TVKテレビの新車情報を斬る!

三本さんと三清さんの新車情報が大好きで長年メルマガを発行していた筆者のブログ

スバル・プレオ Vol.8 (1998/11/25)

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TVKテレビの 「新車情報’98」 を斬る!』
         Vol.8 (1998/11/25) 毎週発行
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★11月23日放映
【スバル・プレオ】

個人的にはあまり軽自動車を注目してなかったのですが、4週連続、軽カーのおかげで、軽自動車についてだいぶ明るくなりました。

もう一度今年10月からの軽自動車新規格を確認しますと、排気量は従来通りの660cc、全長は3.3mから3.4mへ、全幅は1.4mから1.48mへ大きくなりました。

今回のスバル・プレオは「98~99ニュー・カー・オブ・ザ・イヤー」の軽自動車部門に選ばれました。先週のホンダ・Zもなかなかよかったですが、それをしのぐキングオブ軽自動車とはどんな車なのでしょうか。

ペルージャの中田が宣伝している、スバル・プレオの映像を見たい方はこちら
http://202.217.201.209/SHOW/pleo/index2.htm
をご覧ください。

基本スペックは、58ps、トルクは7.3Kg、燃費は10・15モードで17.6Km/Lと公表されています。価格は111万円です。

三本さん達のロケの満タン法で計測された燃費は、14.3Km/Lでした。時速80Km走行時の騒音は67~68dBでした。

エンジンはスーパーチャージ方式を採用した過給タイプで、確かに無過給にくらべると若干馬力やトルクが大きいようですが、数値的には大したことありません。これについてスバルの人は、「街中など実用域での使いやすさが最優先であり、数値には全くこだわらなかった」といいます。マイルドターボというスーパーチャージャーは低速から十分なトルクを与え、かつ過給圧を低く押さえてる為、低燃費も実現しています。

このエンジンフィーリングについて三本さんは、「ターボだと貸し渋りの銀行のようになかなかパワーが出てこないが、このスーパーチャージャーは気前のいいオッサンのようにすぐパワーを貸してくれる」と、わかりやすいコメントをしてました。

高速道路でのインプレッションは、「大人びた乗りごごち」だそうです。どう解釈していいか難しいところですが、長年、三本さんのコメントを聞いている私が言い換えれば、軽自動車らしからぬ乗り味、といったところでしょうか。高い剛性感、十分なパワー、無段変速機(CVT)のスムーズなトランスミッション、乗員の事を考えて造られているシート、などなど軽自動車ゆえの妥協は感じられません。

高速でのステアリングの印象は機敏ではなくて、「ダル」な感じだと言ってました。これは山坂道でも同様の印象だったようです。ただ、ロールは思ったほど無いと言ってました。この「ダル」なコメントに対してスバルの人から「スロー」と言ってほしい、とクレームが付いてました。

前席のシートは、コンソールを降ろすと運転席と助手席がつながって、セパレートタイプのベンチシートです。運転席の人が助手席側のドアーから乗り降りすることも容易で
す。

後席は左右それぞれ4段階で高さが変わります。小さい子供が座った場合、視線を高くすることで前方の視界をよくしたり、シートベルトを体にしっかり固定するといったことにも寄与します。一番高くした状態は相当シートが高くなってるように見えましたが、身長180センチのスバルの人が座っても頭が天井にぶつかりませんでした。

プレオに限らず新車情報に登場した新軽自動車は、例外なく十分すぎるくらいの頭上空間を確保しているようです。

そういえば昔は、軽自動車に限らず、三本さんのこぶし一個分くらいのレポートが多かったように記憶してます。しかし最近では、どの車もツッコミを入れる余地を与えないほど十分な頭上空間を確保するようになりました。

こぶし一個すら入らなくて、指3本とか手のひら何枚とかやってるうちに三本さんのヘアスタイルがみだれてしまう光景が見られましたが、最近そんな車は希になりました。

フロントガラスの左右にある柱、Aピラーについても、昔はよく傾斜角が付きすぎ寝ていて、視界を妨げていようものなら、高速で走りながら「じゃまだ、じゃまだ」とAピラーをパンチしていましたが、最近はそこまで三本さんをキレさせる車もあまり見られなくなりました。

プレオについてはコンセプトカラーのゴールドボディに中田のイメージで、アグレッシブな車を想像をしていましたが、特別派手というわけでもなく、基本に忠実なマジメでしっかりと造られた車でした。この辺りが、日本自動車研究者&ジャーナリスト会議(RJC)で評価された理由なのかもしれません。

スバルの軽自動車といえば、スバル360という有名な歴史を持つ伝統あるメーカーです。昭和33年頃の車らしいですが三本さんも乗っていたということで、番組冒頭の三清さんとのトークではスバル360の話で盛り上がりました。

しかし、三清さんは今一つ三本さんとのトークで噛み合わない感じです。もしかしたら相性が悪いのかもしれません。一世代前のアシスタント、豊田規紫子さんの方がうまくコミットしてたように思います。三本さんは一言でいえば「ガンコなオジサン」です。三清さんのような若い女性がまともにコミットしようとしても無理があるのかもしれません。といっても三清さんが何歳なのかわかりませんが。

さて最後に、読者の方から教えてもらったのですが、先週発売されていた週刊誌「週刊朝日」に、モータージャーナリスト達の愛車紹介みたいなグラビア記事が出ていて、三本さんも載ってました。三本さんは、愛車のトヨタ・プリウスの横で微笑んでいました。記事によると、現在所有している車はこのプリウスだけだそうです。以前、ホンダ・NSXを所有してたときは、4回もスピード違反で捕まってしまったと書いてありました。三本さんの理想の車はズバリ、「気持ちのいい車」とのことです。

私は、三本さんの風貌から「ベンツ」というイメージを持っているのですが、次週はそのベンツが登場します。

★次週の予定
メルセデスベンツ・ML320