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三本さんと三清さんの新車情報が大好きで長年メルマガを発行していた筆者のブログ

日産ステージアM35(2002/9)マイカーインプレッション

日産ステージアM35

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○平均燃費(東京都在住)
 市街地(都心):6Km~8Km
 高速     :8Km~11Km
(ハイオク仕様)

○2002年9月現在の走行距離
 1万4千キロ

○色
フレアレッド

○エクステリア(外観)の評価
特徴的なフロントデザインは飽きがこないし注目度も高い。ちょっと変な顔がイケてる。マーク2ブリッドよりかっこいいと思っている。

○インテリア内装の評価
トヨタ車的ゴージャス感には欠けるが、よくいえばシンプル。あと少し質感が演出できれば言うことなし。

ラゲージはたいへん広い。タイヤハウスの張り出しが気にならない。初代より継承されたリモコン可倒式リアシートは、不要論をもあるようだが意外と使ったりする。「リモコン」という名称はちょっと大げさだと思うが。

ラゲージパネルのオープナー機能は、気に入っているが普段あまり使わない。なぜならラゲージには荷物が載っているわけで、その床をダンパーで押し上げるにはすべてどかさなければならない。ちなみに載っている荷物を吹き飛ばすほどのパワーはない。

セカンドシートを前に倒せば実感としては奥行き180センチ(正確な寸法は215センチ)のフラットスペースが出現。セカンドシートが少し浮くが、ほとんどフラットといえる。Mサイズの大人なら2人が余裕で寝れる。オープナー機能でラゲージ床の剛性を懸念したが、車中泊してみて問題なかった。

シートはRSグレードだと黒地、生地はナイロン系とスエード?の組み合わせで丈夫な感じで質感もいい。座り心地は少しかためでちょうどいい。シートサイズが小さいという批評があるようだが、私はちょうどいい。

○走りの性能
ステージアを評価する上で前提となるターボエンジンにくらべNAは一般的なエンジン。しかしターボがうらやましいときは、高速道路での追い越し加速時くらい。これはわかっていたので、あえてターボを選ばなかったのは正解だったと思っている。特に不満に思わない。

ブレーキは、軽くない車体に見合う性能だと思う。

5速ATはやや難あり。初期ロットでは不具合が続出?したようで、私のステージアもアクセルワークによってガクガクと振動したりする不具合が出たが、ディーラーに症状を訴えCPU調整で改善。

しかし、アクセルを開けている最中にアクセルを放すと、妙なショックを未だに感じるときがある。また40キロ以下の低速でトロトロ走っているときの微妙なアクセルワークに対する反応がギクシャクする場合がある。反対にトルクを与えているとき、このATはスムーズな制御をする。

ほかにも不具合といえば、N→Dへ入れて軽いショクを感じたあとすぐにアクセルを踏むとギクシャクする。N→Rも同様。2秒くらい経ったあとだと問題なし。この現象は運用でカバーできるため放置している。もうディーラーで説明するのが面倒。

ネット掲示板などを見ると、このあたりの不具合について最近の出荷車は対策されているらしい。

マニュアルモードは、長い下り坂のときなど重宝するが、操作後の反応は遅い。これを駆使してスポーティに走るという代物ではない。たとえば3速に固定し回転を高めに保つとか、そういう使い方だと思う。忙しくカチャカチャやる理由もないのでこれはこれでいい。

しかし、シフトダウンしたつもりなのにされていないことがある。しっかりと操作しないと入らない。もう少し軽いタッチで反応してほしい。これはマニュアルモードのリミットを調整すると改善できるらしいが、さらにヘンになると困るし余計なことはしない。

インジケータ表示上はシフトダウンされたのにエンブレが効かないことが2~3度あった。条件は通常の速度と回転数だったのに。雪道でこんなことになると怖い思いをするかもしれない。やはりこのATはバグが多いのかも。

以上のような不具合を除けば、この5速ATの基本性能は満足。全段にわたりシフトショックはほぼ感じないレベルだし、妙にキックダウンするようなお粗末なこともない。加速時もスムーズで気持ちがいい。中低速を一定速度で走っているときの回転数はびっくりするほど低い。

足回りは、フニャフニャとかロールしすぎるとか批判されているが、私はたいへん気に入っていて、かたすぎず、やわらかすぎず、芯があってマイルドだと思っている。乗用車なんだからこれくらいでいいのではないか。ニスモのサスペンションへ変更するユーザーも多いようだが、もったえない気がする。

大きいクルマではあるが、山坂道で楽しい。フロント・ミッドシップがやはりいいのか、中心から回るような感じがする。そんなにスピードを出して攻めの走りをするわけでもないが、ワインディングを走るのが楽しい。アルミ製ボンネットも寄与しているのかもしれない。とにかくドライブが楽しくなった。高速走行では風きり音も少なく安定性している。

アテーサと呼ぶトルクスプリット4WDは、必要に応じてトルク配分が変化する仕様とのことだが、アスファルトの山坂道ではどのように変化をしているのか体感できない。

雪道では、シンクロモードでたいへん安定していた。正月、ドカ雪が降り、スキー場の駐車場から脱出できないFR車が続出していたが、まったく問題なく発進できた(4輪スタッドレス)。

○内装/装備 
純正DVDナビを装着。アフターにくらべれば機能的に足りないこともあるが、精度は悪くない。ポップアップ式モニターは実にスマートで、この収まり感は後付けではマネできない。モニターを手動で出し入れするのはイマイチかもしれないが、妙なトラブルがない分、これでいいと思う。

純正DVDを装着するメリットは他にもあって、警告メッセージを音声で発すること。燃料残量警告、パーキングブレーキ解除忘れ、半ドアなど。またミッション系などトラブルが発生した場合に、モニターに警告表示や現在地から近くの日産ディーラーへナビゲートするメニューが展開したりする(らしい)。

ステアリングは37センチと小径。新車情報の三本さんは不満だといっていたが、私は気に入っている。チルトステアリング&チルトメーターは最初に一度しか使わないが、そのお陰でメーター類の視認性はグッド。不満点は、キーシリンダーがハンドルに隠れて見えないこと。いつも裏を覗きこむ感じ。

バックドアは樹脂製で軽く、開閉は電動オートクロージャー。使い勝手は悪くない。またガラスハッチが開いて便利。しかしこのガラスハッチは少々調子が悪く開けづらいときがある。どうやら初期ロット車の不具合らしく対策されているらしい。私の場合は症状が軽いので放置。

○そのほか
良い点
・燃料タンクが大きい。80リッターは長旅で給油する手間が減る。

・収納が考えられている。インストサイドポケットは携帯を入れておくのに便利。ドアポケットは開口部が広がり厚いものも入る。カップフォルダーが収納としても使える。

・シートベルトがシックリくる。このクラスなら当たり前なのかもしれないが、締めていることを感じさせない。

・外気温度計というものをステージアで初体験したが、これが意外に重宝する。特にスキー場へ向かう道中では外気温は気になるし、普段でも暑いとか寒いとか目安になる。ただし精度は1~2度くらい幅を読んだほうがいい。

フォグランプ。丸いライトの上半分がいわゆるヘッドライトのLOWでHID、下半分がH4タイプでヘッドライトのHIとフォグランプを兼用している。いかにもこれがフォグランプです、というものが嫌いなのでこの構成がたいへん気に入っている。雨天や夕暮れ時の早期点灯に、このスマートなフォグを有効活用している。

不満点
・走り出だし時のアクセル操作。無造作に踏むと飛び出す感じ。すぐ慣れるが、未だに気を使う。ATについては前文にもいろいろ書いたが、とにかくツメが甘いと思う。ミッションの出来はエンジン以上に、クルマに対する印象を左右してしまうものだ。

新車情報の三本さんも指摘していたが、Aピラーが視界をさえぎることがある。交差点や山坂道などで視線が変わるような状況のとき。やはりデザインや剛性を満たすために(ピラーが太くなること)仕方ないのか。

これまでのトラブル
・ATの不具合。
・インパネのステレオ付近からキシミ音。

走り、スタイル、ユーティリティ、自分のライフスタイルに合ったいいクルマだと思う。