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三本さんと三清さんの新車情報が大好きで長年メルマガを発行していた筆者のブログ

日産ステージアM35(2007/11)マイカーインプレッション

---「丸6年、走行距離9万キロを超えて」 2007年11月追記 ---

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M35ステージアを購入してから早いもので6年が経過し、走行距離は9万3千キロを超えました。フルモデルチェンジ発売前の2001年10月中に契約を済ませたため、クルマに実際に触れ試乗したのは納車待ちのときでした。

結論から言うとステージアは大変満足しています。まずはエクステリア。オーバーハングの短いスタイルと大径タイヤとのバランス。個性的なフロントマスク。ボリューム感のあるリアビュー。スタイリッシュでありながら、かたまり感のあるスタイルが好印象です。

6年経過した今も古さを感じさせません。最近の新車たちのエクステリアが、ようやくM35に追いついてきた、というのが私の感想です。

内装でも不満はありません。RSグレードは最もシンプル設定の内装で、当時は、クラウン的な豪華志向だったため、木目調が無かったりすることが「少々安っぽいのかなと」思っていましたが、6年付き合った現在、飽きず、劣化はまったく見られず、とても落ち着く空間で気に入っています。またマメに掃除するせいかとてもキレイな状態を維持しています。

純正シートは私に合っており、今もヤレた印象はなく、たいへん気に入っています。ちなみに私はメタボではなく体重は軽いほうで、腰痛持ちでもありません。ただし、シートに関しては若干不具合がありますので、後半の「トラブル報告」で述べます。

ステアリングの径が小さ目(直径37センチ)で私にとってちょうど良く気に入っています。

ボディの塗装。これも質が良いと思います。色はフレアレッドで保管は青空駐車。約2ヶ月に1度の洗車で、たいへんキレイな状態を維持しています。細かなキズは当然付いていますが光沢はほとんど衰えていない印象です。レッドという色がほんとうに好きになりました。

走りは、自分では満足しています。走りの満足度とは、ドライビングレベルで語るものではなく、その人が運転していて楽しく感じるか、ということだと思います。

ドライブしたくなるクルマです。土日祭日以外はほとんど乗らないにもかかわらず、すでに9万以上走ってしまったのも、運転が楽しいからです。

まずブレーキ。これは最も重要なポイントだと思います。M35が評価の高いブレーキを標準しているのかと言われればそうではないのかもしれませんが、十分な性能と思います。

直進安定性。これは他のユーザーも認めるところで、高速での安定感は満足できます。

路面との間の空気流をコントロールすることで空気抵抗を低減させ、ゼロリフトを実現している、という当時の先進的な触れ込みにとてもワクワクしたものです。どこまでゼロリフトなのか、またそれがどれほど走りに貢献しているのか真意のほどはわかりませんが、確かに安定感は良いです。

前後の重量配分が50:50に近い理想のバランス。当時はFMパッケージと呼ばれ、直6から進化したV6を前輪車軸の中心より後方へ配置するフロントミッドシップレイアウト。80リッターの燃料タンクを、後輪より前の後部座席下へ配置するなど、見た目のデザインだけでなく、中身の基本コンセプトが先進的(でした)。

下記のファーストレポートでもコメントしたとうり、長いボディーのわりに、中心からまわるような感じがしバランスが良いと思います。ただロールは普通にするし車重もそこそこあり、またマニュアル操作がほとんど考慮されていないATということもあり、峠を攻めるようなタイプのクルマではありません。

エンジン。2.5リッターNAで公示215ps、27.5kは一般的には十分なレベルです。しかしATでこのエンジン性能を満喫するのは、なかなか面倒だと思います。実用レベルでは、2000回転を少し超える程度で、街中ではそこそこトルクフルに感じることができます。東京の街中では3000回転以上まわす必要性はほとんど無いです。

高速道路進入時は、特に首都高の入り口では右車線に合流することも多いためけっこう踏み込んで4000回転以上まわすときもありますが、そんな場面でも十分な加速性能と思います。

高速道路では、優れた直進安定性とあいまって、クルージングはとても快適かつパワフルに感じます。高速の登坂路でもキックダウンしながら周りのクルマをリードするくらいの走りです。しかし、高速での追い越し性能となると、余裕たっぷりという感じではなく、もっともっとパワーがほしいと感じます。高速道路でM35のターボが追い越し加速するのを見ましたが、やはり段違いの加速性能でした。

2.5リッターNAでアテーサ4WD仕様。燃費は待ち乗り(東京都23区)で7~8キロ。遠出すると10キロ程度。なおアテーサは基本FRで路面状況に応じてトルク配分が前後する仕様です。

満タンで80リッター入る大きなタンク。残り10リッター(70リッター消費したところ)でエンプティランプが点燈します。満タンからの走行距離が500キロを切ることは無かったと記憶しています。500キロすべて近所のチョイ乗りだった、ということが無かったからだと思いますが、私の場合はどんなに悪くても平均7キロ以下になったことは無いです。なおホイールは16インチです。

M35のエンジンはこのほかに当時は2.5リッターターボと3.0リッターNA(前期のみ)、3.5リッターNA(後期のみ)がありました。これらの燃費は、我が2.5リッターNAより当然落ちると思われます。よくステージアは燃費が悪いと言われますが、どのエンジン搭載車の話なのか定義する必要があります。

静粛性。「ハイソカー」世代の昭和40年代生まれにとって、高級感=静粛性=重厚な感じ、というのはいまだに捨てきれず、M35は高級感と走りとを、絶妙なバランスで提供してくれます。やはりV6のフィーリングは低速域でも高速域でも良いです。

特に低速(街乗り)での静粛性は高いです。高速でもいいほうだと思います。ただし超が付くほどの高級車ではありませんので、エンジン音や風きり音、ロードノイズなどは当然あります。

ワゴンとしての使い勝手のよさ。Lクラスステーションワゴンというだけあって、ラゲッジは広く、内装のつくりやカーペットの質など良いと思います。

私はよくスキー場の駐車場でラゲージに寝転んで休みますが、上を向いてマジマジと見渡して、どこを見てもちゃんと作りこまれており、質感が悪い箇所は見当たりません。ラゲージ空間は使い勝手のよいレイアウト、広さ、そしてクオリティを兼ね備えています。

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(写真)後部座席を前に倒し、銀マットを敷いてベット状態。大人2人が寝れます。

 

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(写真)ベット状態。運転席から見た図。

 

東京在住で冬はスキー場を15回くらい往復します。そのときはアテーサのシンクロモード(前後駆動力配分を50:50へ固定するモード)をフル活用します。4WDとしての雪道での走破性は文句のないところです。

凍結防止剤がまかれた道を走ったり、凍結した雪が踏み固まった悪路をガタガタと登っていくときもあります。

時に過酷な場面も多い我がステージアですが、9万キロを超えた今も重大トラブルや事故も無く、基本性能は落ちていません。今年も、春の新緑ドライブや夏のゴーゴードライブ、そして秋の紅葉ドライブが楽しいクルマです。クルマとしてヘタれてないということです。

エンジンはたいへん調子良いです。オイル交換はメンテナンスノート通りで約1万5千キロ毎で交換。だだし使用しているのは純正ではなく、オイルメーカーのハイグレードで100%化学合成です。

足回りはとくに改造もしていなければ、パーツ交換などのリフレッシュもやっていません。したがって、新車当時と比べればフラット感、ハンドリング、乗り心地において劣化していると思われます。

ここまで総括すると、サイズ(幅1.8m以内である)、車格(ほどほどの高級感と走りのバランスが上手く演出されてる)、駆動系(FRベースで4WDであること)、美しいスタイル、クルマのコンセプトや味付け、コストパフォーマンス(排気量と燃費と税金、故障率、メンテナンス費用が落第点ではない)で、自分にとって理想的でぴったりなクルマなのです。

ほどほどの高級感と走りのバランス、というのが私だけでなく同乗者にも好評です。同乗者に好感を得ることはとても重要なポイント。クルマ好きの夫がいくらウンチクたれても、結局、クルマ選びは家族が決定しているといっても過言ではないのが世の実情です。

さて、ここからはトラブル報告です。
M35ステージアは2001年10月にWC34からフルモデルチェンジして登場しました。我がステージアは、同年同月に登録され11月初旬に納車された初期バージョンであることを再度申し添えます。

トラブルについては、購入時期、単なる個体差、問題を引き起こす原因となった経緯(使用法)等が絡むため一般論とはいきません。しかし、今後中古車を購入される方へ参考のため書きます。

・ATのガクン&ガクガク現象
まず、ファーストレポートでも述べているように、初期バージョンではATのプログラムミス?が原因によるガクン現象がありました。アクセルから足を離す(アクセルを抜く、放す)と‘ガクン’とショックがありました。エンジンブレーキになる直前にガクンとなるのです。シフトアップやダウンのときの振動ではありません。このATはシフトアップやダウン時では、わからないくらいショックがありません。

修正により不満は解消されましたが、いまも時々、アクセルの放しかたによっては‘ガクン’とするときがあります。つまり根本的に完治していないと思います。

‘ガクン’現象とは別に、‘ガクガク’現象というのがあります。これは、ある速度(時速40キロくらい)である負荷(少し登り坂)で、あるギア(たぶん5速)という条件が重なったとき、ガクガクガクと発生します。この現象はかなりハードで、同乗者でも「何が起きたのか!」という感じになります。

ガクガク現象の解消は簡単で、アクセルから足を離せば収まります。その後すぐアクセルを踏んでも再発しません。異常な様子は、ガクガク現象の瞬間だけで、その前後はまったく正常です。この現象は、マイナーチェンジ後も発生したとのネット上の書き込みを見たことがあるので、簡単には直らない欠陥なのかもしれません。
 
ガクガク現象は6年9万キロ走って3回くらい体験しました。つまり微妙なタイミングによって引き起こされるため、発生頻度としてはかなり低いものです。

この「微妙なタイミング」が分析できれば、故意に発生させることが可能かもしれませんが、そんなトライはしたことがありません。しかし、このガクガク現象が発生しそうになる前兆、不整脈を感じることが時々あります。したがってこのような前兆の認識が無い人では、発生する頻度はもっと多いのかもしれません。

ガクガク現象が発生すると同乗者が不安がるし、クルマにも良くないと思うので、もし発生したらすぐにアクセルをOFFしましょう。すぐに収まります。状況は低速ですからアクセルから足を放しても、危険な場面に遭遇することは皆無と思われます。不整脈を感じたときも同様の対応です。

‘ガクガク’現象は、自分のクルマだけの故障ではないし、自分の操作でコントロールできるため、特に不満に思わなくなりました。

‘ガクン’現象は、納車当初は非常に不満な点でしたが、修正後はほぼ気にならないレベルになったことや、クセと上手に付き合っているという感じもあり、これも不満に思わなくなりました。このAT自体はとてもスムーズで、振動やショックがほとんど無く、満足しています。


・足回りからのギシギシ音
非常に有名な不具合で、このせいでM35ステージアの評価がどん底まで下がったり、これが嫌で買い替えてしまう人がいるほどです。

足回りからギシギシ、ギーギーとにぶい音がします。

単に段差を乗り越えたときや、ブレーキを踏んだ状態で段差を乗り越えたとき、ハンドルを切った状態で段差を乗り越えたとき(駐車場から出るような場面)など、いずれも低速域で発生します。高速域でも発生していると思いますが、他の音でかき消され、聞こえないのだと思います。

音は小さく、窓を閉め、オーディオを鳴らしていない状態でないとほぼ聞こえません。内部から伝わる音で、外部に音は聞こえていないのではないかと考えています。

私のステージアでは、「ブレーキを踏んだ状態で段差を乗り越えたとき」の発生頻度が高く、ブレーキを踏むたびにほぼ発生している、といっても過言でなはい状態です。

納車早期に発生し、非常に不満の種となります。しかし、性能面ではまったく問題無いようで、なぜならこの状態で6年9万キロを超え、走りには何の影響も出ていないからです。

対策は、ネット上の書き込みによると、スタビのゴム部分にシリコンスプレーを吹きかける、ブッシュ系の交換やコンプレッションロッドアッシーというパーツの交換など。

このような情けない不具合は、たぶん最終型は対策が施されているのではないかと思いますが、少なくともマイナーチェンジ以降も発生していたようです。私のように初期型はともかく、どうしてマイチェン後もこのような商品を出してしまうのか、さっぱり理解できません。
 
ディーラーで訴えるとシリコンスプレーで様子を見てほしいと言われるだけです。ブッシュ系やコンプレッションロッドアッシー交換を相談したときは、足回りをバラすと組むのがとても大変なので勘弁してほしい、と言われました。

技術力に?が付くディーラーにそう言われるとかえって怖くなり、ごり押しできませんでした。

足回りはとても大事な部分で、ブレーキなど命にかかわるパーツが載る部分です。そこがギシギシ、ギーギー鳴っては何かあると思うのが普通です。ボルトが緩んでいるのかも知れない、致命的な故障を起こす前触れだと思うのが鈍感でない人の感覚でしょう。板バネならいざ知らず、当時のうたい文句だった新開発4輪マルチリンク式サスペンションがギシギシギーギー言うはずないからです。

機能的には問題ではないのかもしれません。しかし、ユーザーに多大なインパクトを与えるミス。ディーラーも迷惑していることでしょう。これは致命的な欠陥と言わざるを得ません。

・雨の朝のキュルキュル音
雨の日(湿気の多い日)エンジンをかけた瞬間から「キュルキュルキュル」と音が発生。かなりデカい音。周囲に対し恥ずかしいと思うほどの音量です。ボンネット内のベルトから発生しているようです。

納車1年~2年経過した最初の湿気の多い季節(梅雨の時期など)にこの現象に見舞われ、「こ、これは日本車なのか」と唖然とする瞬間です。

走り出して数分で音は消えます。走りには何の影響もありません。また、一度エンジンをかけたその日は、エンジンを停止後、再始動ではもう「キュルキュル」しません。従って、ディーラーに着いたときは何の異常も無いという厄介な現象です。5月~8月の雨の朝に発生し、乾燥する季節は発生頻度が減ります。

一度だけ、夏の大雨の日、この日だけは、走っても走っても「キュルキュル」が収まりませんでした。とにかく湿気が大嫌いみたいです。

V35スカイラインでも「キュルキュル」に遭遇したことがあります。ある朝、駅に向かって歩いていると、どこかで聞き覚えのある「キュルキュル」音が聞こえました。音のほうを見るとV35スカイラインがアイドリングしていました。このときのV35は、私のステージアよりも元気に鳴いておりました。

これも有名な不具合で、VQエンジン特有のベルトの通し方のせいでベルトの劣化が早い、という書き込みを見たことがありますが真意のほどは知りません。対策は、ベルトテンションの弛み調整、ベルト交換、アイドラープーリー交換などです。

最初のころディーラーで訴えたら、張り調整とグリスアップによりしばらくは収まっていましたが、すぐに再発。2回目の車検時(2006年10月)にベルトを交換し、それ以降はまったく再発しませんでした。

しかし最近になって、また雨の日に「キュルキュル」と鳴き出しました。ベルトを交換しても、まったく症状が出なかった期間は1年でした。

構造上の問題でベルトが早期に劣化してしまい騒音が発生するのか、ベルトは劣化していないが何かの理由で騒音が出てしまうのかよくわかりませんが、とにかくこれは欠陥でしょう。

いや、欠陥と指摘する以前に腹が立ちます。この不備を知らない人は、朝っぱらからエンジンがぶっ壊れたと勘違いし(そのくらい大きな音量です)、楽しみにしていたお出かけドライブの予定を中止し、ディーラーに相談するため営業開始時刻をジッと待つことでしょう。そんなことがあっていいのでしょうか。

足回りからのギシギシ音と同様、クルマを買い替えてしまうほどの要因になっているかもしれません。

「キュルキュル」音が発生すると、アイドリングしているのが恥ずかしいためすぐ出発します。環境にやさしいクルマです(かなりの皮肉)。

・シートのガタつき
私のは電動シートではありません。カーブで曲がったとき、自分の体重が移動したときに、シートがガタつきます。ガタつくという表現は大げさかもしれません。「コツ」という振動が伝わる程度です。

シート座面の上下調整ダイヤルを少しいじり、座面の位置(高さ)を変更するとしばらく発生しなかったりしますが、また再発したりします。

これもネット上で書き込みを見たことがあります。座面のフレームとリフターをつなぐL形の金具に欠陥があるようです。

ディーラーで非常に伝えづらい現象です。外からシートを揺すっても全くわかりません。もしそんな程度でシートがガタガタしてたら保安基準を満たしていない超欠陥車になってしまいます。

座って体をおもいっきり揺すっても再現しません。クルマが動いている状態でないと「コツ」っとしないのです。何かが緩んでいるというよりも、微妙な体重の移動加減によってその‘ツボ’にジャストミートしたときに発生する、という感じです。

面倒だから放置。でもときどきツボにはまり「コツ」とくると結構イヤなものです。

・4WDトランスファー(センターデフ)のからのオイル漏れ
特に異変を感じたわけではなかったのですが、ある日、下まわりを見ると何かのオイルが漏れていました。さっそくディーラーへ持ち込むと即入院となり、トランスファーの無償交換となりました。交換されたトランスファーは、報告すべき症例ということでメーカーへ送られたそうです。

これ自体は不満ではないのですが、修理したディーラーの技術力に不満があります。まず、直ったということでクルマを受け取りに行き、「どーもお世話様でしたー」と走り出すと「ガラガラガラー」とすごい音がします。この音、何のノイズだったのかいまだに知りませんが驚きました。Uターンして再入院。何か組み付けに問題があったのでしょうか。2度目の修理後は完治しました。

修理時の後遺症かはハッキリしませんが、現在もごく小さくですが「カラカラ」と鳴っており、これが気になっています。

また、この修理後の2004年10月に、リコールで4WDプロペラシャフトジョイントの交換をしています。このときの作業の後遺症という可能性もあり得ます。

しかし4WDはきちんと機能しているし、燃費も落ちていないため、性能的には問題ないのかなと思っています。

・O2センサーの故障
ある日、スキー場からの帰り道、高速に乗る前に道の駅で休憩し、出発しようとエンジンスタートしたところ、「給排気系にトラブル発生(セリフは正確に覚えていません※)」とボイスが流れ、ナビモニターには取り扱い説明書でしか見たこと無かった警告画像が映っていました。

出先でしかも初めての経験だとかなりビビリます。「帰れないのかぁ・・」という気分になります。「給排気系にトラブル発生」になると、セーフガードモードになり、アクセルを床まで踏み込んでも時速20キロ以上速度が出ません。近辺のディーラーを検索し、約3~4キロの道のりを時速20キロでノロノロ進みます。田舎といえ交通量が多く、ハザードを点けながら左端を進む惨めさ。顔からは油汗がにじみ、ディーラーへたどり着いたときはゲッソり&安心感で倒れそうでした。

診断の結果、O2センサーの故障によるエラーの誤発行ということで、給排気系やエンジン自体は正常。レシートみたいな診断結果を渡され、「東京へ戻ったらこれを見せて修理してもらってください」とのこと。

ここでようやく気づいたのですが、エンジンを一旦切って、再始動すればエラーは消え、正常に走行できたと思われます。「とりあえずリブートする」のはパソコンでも何でも常識ですが、このときはそう思えなかったのです。

でも時速20キロでがんばったおかげで、O2センサー故障の診断書が出せたわけで、東京に戻ってからの対応がスムーズに行われたことはよかったです。しかし、次回発生したら躊躇なくリブートするでしょう。一般道時速20キロ走行は、時速180キロ並みに危険&ひんしゅくでした・・

この日、このあと寄りたいところがあったのですがキャンセルし、少しおとなしく走って帰りました。帰路はトラブルはありませんでした。O2センサー交換後は、現在に至るまで不具合ありません。

※音声による各種アナウンスは、オプションの純正DVDナビを装着した場合に機能します

・ラゲッジハッチバックドアの電動オートクロージャーの不具合
ある日の深夜、スキーに行くため出発した途端、ラゲッジドアが開いているとのボイスが流れ、キチンと閉まらないことが判明。確かに、荷物を積んでいるときから電動オートクロージャーの調子悪いのかな、とは感じていました。

無償交換(何を交換したか知らないが)で修理対応はよかったのですが、この日はスキーをキャンセルせざるを得なく、同乗者から大ブーイングでかなりダメージありました。クルマへの信頼性が揺らいでしまった瞬間です。

故障自体は致命傷ではないですが、走れないのであれば致命傷と同じ。スキー場で発生したらどうすればよかったのか。ガムテープでドアを止めて、ボイスを止めるためDVDを抜いて走るのか! あってはならないことです。修理後は、現在に至るまで不具合ありません。
 
・マフラー、ブレーキローター、下周りの錆び
スキーによく行くので錆びは仕方ないのかもしれません。一度、万座ハイウェイで亀の子(雪が深く雪の上におなかがのってしまった感じ、タイヤは空回り)になり、このときも急激に冷やされたため錆びの進行が早まったかも。

凍結防止剤がまんべんなく撒かれた上を走っていた、なんてこともしばしば。下回りが錆びるのは当然かもしれません。

マフラーには厚さ1ミリ程度のカバー(センターパイプカバー)がしてあり、これがすぐに錆びて、取り付け部分のボルトが部分的に外れ、「カタカタカタ」となんとも安っぽい音が鳴り出しました。

マフラーとカバーは一体型でカバーだけ交換することは不可能とのことで、交換となればマフラー自体の交換(20万円超)となるため、とりあえずカバーだけを完全に排除し、異音は解消。 

次に、ブレーキローターの錆びが進行し、ブレーキを踏んだときに振動や異音が発生しました。保障期間中だったため、ローターの無償交換をしてもらいました。

このような錆びオンパレードは、2回目の車検の前くらい(5年目)の頃で、このときは、「オレのクルマもボロくなってしまったなあ・・」という印象でしたが、上記のとおり手当てした後は、異音も振動も完治し大変満足したものです。特にローター交換はてきめんで、ブレーキのフィーリングが格段に改善しました。このいい状態が今も継続しています。

センターパイプカバーを外したことで、現在マフラーはズリむけ状態です。ボロボロになってしまったカバーとは異なり、マフラーはかなり肉厚のため、すぐに穴が開くようなことは無いと思われます。

・ボンネットの浮き
個体差だと思います。ボンネットと車体で段差が数ミリあります。洗車のとき、ボンネットを拭いているとわかる程度。ボンネットを手で押すと収まりが悪い感じがわかります。

ヒンジ(フロントのガチャンとする部分)を調整してもらいましたが、まだ少し浮いている感じ。機能的には何の問題もありません。

・リアドアのへこみ
樹脂製ハッチバックドアのある部分がへこんでます。ネット上の書き込みでも見たし、外で走っているステージアでも目撃しました。これは個体差ではなく欠陥でしょう。

ハッチバックドアの内部構造の空間の関係で、へこんでしまうのだと思われます。へこむと言っても、オーナー自身でないと気づかない程度。ぱっと見わかりません。光の加減で判明できる程度です。樹脂製のため板金修理とは異種のものと思われ、直せないのかもしれません。機能上は何の問題もありません。

・ラゲッジハッチバックドアのダンパーが弱い
これも有名な不備で、寒くなるとダンパーが弱くなり、ハッチバックドアを開けるとき手で持ち上げないとダンパーのチカラだけでは上がらない、また、手で抑えていないと下がってくる、という現象。

私もスキー場で荷物を降ろしていると、頭上に空中空手チョップをくらいました。痛かったし、恥ずかしかったです。樹脂製で軽量化を図っているなどと触れ込みがありますが、ハッチバックドアは結構重いです。
 
対策品のダンパーが出ているらしく交換すれば解消するようです。しかし、暑くなると今度はダンパーが強すぎてアッパーカットの危険あり、という書き込みも見たし、まあ開かないとか閉まらないとかいう話ではないので放置しています。ワゴンとしてこのような装備は基本中の基本だし、この点はライバルと比べて少しばかりクオリティが低いのでは?と思ってしまいます。

・オーディオ部分からのミシミシ音
私のオーディオは、メーカーオプションのMD+CDデッキです。このオプション装着の場合にミシミシが発生すると思われます。なぜなら、パネル一体型の純正オーディオならば、ミシミシ発生する余地が無いと思うからです。

ミシミシはCDを挿入する付近から発生しています。そこを指で抑えると音が止まります。購入当初は、ディーラーに訴えて対策してもらいましたが、付け焼刃という感じですぐ再発。ユーザーからのこの種の訴えに、ディーラーもうんざりしていることでしょう(悟りの境地)。

・運転席ドアのゴム周りからの異音
ドア付近からキュキュという音がしています。これは新車当時から。ウェザースリップゴムというのかよくわかりませんが、それが擦れている感じです。道路の段差などで音がしますから、ボディがヨレるとドアに伝わり、音として発生しているようです。

そのほか
・リアハッチバックのガラスが開かなくなりクレーム修理。修理後は異常ありません。
・リコールは、2003年11月にエンジンのカム角センサ及びクランク角センサを対策品と交換、2004年10月に4WDプロペラシャフトジョイント交換の計2回。

以上、不具合ばかりを紹介しましたが不安になることはありません。いずれも大勢に影響なく基本性能はしっかりしています。この程度のトラブルはどんなクルマでも発生するものです。

これを書いている現在は9万3千キロを超え、1年以内に10万キロを超えるでしょう。

M35ステージアは2007年6月で生産が終了しました。新型スカイラインV36ベースのM36を期待していました。M36が出るならば間違いなく購入したいと思っていましたが、残念です。

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