TVKテレビの新車情報を斬る!

三本さんと三清さんの新車情報が大好きで長年メルマガを発行していた筆者のブログ

トヨタ・ブレビス Vol.145 (2001/7/12)

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TVKテレビの 「新車情報2001」を斬る!』
         Vol.145 (2001/7/12) 毎週発行
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★7月9日放映
トヨタブレビス

今世紀のテーマは、スモール・イズ・スマート(小さいほどかしこい)だと思います。世界の名車たちがそろってダウン・サイジングしてくる中で、ずっと昔からスモール・イズ・スマートのコンセプトを持っていた日本こそ、今世紀のプレミアム・リーダーになるべき実力を秘めているのではないでしょうか。

オフィシャル・ページはこちら
http://www.toyota.co.jp/Showroom/All_toyota_lineup/Brevis/index.html

基本スペックは、直列6気筒、DOHC、3リッター、220ps、トルクは30kg。直噴(D-4)エンジン。燃費は10・15モードで11.4km/Lと公表されています。国土交通省の排ガス認定は☆。価格は377万円。

三本さん達のロケの満タン法で計測された燃費は、9.6km/Lでした。時速100km走行時の騒音は62~63dBでした。

全長4550、全幅1720、全高1460、重量1550kg。最小回転半径5.1m。

エンジンは3リッターと2.5リッター。10月には2.5リッターモデルにフルタイム4WDが登場予定。

小さな高級車、第一弾のプログレ。そのプログレと共通部分は、プラットフォーム、エンジン、トランスミッション外装ではフロント・ドアー。

プレビスについてトヨタの人は、「若々しくアクティブなライフスタイルを志すユーザーに向けた、すこし小ぶりでオシャレなセダンです」と紹介。

開発のキーワードは「アクティブ・エレガンス」。エレガントなスタイルでエレガントなクルージングを楽しむ。ミディアムサイズの中にパワフルなユニットを搭載し、余裕の走りと、取り回しの良さを楽しむ。

ミスター辛口の三本さんがプレビスに試乗します。ちなみに三本さんはプライベートでプログレ(2.5リッター、フルタイム4WD)を所有されています。

5速ATと組み合わされた直噴エンジン。「パワフルかつ静か。スムーズで気持ちのいいエンジンだ」とのこと。

高速道路では「どこまでもフラットな乗り味。路面の凹凸はすべてクルマが吸収している印象だ」。辛口の三本さんもツッコむスキなし。

タイヤは215/45R17という、たとえば走り屋レガシィB4と同じサイズの高性能タイヤをオプションで設定されます。だから走り重視の高級セダンか?と思ったのですが、どうやら乗りごこち重視のオットリとした設定の様子。

ハンドリングも鈍感でダルな印象。ドライバーを疲れさせないことが目的らしい。ターゲットとする年齢層が高いのかもしれません。

ヨーロッパ車というよりアメ車に近い印象」とのこと。三本さんは「この感じはセルシオに似ている」と言っています。コンパクトで身軽なボディに、今までになかったような重厚な味付けを目指したのかもしれません。

山坂道では「やわらかい足回りで、個人的にはもっと締まったほうが好き」という三本さん。

4輪ダブルウィッシュボーン・サスペンション。しかし攻めるとタイヤの鳴り出しが早い模様。峠を走り込むセダンではないようです。

低中速トルクがタップリ。「チカラ不足は感じない。豊かな気持ちになれる」という評価です。

内装は豪華さを演出。白い革巻きステアリング。白い本革シート。Aピラーまで白で装飾。「全体的に明るくて悪くないが、Aピラーにこんな真っ白な明るい配色はやめてほしい。運転に目障り」とのこと。

私も池袋にあるトヨタの総合ショールーム、アムラックスでそのシートに座ってみました。時計一つとって見てもエレガンス。

白いステアリングが汚れるので、マックを食べながらの運転は避けたほうがよさそうです。私の先輩で吉野家の牛丼弁当を食べながら高速道路を運転できる人がいるのですが、プレビスでなくてもやめてください。

注目のパワーアジャスタブルペダル。ペダルの位置を最大70ミリ動かすことが可能。どんなに腕の長い人でも、どんなに小柄な人でも、ジャストミートなドラポジが得られ、それをメモリーできます。

シート座面がプログレより少し高くなっているそうです。前席2センチ、後席1.5センチ。乗り降りのしやすさと、良好な視界を確保。もちろん頭上空間は三本さんのハイパー座高でもタップリ余裕です。

ブレビスのステアリングを握りながら、「やっぱこれくらいの大きさがいいじゃないっすか」と三本さん。毎週毎週いろんなクルマで、街中、高速、山坂道と走る三本さんには、ジャストサイズのありがたさが身にしみているのか。

トランクフードはダンパー式。中央部分が室内とトランクスルー。

緊急通報システム「ヘルプネット」がオプション設定。これは王者セルシオにも採用されています。万が一事故ってエアバックが作動した場合、クルマが自動的に(株)日本緊急通報サービスへ通報、迅速な救急・救助活動のフォローをします。

有料道路自動料金収受システム、ETCユニットがオプション設定。最近一気に整備されつつあるETCゲートですが、三本さんは「ユニットが高すぎる。裏で儲けている輩がいるんだったらETCなんていらん!」とイカリングてます。

プログレとの差別化は?という質問にトヨタの人は、「ジャストサイズのコンセプトをより多くの方々にわかってもらいたい。プログレだけでは、その多くのニーズをカバーできない」とのことで、このセグメントにおけるラインナップの充実を図っていきたい考え。

「おれはムっとしている」と三本さん。つまりプログレユーザーから見ると、チトうらやましいという意味です。

1500台/月のプログレに対し、ブレビスの目標は2500台/月。報道によると、発売後1ヶ月間の受注実績は倍の5000台で、ほぼ予想通り。顧客層は60代が45%、50代が30%、30~40代が25%。

「エレガンスとは高いクオリティの集約と、その調和だと思っている」と、トヨタの人。

大きなクルマ=立派なクルマ、という思考が依然根強いニッポン。しかし自宅の駐車場事情や、もろもろの理由から、そう思わない人達もいます。高級車はみんなクジラのようにデカ過ぎて・・とお嘆きの貴兄に、オススメかも。

さて今週のインフォメーションコーナーは、先頃マイナーチェンジをした、スバル・レガシィの話題でした。

なんと、いつもの試乗コースを三本さん自ら走ってインプレッション。今週の放送はお得?な2本立てです。雨の箱根を攻めていました。

セダンのB4に新たにラインナップされた、2.5リッターNAエンジンを積むモデルに試乗。B4は、5ナンバーサイズを踏襲するコンパクトな高性能セダンです。

スバルの4WDシステムを高く評価する三本さん。ターボはあまり好まない三本さんにとって、このモデルは好印象だったようです。

(妄想)プレビスは、三清さんとのエレガンスなデートに最適。

私たち大人のカップルは、クルマの中で飲み食いしたり、ましてや車内でHなんてしません。

食事をするなら静かでおいしいレストランへ。Hだったらそういうコトをする場所へ。誰よりもスマートに、誰よりも力強く、最高のステージへ三清さんをエスコート。

クルマが引き立つのではなく、2人を引き立たせるクルマ。

そして熱くエレガンスな夜は、セカンダリーステージへと一気に加速していきました。

★次週の予定
日産・スカイライン