TVKテレビの新車情報を斬る!

三本さんと三清さんの新車情報が大好きで長年メルマガを発行していた筆者のブログ

メルセデスベンツ・A160 Vol.12 (1998/12/24)

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TVKテレビの 「新車情報’98」 を斬る!』
         Vol.12 (1998/12/24) 毎週発行
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★12月21日放映
メルセデスベンツ・A160】

ベンツのAクラスは98~99年日本カー・オブ・ザ・イヤーのインポート部門を受賞しました。

三清さんも乗っているA160の映像を見たい方はこちら
http://www.mbj.mercedes-benz.com/showroom/joyo/a_cla.html
をご覧ください。

基本スペックは、SOHCで1.6リッター、102ps、トルクは15.3Kg、
燃費は10・15モードで13.2Km/Lと公表されています。価格は265万円です。

三本さん達のロケの満タン法で計測された燃費は、14.9Km/Lでした。10・15モードより良い結果がでました。時速100Km走行時の騒音は65~66dBでした。

たいへんコンパクトに見えますが、車幅は1.7mを超えほぼCクラスと同等で、3ナンバーになります。

現在、日本にはこの1.6リッターガソリンエンジンのみですが、本国ドイツでは1.4リッターのガソリンエンジン、1.6リッターと1.7リッターのディーゼルターボエンジンがあって、Aクラスは計4種類になります。

また来年には、1.9リッターが登場する予定になっており、これは即、来年中に日本市場へ投入される計画だと、正規ディーラーの人は言ってました。

スペックから見ると少々パワー不足なのではないか、と思いますが、試乗インプレッションの三本さんの口からはそんなコメントは少しも聞かれません。それどころか中低速のトルクがあって使いやすいと言ってました。

トランスミッションは5速のATで、しかも細かいマニュアル操作が出来て、とてもほめていました。日本車は小さい車になるとトランスミッションを簡略化しがちだが、「ベンツは哲学が違う」とベンツ様を尊敬してました。エンジンが非力だからこそ、トランスミッションに気を配ってエンジン特性を最大限に生かす、ということでしょうか。

いつもの山坂道が使えなかったため、舗装の悪い狭い道でのインプレッションでは、でこぼこ道でのゴツゴツ感は隠せない様子でした。

タイヤがスピンりしたり、変な挙動があると、車輪のトルクコントロールを行います。三本さんは「落ち葉に足を取られたとき、このトラクションコントロールが働いた」と感心していました。

三本さんが称した「おむずびベンツ」の車内は、頭上空間・室内空間とも十分に確保されているようです。

インパネのメーター類は丸みのデザインで、ベンツらしくありません。しかし乗りこむときの内側のサイドステップ(?)にはお決まりのMercedes-Benzの刻印がデカデカと入ってました。乗りこむたびオーナーのみが目にするこの演出は、Aクラスであってもベンツを所有するよろこびをあおってるのかもしれません。

後部座席のヘッドレストはしっかり3つあります。また、シートが車外へ取り外しできるそうです。荷室は特別大きいとは言えませんが、三清さんがお買い物して荷物をいっぱい積むのには、十分な広さではないでしょうか。

試乗車にはオプションのスライディング・ルーフが付いており、これがキャンパストップのような大きな開口部になります。開く部分は屋根の中に収納されるのではなくて、何枚かに分割されて天井上に折り重なっていました。三本さんも高速道路でルーフ全開にしてましたが、屋根がほとんど開いてしまったような感じでした。スライディング・ルーフは15万円だそうです。

ボディーの特徴として、モノコックの車体とラダーフレームのサンドイッチ構造、ということでした。ボンネットを開けると、ボディーラインに沿った感じでエンジンが傾いています。衝突などの場合、エンジンが下に滑り落ちる、と言ってましたが、このこととサンドイッチ構造との関係がはっきりいってよくわかりませんでした。

とても狭いエンジンのマウントスペースには、バッテリーの姿は見えませんでした。どこか奥のほうにあるようですが、バッテーに限らずメンテナンス性はどうなんでしょうか。

さて、三清さんは終始ニコニコしていました。見慣れた自分の車を「はい、こちらですね」と紹介してました。

番組冒頭に、97年の東京モーターショーを取材したときの映像が出ましたが、三清さんがA160を開けたり閉めたりしていました。このときからお気に入りだったのかもしれません。

三清さんがA160のオーナーということは雑誌にも紹介されたし、公然の事実ですが、番組の公正性のためなのか、触れられなくて期待はずれでした。

三本さんが「この番組のアシスタントも喜んでおります」と意味深な発言をしていましたが、できれば三清さんに「調子いいっすよ」とか、正規ディーラーの人に不満や不具合などをツッコんでほしかったなあ、と思いました。

今までのベンツとは一味違った遊び心を持つAクラスは、値段的にも魅力があります。正規ディーラーの人が言った情報ですと、年内は2千台を登録、来年度は1万台、現時点のバックオーダーは約8,500台で、今注文すると納車は99年の夏頃だそうです。

★次週の予定
98年を振り返って