TVKテレビの新車情報を斬る!

三本さんと三清さんの新車情報が大好きで長年メルマガを発行していた筆者のブログ

三菱・タウンボックス Vol.29 (1999/4/21)

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     『TVKテレビの 「新車情報’99」 を斬る!』
         Vol.29 (1999/4/21) 毎週発行
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★4月19日放映
【三菱・タウンボックス

タウンボックスのCMは、藤原紀香がイメージキャラとして登場しています。そんなイケてる女性がターゲットなのでしょうか。東京では軽自動車をあまり多く見かけませんが、地方へ行きますと、ルックスもなかなかイケてる若い女性が軽をキビキビ操る姿をよく見かけます。女性ユーザーに限らず小型車のクルマ選びは、新規格軽になってからの大きく変わっているようです。よく「一度ハイパーなクルマに乗るとそれ以下のクルマには戻れない」と言う人がいますが、「新軽自動車を一度味わってしまうと軽から出れない」のかもしれません。

タウンボックスのオフィシャル・ページを見たい方はこちら   http://www.mitsubishi-motors.co.jp/TBOX/
をご覧ください。

基本スペックは、直列4気筒DOHC、660cc、インタークーラー付きターボ、64ps、トルクは10.0Kg、燃費は10・15モードで14.2Km/Lと公表されています。価格は141.5万円です。

三本さん達のロケの満タン法で計測された燃費は、12.1Km/Lでした。時速80Km走行時の騒音は71dBでした。けっこう雨が降っていたので、計測には不利なコンディションだったかもしれません。

このタウンボックスは軽自動車としては初めての、キャブオーバータイプの5ナンバー軽です。三本さんがツッコンでくれなかったのでよく分かりませんが、軽でも4ナンバーとくらべると税金が高くなると思われますがどの程度なのでしょうか?

今までの1BOXタイプの軽は、ダイハツ・アトレーなどのように、前席より後ろの部分は半分以上が荷物室であるという、貨物のカテゴリーに属しています。タウンボックスはこの制約から飛び出し、マルチスペースミニワゴンとして、今までの軽自動車には無い遊びとゆとりを提案している、とのことです。

スタジオに持ち込まれたタウンボックスの印象は、デカイ車だなあ、という感じでした。幅はその規定内にあるものの、身長172センチの三本さんより背が高いです。洗車するのにキャタツが必要かもしれません。高速道路での頭上空間チェックでも、グーではなくパーで測るほど余裕があります。なのに着座位置が高くアイポイントも高いです。

エンジンが運転席と助手席の下にあり、そのせいか高速道路では多少エンジンのこもり音が気になるようです。しかし騒音自体特に大きいわけではないし、慣れてるフロントエンジンに比べると音質的に違和感があるレベルなんだと思いました。

5バルブのエンジンにインタークーラーターボが付いて、山坂道で力不足はない様子でした。ターボはツイン・スクロール・ターボというネーミングの、低回転での効率をよくする工夫が施されたタイプです。さすがに660ccのGDIはまだ存在しませんが、いずれはGDI化も考えられてるようです。

サスペンションは柔らかい印象で、しかも着座位置が高いですから、コーナーリングのとき横揺れを感じるようでした。

4WDもありますが、その基本レイアウトは後輪駆動です。スペース的にフロント部分が狭いことや、荷物を積んだときのトルクバランスなどを考慮すると、前輪駆動よりメリットがあるそうです。

安全対策として、フロントに衝撃を吸収するクラッシャブルゾーンが設けられています。三本さんはこの顔つきを、「ブスな顔」と言ってましたが、クルマとは不思議なものでブス顔がよかったりします。

荷室は高さもあるし、たいへん広いです。更に広げるため後席を前に倒すと、ちゃんと一段低い位置にシートが収まり、フラットでビックなスペースが生まれます。

ほとんど垂直にも見えるAピラーですが、ジャンボ分度器は約60度、傾きを測る計器では55度でした。三菱の人が「限られた制約の中で、まず空間を確保し、Aピラーの角度を決めた。軽は生活する為のクルマ造りというポリシーが大切だ」といったようなことを言うと、三本さんはとても共感していました。三本さんの主張は「機能的なアプローチが何より優先されるべきで、デザイナーは機能性を犠牲にせずに、美しいデザインを創造すべきだ」だったと思います。

そんな広々タウンボックス藤原紀香改め、ブルーが基調でエキゾチックなお洋服のスレンダーな三清さんが、乗降性のチェックをしてくれました。

床が高くなっているので、乗りやすくするために、階段のようなステップがありますが足場が少々狭いです。上品に足をのせるとサラッ乗り込み、短いスカートから編み編みタイツがまぶしいです。なぜか助手席は前後にスライドできないとのことで、座ったっきりすることの無くなった三清さんに「シートを倒してみてください」とお願いすると、アレ~と完全に寝てしまいました。

これ以上書き続けるとクルマネタから大きく脱線し、単なるスケベ野郎でカタがつきそうなので、この辺にしときます。

★次週の予定
ホンダ・アコードワゴン