TVKテレビの新車情報を斬る!

三本さんと三清さんの新車情報が大好きで長年メルマガを発行していた筆者のブログ

日産・サニー Vol.11 (1998/12/16)

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TVKテレビの 「新車情報’98」 を斬る!』
         Vol.11 (1998/12/16) 毎週発行
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★12月14日放映
【日産・サニー】

1966年(昭和41年)に初代サニーが登場してから今回で9代目のフルモデルチェンジです。すでに130ヶ国に輸出されているということで、日産の人が言うところの「車の原点に立ち返った、新世界基準のコンパクトセダン」とはどんな車なのでしょうか。

サニーの映像を見たい方はこちら
http://www.nissan.co.jp/COMPASS/SUNNY/
をご覧ください。

コンパクトセダンというわりには、8代目よりあらゆる寸法が拡大されて、大きな車に仕上がっています。

基本スペックは、DOHCで1.5リッターのリーンバーンエンジン、105ps、トルクは13.8Kg、燃費は10・15モードで16.8Km/Lと公表されています。価格は156.4万円です。

いつもの三本さん達がロケで行う燃費計測は、リーンバーンの実力を正確に測定するため、一般道路と高速走行と分けて計測しました。市街地など一般道路では13.3Km/L、高速走行で常にリーンバーン状態で走行し続けた燃費は、24.0Km/Lでした。すごい燃費です。時速100Km走行時の騒音は66~67dBでした。

乗りごごちは柔らかめ、ハンドルは軽く、直進安定性はいい、走りに関しては特に不満はない、とコメントしてました。また、頭上空間も三本さんの座高で、こぶし一個が縦に余裕で動くくらいのスペースが確保されてました。

しかし、Aピラーの角度については文句が出ました。外から見てもけっこう寝ています。「バシッ、バシッ」とAピラーか、目の前に迫ってるフロントガラスをパンチしてる音が聞こえましたが、その怒りのシーンは外からの映像に変わってしまい、どこをパンチしてたのかわかりませんでした。

三本さんは、Aピラーが寝てるというより、フロントガラスの上部が、乗員の目の前に迫っていることが不満な様子でした。確かにどんなに衝突安全性能が高くても、乗員がフロントガラスに頭をぶつけることがあっては、意味がないと思いました。

衝突安全性については、最も厳しい基準でもトップの成績でクリアできるとハズ、と日産に人は言っていました。

日産は今後、コスト削減の一環として、プラットフォームを5つくらいに統合し、それをベースに多種多用な車種を展開していく、ということです。この新型サニーの新しいプラットフォームは、その1つに位置付けられる、日産小型車の基本になるようです。

山坂道でのパワー不足は感じない、とコメントしてました。一昔前のリーンバーンの非力な印象は無くなったようです。トランスミッションも自然な感じで不満なし、とのことでした。

三本さんは着座位置が低い、と言ってましたが、実際は以前のモデルより車高が高くなっており、着座位置も高くなってるようです。

室内空間は寸法が大きくなった分、広くなって、特に後部座席の足元が以前にくらべ広々してるようです。また、トランクも大きくなりタップリしていて、三本さんもほめていました。

安全対策の一つで、日産の人がアピールしたのは、アクティブ・ヘッドレストと呼んでいましたが、前席のヘッドレストです。見た目は何の変わり映えしないものですが、うしろから追突された場合、人間がシートに強く押されると、ヘッドレストが前に動くような形になって、首を保護してムチウチ被害の軽減に寄与すると言ってました。後席のヘッドレストについては触れなかったので、後席も同様の機能があるのかは、わかりませんでした。

さて、三清さんの今回の装いはヘアスタイルとあいまってなかなかグーでした。毎回うまく表現できないのですが、中華街を思わせるエキゾチックなイメージでした。

三清さんはこの番組で、なくてはならない存在だと思います。苦虫をかみつぶしたような表情のゲジゲジ眉毛の三本さん、テレビ慣れしていない固い表情のメーカーのゲスト、この2人だけだったとしたら、きっと殺風景な絵になってしまうのではないでしょうか。

来週は三清さんが乗ってるベンツのAクラスです。オーナーの三清さんがどんなコメントしてくれるのか楽しみです。

最後のトークでは、三本さんが日産に人に「最近、日産の旗色が悪いようだが、どんな状況なんですか」とズバリ聞いていました。こういう質問は社員として返答に大変困るところですが、「選択と集中」を方針として努力していく、とのことでした。正しい選択をしてそれに集中する、ということだと思いますが、三本さんの話によると、日産はトヨタと同じくらいの開発人員を抱えてるそうです。それなのにトヨタにこれほど水をあけられている現状は、納得できない様子でした。また、トヨタばかりビッグになりすぎるのも、我々消費者にとって不都合もあるのではないか、と言っていました。

正しい選択とは「個性」だと思います。私も日産車のオーナーの立場から、ぜひ日産の個性を花開かせてほしいものです。

さて、三本さんの本「99年度版、辛口クルマ選び」が発売されたそうです。三本さんが「辛口というのは出版社が付けてるんだ」と言い訳してたように、今までの本では全然辛口ではありません。99年度版はどうでしょうか?

★次週の予定
メルセデスベンツ・A160