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三本さんと三清さんの新車情報が大好きで長年メルマガを発行していた筆者のブログ

スバルアウトバックBS9(2023/10)マイカーインプレッション

OUTBACK BS9

2023年10月追記。購入から8年。走行距離は12万6千Kmを超えました。

これまでクルマは、新車で買って7年乗って買い替えるサイクルでしたが、新型コロナで走行距離が減ったことや、半導体不足問題で納車時期が見えないことで、人生初めて3回目の車検を通しました。

8年経ったBSアウトバックA型は、経年劣化はしているものの、基本性能は変わらず遜色なく楽しめており、たいへん満足しています。

外装で特に気になる劣化は見られません。保管は青空駐車です。洗車は1~2か月に一度で、時間をかけてやるほうで、ボディーの光沢の衰えは見られませんし、樹脂部分やゴムパッキンで不具合も見られません。ドア回りのゴム類には時々、呉のラバープロテクトを噴射しています。

ヘッドライトのガラスが黄色く変色または曇ることもなく(最近のクルマはどれも変色など無いのかな)、洗車後は新車購入後2~3年目ですか、というくらいきれいな感じです。

サンシェード(フロントガラス内側に置く日除け)は必ず設置しているせいか、内装の劣化は見られません。ドアの内張、インパネ周り、きれいな状態を保っています。

レザーシートの劣化はありません。BSのレザーシートが特別耐久性が高いというものではないでしょうが、昔聞いていた皮シートはいずれ「ボロボロになる」ことは全くないです。レザーのステアリングも同様にきれいなままで変色や肌触りに衰えは無く、気になるのは私が爪でひっかいてしまったキズのみです。

性能に関して。まず乗り心地が当初に比べて劣化していると思います。道路の段差やギャップを乗り越えたときの車内にくる振動、路面のうねりなどでクルマが揺さぶられる感じは新車時は気にならなかったので、何が劣化しているのか不明ですが、乗り心地は明らかに劣化していると思います。

しかし、いまでも「遜色無く満足している」のも、これもまた乗り味であり、ハンドルを切ってもロールが少ないフラットな感じは健在です。クルマに快適な乗り心地を一番に求めているわけでは無いため、自分が大好きな運転フィールが損なわれてなければ、自分としては今でも遜色無く満足、と言えます。

次にエンジン。劣化は感じません。吹き上がり、やパワー感は、衰えを感じません。低速域でも高速域でもいずれもです。

駆動系は、低速域のギクシャク感を新車当時から少し感じていましたが(ファーストインプレッションでも記載していますが)、その印象が経年で大きくなっていると思います。状況によってはガクッと失速するような状況になることもあり、そんなときは気持ちアクセルを開いたり、悪い言い方をするとだましだまし運転している、という感じはあります。

誤解が無いように補足すると、たまにそういう時がある、という話であり、クルマの評価を落とすほどの、ひどいものではありません。
CVTの制御なのか何が悪いのかわかりませんけど、若干ギクシャク感が付きまとう、という事象を除けば、トルク感がありスムーズに吹け上がる2.5リッターエンジンのパワーが、アクセルにダイレクトに反応すると言って過言ではなく、まさにドライブが楽しいと思える一番の理由になっています。

ファーストインプレッションで「遠出のドライブが楽しみでしょうがない」と書いていましたが、その気持ちは今もって変わりません。
だからこそ、3回目の車検を通す決断に至りました(コロナや半導体問題をその理由に書きましたが)。それまで乗り継いできたクルマたちは、7年目をむかえる頃には、不満やアラ、クルマ自体の古さが目立ち、早く買い替えたくてしょうがないものでした。BSアウトバックはそれが無かったのです。

ブレーキパットは、フロントを一度も交換していません。リアは一度交換しています。前車のBPアウトバックでも、10万キロオーバーで買い替えましたが前後ともブレーキパットを一度も交換しませんでした。この傾向は乗り方に起因すると思います。BSアウトバックでリアのパットが減ったのは、アイサイトを使用するとでリアのブレーキを使うようでパットが減るのだとか。ブレーキパットを交換しないことは別に自慢でもなく、パット自体は高いものでもないし、普通に使ってきちんと交換すれば良いと思って乗っていたのですが、また前車と同じく交換頻度は低かった、という話です。

BSを気に入っている理由の一つは、ボディーの剛性の高さを感じるところです。BTや新型のスバル車はどれもSGPとインナーフレーム構造により、旧型に比べて剛性感がアップした、とレポートをよく見ますが、BSでも剛性不足は感じません。ディーラーでBTに試乗させてもらったことがありますが、短時間だったこともあり、大きな差はわかりませんでした。12万キロ以上走っているA型のBSですが不足は感じていませんし、またボディーの軋み音なども無いです。

トラブル報告です。前回レポートした2020年4月で書いたマスターバックトラブルが、3カ月前から、またマスターバックの異常を感じています。事象は、一週間乗らないと(先週日曜日に最後に乗って次の土曜日にエンジン始動する際)、ブレーキを踏んだ際にかたいのです。それでもブレーキを踏んでスターターボタンを押せば問題なくエンジン始動し、そこからはブレーキを踏んだときのフィーリングはいつも通りで問題は無いのですが、もうディーラーへ訴えることはやめました。ブレーキ自体の性能には影響無いからです。ボンネットを開けると、3年前に交換したマスターバックだけが周りに比べて若干新しく見えるのに、なんだかなーという感じです。

来年の車検は通さないことを決めているため、次のクルマを物色中ですが、BSは自分にとって最高の一台だったなあと思っています。
歴代のクルマの中でクルマを写した写真が一番多いし、グランドツアラーとしての走行性能がアップしたせいで、これまでのクルマより旅行に出る回数も増え、また足を延ばす距離も長くなりました。

冬はスキーにほぼ毎週行きますが、高い走行安定性から感じられる安心感と快適さ、加えて運転支援アイサイトのおかげで、往復600キロ移動の疲労感は前車に比べて格段に減っています。雪国に行くせいで下回りは錆が多く見られますが、10万キロ超えたからあちこちトラブルが出たがまあ仕方ない、ということも無く、移動の道具としても、頼もしい相棒です。

アイサイトがいいというより、このクルマ自体がいい、と言いたいです。クルーズコントロールを普段は使いません。使うときは冬、スタットレスを履いている状態でスキーに行くときの高速道路上でしか、クルーズコントロールの運転支援は使用しません。深夜早朝の長時間の単調な運転において、スピードを出しすぎないように時速100キロ以下の一定ペースで移動するためです。

夏タイヤを履いて思い通りに走れる普段の走行では、アクセルをクルマ任せにせず、12万キロを超えた今でも、BSの運転を楽しんでいます。