TVKテレビの新車情報を斬る!

三本さんと三清さんの新車情報が大好きで長年メルマガを発行していた筆者のブログ

トヨタ・クラウンエステート Vol.72 (2000/2/16)

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TVKテレビの 「新車情報2000」を斬る!』
         Vol.72 (2000/2/16) 毎週発行
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★2月14日放映
トヨタ・クラウンエステート】

前回登場は1987年9月。実に12年ぶりのフルモデルチェンジです。セダンはどんどん進化しても、ワゴンはずっと古いシャーシーのままで存在していました。

バブルあり、何でもありの激動の時代を淡々と生き抜いてきたことに、驚きを通り越し敬意を評したいくらいです。ちなみに直近の年間販売台数は、3ケタにまで落ち込んでいたそうです。

クラウンエステートのオフィシャル・ページはこちら
http://www.toyota.co.jp/Showroom/All_toyota_lineup/Crown/index.html
をご覧ください。

基本スペックは、2.5リッター、直列6気筒DOHCターボ、280ps、トルクは38.5Kg。燃費は10・15モードで9.2Km/Lと公表されています。価格は391万円です。

三本さん達のロケの満タン法で計測された燃費は、8.1Km/Lでした。時速100Km走行時の騒音は62dBでした。

セルシオより静かなワゴン。三本さんも「これ以上静かなクルマは他にない」と言いました。

ボルボ、ベンツ、BMWなど、事実上独占状態の高級ステーションワゴン市場で、肩をならべる日本製エステートをつくりたい。そんな想いで投入されたようです。

しかし投入時期としては、かなりハズしていると思うのですがどうなんでしょう。私はマーケティングのことはわかりません。下火になったと言われるワゴンで、ユーザーがどのように評価するのか、注目していきたいです。

「ラージクラスのステーションワゴンとして最高の仕上がり」とトヨタの人は言っていました。

そのラージクラスの大きさは、全長4835、全幅1765、全高1510(ルーフレール付きで)、重量1680キロ。

確かに大きいですが、全幅で見ると先週のオデッセイより小さいです。ちなみにこのクラスで健闘している日産・ステージアの全幅は1755で、クラウンエステートのほうが1センチ大きいです。

パワーユニットは、今回のアスリートVの2.5リッターターボと、2.5リッター無過給、直噴3リッターの3本立て。

アスリートVと、3.0Gが同じ価格で最も高価なプライスが付いていますから、車両単体価格ではギリギリ300万円台に納まっています。

自主規制いっぱいの280ps。三本さんも「すごいパワー」と思わずコメント。このアスリートVに限って、前後でタイヤサイズが異なります。ちなみに四輪駆動のFourでは前後同一サイズ。

車内騒音62dBの280psのワゴン。なんちゅークルマでしょうか。ブランドだ何だと言っても、この現実がトヨタの技術力、実力なんだなあと改めて思います。

時速100キロのとき、エンジン回転は約2300回転。今週も箱根の山坂道が雪で撮影できなかったとのことです。

内装はセダンと同じつくり。安全装備でも、側面衝突から頭部を守るSRSカーテン・シールド・エアバックが運転席・助手席両方に付いて、ワゴンだからと手抜きは全くありません。

鼻先から運転席まではセダンと共通で、後席から後ろがワゴン専用ボディー。

エクステリアについて、私は気に入りました。三本さんは触れませんでしたが、比較的Aピラーが立っていると思いました。ドライビンク・ポジションの兼ね合いもあるかと思いますが、視界はいいほうではないでしょうか。

リアのテールレンズのデザインは、最近のトヨタ車に多い縦長系。

マーク2クオリスのような、左右をラインで結んでケツを大きく見せる横長系は、古臭く過去のデザインです。三本さんに言わせると、真っ赤なサルのケツ。

三本さんは、ヘッドライトまわりのデザインが気に入らない様子でした。サンマ顔とか。トヨタの人はダイナミックさを表現したとのこと。

「アクセルを踏んだときの出足が良すぎる」と文句?を言っていました。トヨタの人は「加速や出足の良さは大切」としていましたが、ワッと出てしまう感じが、三本さんのフィーリングに合ってないのかもしれません。

ワゴンでは珍しく、後席が電動リクライニング付き。ラゲッジルームのハッチバック・フードは、最後は電動で閉る機能が付いていました。そのラゲッジルームは、もちろん文句ない広さ。

「ルーフレールが付いて、高さ制限1550ミリの立体駐車場に入るよう配慮した」とトヨタの人が言っていました。

ステーションワゴンとして考えられる機能はしっかり押さえてあり、不満のない出来だと思われます。反面、新しい提案のようなものは無いようでした。

最高峰のワゴンとして、他のワゴンに影響を与える提案やイデアがあってもいいかもしれないと思いました。そういうムーブメントがないと、セダンのように飽きられて埋もれてしまう気がします。

(妄想)ミレニアム・バレンタイン。昨年は「あと3日が待ちきれなくて」とイケてるセリフといっしょに早めにチョコレートをくれた三清さん。今年はお互い忙しく、なかなかバレンタイン・デートができません。

忙しい合間をぬって15日の夜、クラウンエステートの車内で過ごす2人だけのミレニアム・バレンタイン。

そんな大人のカップルにピッタリな大人のエステートで、暖かくなったらイチゴ狩りかマザー牧場にでも出かけようと約束したのでした。

★次週の予定
三菱・ディオン