイアウト。ist(イスト)は、ヴィッツの新兄弟で近々に市販車として登場です。


○日産
多様なコンセプトカーを展示。創造性と個性に満ちた日産らしいクルマづくりと、その実現のために大胆かつ誠実に挑戦する企業姿勢を強く訴えたといいます。

Nallsは、奇抜で楽しいトラック。ideoは、インフォメーションテクノロジーをクローズアップした小型車。KINO(キーノ)は、6人乗りの小さなミニバン。Mocoは、スズキが日産に供給する軽自動車です。

m.mは次期マーチ。「なかなかの出来だ。特にヨーロッパでは4ドアのコンパクトカーの人気が高いから期待できる」とヒットを予感する三本さん。crossbow(クロスボウ)は次期サファリ。ボクシーで観音開きドアー。

目立ったのはGT-R CONCEPT。角張ったボディーはかなり戦闘的。スカイラインと決別し、日産のフラッグシップカーとして全世界をターゲットに市販される予定。V8を積むかV6のツインターボになるか、まだ決まっていないとのこと。

ほぼ市販モデルが展示された新型フェアレディZ。V6の3.5リッターを搭載。専用6速ミッション。史上最強のZ。ゴーン社長はこれを3万ドルで出したいとのこと。ただし一番の輸出国になるアメリカが今、平常ではないことが少し懸念されます。


○三菱
現在、近未来、未来の3つの時間軸に分けて展示。「新生」三菱自動車の新しいクルマづくりの方向性や新しいデザインをアピール。

フロントの顔付きが全車で統一され、三菱車イメージアップを演出。注目はコンパクトカーのCZ2。

CZ3 Tarmacはラリー仕様のスポーティバージョン。S.U.Pは三本さんいわく「タイヤをつけたナマズ」。

SPACE LINERはいろいろなクルマの特徴をミックスしたクロスオーバー・コミューター。流れるようなシルエットで、従来の1BOXにありがちのボクシーなイメージから脱却。必然的に狭くなった室内は、日本の伝統的な空間づくりの手法を取り入れ、心地いいキャビンを演出。


マツダ
テーマは「ズームズーム」。日本では「ブーブー」にあたるアメリカの子供言葉で、子供のころ抱いた動くことへの感動を忘れない集団でありたいというコンセプト。

ロードスターMPS。世界でもっとも売れているスポーツカーであロードスターは、今やマツダの代名詞。「MPSはフランクフルトショーでも大人気だった」と牧野氏。

アテンザは、カペラの後継モデルで今年中に市販予定。SeretHideoutは、デミオの後継になるコンセプトカーで観音開きドアー。MX sport Tourerは、キャンバストップのような屋根が後ろから開いていくのがおもしろい。

少し前に発表され話題になったRX-8。新開発のロータリーエンジンを搭載。4人乗りのスポーツカーで、これもセンターピラーがない観音開きドアー。2003年の初頭にはこの姿で市販されるとか。


○ホンダ
夢の実現に向けてチャレンジを続けていく力「ザ・パワー・オブ・ドリームス」をかかげ、走りの楽しさ、移動空間としての楽しさを広げるそんな価値観をもったクルマづくりを提案。

BULLDOGはラゲージにミニバイクが載ってます。モトコンポの再来か。DUALNOTEは、ミッドシップハイブリッドカーで4ドアスポーツクーペ。

UNIBOXはスケルトンボディーの1BOXで、中がスケスケ丸見え。「こんなスッポンポンのクルマはいやだよ」と三本さん。将来はスケルトンボディの時代が来るのか。

model Xは小型SUVで観音開きドアー。「デトロイトショーでも評判よかった」と牧野氏。シビック・ハイブリッドは年内中にも登場予定で、トヨタを追撃。

w・i・cは、背が高くタイヤを四隅へ配置したコンパクトカーで、トヨタ・bBの対抗馬か。S・U・Uは3列シートの小型コミューター。そしてスーパースポーツNSRのTYPE-R。

今週はここまででした。牧野氏は「日産とマツダがよかった。これからの商品をわかりやすく意思表示していたと思う」とのこと。さらに「日本車のデザインがよくなってきた」と全体的に評価。

また観音開きドアーのクルマが多いことについて、「強度不足の問題はすでにクリアしているようだ」とのこと。

三本さんは燃料電池車について「この2年でかなりコンパクトになり現実味をおびてきた。少し前までウシが入る風呂場みたいだったからね」。

そして牧野氏同様、「デザインが伸びやかになってきた」と好意的なコメント。「メーカーにも古いオヤジが少なくなって、伸び伸びやれるようになったのでしょう」と三本さん。

そして今回だけの新コーナー「野中美里セレクション・私が選ぶこの1台」。企画としては最高っす。野中さんが選んだイケてるクルマは、いすゞのBEGIN FUNKYBOX。私もモーターショーに行きましたけど、どうやら野中さんが選んだクルマを見落としてしまったようです(なんたる不覚!)。

FUNKYBOXはトラックの荷台をホビースペースに改造した楽しいクルマ。好きなようにアレンジされた3畳ほどの広い空間で、野中さんとコンパニオンのお姉さんが楽しそうに語らっていました。しかし運転はちょっとキツそう。

来週は、残りの国産車メーカーと輸入車メーカーのご紹介です。

★次週の予定
第35回東京モーターショーPart2