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スバルアウトバックBS9(2020/4)マイカーインプレッション

2020年4月追記。購入から丸5年。走行距離は8万Kmを超えました。

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不満が少ない、飽きないクルマです。とても気に入っています。


まずBS9はデザインが傑作でした。特にフロントまわりはカッコいいです。古さを感じません。次期2020 OUTBACKと比較してもBS9のほうが造形美を感じ、高級感があると思っているのは私だけか。


しかしリアはすこし野暮ったさを感じます。最近のフォレスターの、薄くてシェイプなコの字型のテールランプに比べると見劣りします。でもリア全体のステーションワゴンとしてのフォルムは美しいです。


ボディー色のタングステンメタリックは当時カタログを飾ったイメージカラーで、タングステンメタリック+最上位グレードのリミテッドを「タンリミ」と称し最高の組み合わせとされていました。


マメに洗車しており光沢は衰えていません。晴れた日は白に近い発色で明るく輝き、夕暮れ時はグラマラスなボディを渋い光沢で覆います。だたし渋い光沢の中に少し気になるドアアタックの跡が、5年の歳月を感じます。


動力性能やブレーキ制動のフィーリングは全く衰えを感じません。パーツの信頼性が高いのでしょう。あとは全体的に剛性が高いため建付けによる経年劣化が少ないのではないかと想像します。


このボディー剛性について。ディーラーでSGPの新型フォレスターを試乗させてもらいました。この時の感想は、BS9と同程度のボディ剛性を感じました。SGPの新型フォレスターは高いボディ剛性と軽快さを合わせ持ち、クルマとしてよく出来ていると思いました。


運転席のドアーを開け足元のサイドシェルの厚さを見ると、分厚いBS9に比べ新型フォレスターは薄いです。SGPを用いることで薄く軽くでき、それでも高いボディ剛性が得られるのでしょう。


今、新車でクルマ選びをするとき困りますね。e-BOXERを選ばなければ価格が抑えられるフォレスターか、ひと昔前のBS9か。新型フォレスターはSGPを引っさげて、車格はBS9に並んでいると思います。シートヒーターなど装備もBS9と同等。オプション類はBS9を超えています。BS9は値引きも期待できるから価格的には同程度と考えられ、すごく悩むと思います。


2.5リッターモデルはカタログ燃費を見るとBS9のほうが良いですが、これは背の高いフォレスターは空気抵抗が大きいのだと思います。この点も私はステーションワゴンが好きなので、悩むだろうなあ。


逆の見方をすれば、BS9はSGPの新型フォレスターに見劣りしない満足感があり、そもそも車格としては上です。走行距離10万キロを超えたら、BS9の最終型を買いなおしてもいいのではないかと思う時があります。BS9はそれだけ品質の高い良いクルマです。


しかしBS9はCGTVで松任谷正隆さんがよく言うフラットな乗り心地とは言えません。ゴツゴツした乗り味が嫌いではないので不満は無いのですが、一般的には悪いと評されるでしょう。新車当時と比較するとサスペンションは多少は劣化していると思います。


錆びについては強いと思います。スキーを始めてからは、トヨタとホンダに乗ったことが無くわかりませんが、恐らくスバル車が錆びに対する耐久性は一番ではないかと想像します。以前日産ステージアに乗っていた頃、錆びの進行には驚くものがありました。ブレーキを踏んだときにジャダーが発生し、このときはブレーキローターをすべて交換しました。


内装の品質について。革製品へのメンテナンスは特にやっていませんが、青空駐車のためフロントガラスのシェードは欠かさず設置し直射日光を抑えています。


レザーシートは大きさ、厚さ、形状すべてに満足しており、5年経ってもヤレは無くキシミ異音も無いです。肌ざわりも最高で(他のレザーシートを知らないけど)次回も迷わずレザーシートを選びたいです。BPのときもシートのヤレは見られず不満はなかったかったものの、BSのほうが座ったときの満足感が全然違います。


さてトラブル報告です。
マスターバック(倍力装置)が故障し交換しました。症状は、エンジンをかける前にブレーキペダルが固くて踏み込めない現象です。エンジンを始動すれば普通に踏めます。ブレーキ制動自体には問題無し。エンジンを切って数日間放置すると発生します。


ネットで検索すると1世代前のBR型で報告が散見されましたが、BS9ではほとんど見ませんでしたので、運が悪かった、個体差と思います。ブレーキ系保証期間5年以内であったため費用はかからなかったのですが、完治するまで半年かかりました。


まず症状が出た即日にディーラーへ駆け込んだため、この段階では圧力抜けをディーラーで認識してもらえず様子見を告げられ、一日放置で症状が出るようになった2か月後にようやく認識してもらえました。


ディーラーがマスターバック調達しようとしたが在庫が無く、交換まで1か月以上待たされることになりました。それだけ交換頻度が低いパーツなのでしょう。


ようやく交換修理が完了し一件落着と思った2週間後、走行中に突然アイサイトが異常を検知し「即行でディーラーへ行ってください」メッセージが発生。


マスターバックは正常だったのですが、そこに付いているセンサーに不具合があり、そのセンサーからブレーキ系統のエラーをアイサイトが検知したため、アイサイトが機能停止。

これには参りました。アイサイトが閉塞するとSI-DRIVEがSモード固定になります。クルマとしての標準はSモードのようです。アイドリングストップも機能しなくなりました。


この状態で2か月間放置プレイされました。センサーの修理は不可で全交換になってしまうため、マスターバックをまた調達するからしばらく待ってくれとのことでした。


2か月放置プレイでは、斜め線が入った「EyeSight」の文字が目の前のモニターで常に点滅し、ブレーキ系統のランプがバシバシと点滅し、かなり目ざわりで運転し辛かったですが、最後の頃は完全無視で慣れました。走る止まることについて何の問題も無いという、訳が分からない状態で、遠出の家族旅行も予定通り出かけました。


この経験で一つ感じたことは、近所の買い物から高速道路まで常に強制Sモードでしたが、Iモードより走りやすく楽しいと思ったことです。このクルマの性能を十分味わうには積極的にSモードを多用すべきです。


常にSモードでも燃費はそんなに変わりませんでした。アイドリングストップも2か月間機能しなかったのですが、想像されるような燃費の悪化は見られませんでした。


ふだんIモードばっかりという方、高いお金出して買ったのですからもったえないですよ。切れ味の良い包丁を持っているのに、いつも廉価版の包丁で作業しているようなもの。もっとアウトバックを楽しみましょう。


8万キロを超えた我がBS9。何度も言うようにまったく不満が無いのですが、どうしても次期2020 OUTBACKが気になり海外youtubeを見てしまいます。


海外の方々はすごい使い方しますよね。乱暴な使用にも耐えられるよう、更なるボディ剛性と耐久性を持つクルマに進化していると想像します。また、ヘビーウエイトなドライバーを受け入れるため、シートもシッカリしていることでしょう。


日本で展開されるエンジン単体では2.5リッターが廃止され、レボーグと同じ1.8ターボになるそうです。新型が手に届かない価格になってしまうと諦めざる終えないのですが、また感動と満足を期待したいものです。

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