TVKテレビの新車情報を斬る!

三本さんと三清さんの新車情報が大好きで長年メルマガを発行していた筆者のブログ

ホンダ・Z Vol.7 (1998/11/18)

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TVKテレビの 「新車情報’98」 を斬る!』
         Vol.7 (1998/11/18) 毎週発行
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★11月16日放映
【ホンダ・Z】

3週連続、軽自動車が取り上げられて、庶民派番組ということを改めて感じさせられます。こちらも毎回くどくなりましたが、今年10月からの軽自動車新規格をもう一度確認しますと、排気量は従来通りの660cc、全長は3.3mから3.4mへ、全幅は1.4mから1.48mへ大きくなりました。

三本さんは新軽自動車の放送のとき、ほとんど毎回、「軽自動車が立派になったと大きな声で言わない方がいい。運輸省の役人の耳に入ると増税されたりするかもしれない。」とコメントします。

これを聞くたびに、三本さんは軽自動車についてどのような見解をお持ちなのだろうか?と思います。

軽自動車が生まれた時代とは、経済状況が大きく異なるから、軽自動車を取り巻く規則や税制を改正した方がいいと思ってるのでしょうか。それとも、庶民の味方である三本さんですから、軽自動車本来の生い立ちや、目的からかい離してたとしても、この制度を温存した方がいいと思っているのか、どちらでしょう。

温存派だとしたら、番組であまり「大きな声で言わない方がいい」と言わない方がいいと思うのですが。

しかしどちらにせよ私達にとって最も重要なのは、車の性能と安全性が向上することかもしれません。

さて、ホンダ・Zの映像を見たい方はこちら
http://www.honda.co.jp/Z/concp.html
をご覧ください。

ホンダ・Zというネーミングは昭和45年にすでに登場しているということで、二十何年ぶりの復活だそうです。

この車の大きな特徴は、ミッドシップの4WDで、後部座席の下あたりにエンジンがあります。

三本さんが試乗したのはターボ車で、スタジオに来た車はノン・ターボ車でした。メーカーの人がスタジオで発表したスペックは、ノン・ターボの方です。

できれば、同じ仕様の車を扱ってもらわないとわかりずらくなります。実際にターボが付くのと付かないのでは、車の印象や燃費などスペックがかなり変わってきます。

ノン・ターボ車の基本スペックは、52ps、トルクは6.1Kg、燃費は10・15モードで16.2Km/Lと公表されています。価格は114.8万円です。

ターボ車は64ps、10・15モードで15.6Km/L、価格は128.8万円です。

三本さん達のロケの満タン法で計測された燃費は、13.6Km/Lでした。時速80Km走行時の騒音は65~66dBでした。

高速道路で三本さんは「エンジンが後ろにあるせいか、静かだ」とコメントしてました。エンジンが背中にあるミッドシップは、普通うるさいと思うのですが、測定値でも靜かだと証明されたようです。

エンジンがすごい所にありますから、メンテナンス性は悪いようです。エンジンを見るためには、後ろのハッチを開けて、後部座席を前に押しやって、ベリッとフロアシートをはがして、その下の何かを開けてました。

三本さんが、めんどくさい、とツッコンだら、ホンダの人は「メンテナンス・フリーです。エンジン・オイルさえ交換してくれればいい」と言いました。メンテナンス・フリーのエンジンなんて有り得るのでしょうか。さすが世界のホンダ、言い切ってました。

ミッドシップ化に伴い、ボンネット部分の空間に余裕が出来たため、前面の衝突安全性が高まっている、と言ってました。つぶれしろが多い分、乗員保護に寄与している、ということです。

理屈はわかるのですが、ほかの軽自動車と比べてどのくらい衝突安全性が有利なのか、ツッコンでほしかったです。

また、全面衝突(フルラップ)より、位置をズラすオフセット衝突の方が、乗員にかかる衝撃力が少なくてどちらかといえば安全だ、とのことでした。フルラップはモロに受けますから、その衝撃が乗員にモロ来ますので、これも理屈はわかるのですが、この根拠もミッドシップ化によるZ特有の造りに関係しているのか、この辺り説明がほしかったです。

また、ボンネットを開けてほしかったと思いました。中はどうなっているのでしょうか。

室内頭上空間はタップリあるし、アップライトな着座位置です。ただシートの角度が三本さんに言わせると悪いようで、前のめりするような感じだと言ってました。

クロカン4駆タイプですが、乗りごごちにゴツゴツ感はなく、その割にハンドルは機敏な印象だそうです。

普段は後輪駆動で、滑りやすい路面などになると、前輪に駆動力が伝わるタイプの4駆です。

箱根では少々ダートへ入り込み、クロカン走行もやってました。おもしろかったのは、山坂道で片輪をわざと路肩のダートへ「ドドーッ」とのせて、フルブレーキングしてABSの効き方をチェックしてました。スピンしそうになっていましたが、ABSのおかげか、三本さんのドラテクか、何事も無かったようにクルージングしてました。さすが世界最長ラリーの経験がある三本さん、普通の人じゃできません。

ターボモデルはパワー不足は感じなく、軽快で予想以上の出来、と絶賛してました。三本さんが山坂道でダートへはみ出したりしたのも、ホンダならではの軽快なエンジンと、ミッドシップによる重量バランスのよさで、思わず遊び心が出てしまったのかもしれません。

しかし、三清さんは試乗レボートしないのでしょうか。何週か前に三本さんが「がんばって乗ってみましょう」と言っていたはずなのに実施されません。軽自動車はいい機会なので、ずっと期待していたのに残念です。

ハニーなトークだけでなく、「行動派の三清さん」の一面も見せてほしいです。

★次週の予定
スバル・プレオ