TVKテレビの新車情報を斬る!

三本さんと三清さんの新車情報が大好きで長年メルマガを発行していた筆者のブログ

メルセデス・ベンツCクラス Vol.111 (2000/11/18)

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TVKテレビの 「新車情報2000」を斬る!』
         Vol.111 (2000/11/18) 毎週発行
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★11月13日放映
メルセデス・ベンツCクラス】

小(こ)ベンツと呼ばれた190Eを経て、パーソナル・ベンツとして確立したCクラス。ベンツとしては比較的早い?7年ぶりのフルモデルチェンジです。先日発表された、日本カーオブザイヤーの輸入車部門に輝きました。

オフィシャル・ページはこちら
http://www.mercedes-benz.co.jp/showroom/model_c.jsp

基本スペックは、4気筒DOHC、2リッター、スーパーチャージャー、163ps、トルクは23.5Kg。燃費は10・15モードで9.9Km/Lと公表されています。価格は450万円。

三本さん達のロケの満タン法で計測された燃費は、9.2Km/Lでした。時速100Km走行時の騒音は63dBでした。

全長4535、全幅1730、全高1425、重量1500kg。

日本に導入されるCクラスのラインナップは3つ。2リッターNAエンジンのC180(390万円)、今回紹介している2リッタースーパーチャージャー付きのC200コンプレッサー(450万円)、2.6リッターV6のC240(500万円)。

ボディサイズは旧型とほぼ同じながら居住性を向上したといいます。クラス最高レベルの空力cd値0.26を実現した魅惑のフォルム(C180)。

高張力鋼板の採用でシャーシーを強化し、パッセンジャーセルの安全性を向上。衝撃の強さに応じて膨張を2段階にコントロールするSRSエアバック。運転席、助手席、側面窓、サイドはフロントとリア、計8個のエアバックが乗員を守ります。

ヨーロッパではすでに一年前より発売されていますが、特に側面の衝突に対する安全性能の向上、改良された足回り、そしてイケてるエンジンと、なかなか評判のようです。

高速では「これが4気筒か?と思わせるほどなめらか」とのコメント。ずいぶんと静かになった室内。

ステアリングは軽くなったようです。操舵感は「鋭くなった」と表現していました。ステアリングの機構が様変わりしたようで、フィーリングはガラッと変わったようです。「鋭い」というのは敏感すぎず機敏すぎないといった意味。

山坂道でも「サスペンションのチューニングがすばらしい」と評価高いです。195/65R15の比較的細目のタイヤが鳴り出さないバランスのよさ。

「十分にカーブをこなし不安感はない。人によってはドン(鈍感)だと批評する人がいるが、この重厚な感じが好きだ」と三本さん。

「ソフトで粘り気がある」と乗り味を表現します。どっしり地に足がついた安定した乗り味。「国産車に乗っている私としては、くやしいくらい良く出来たクルマだ」と絶賛です。

登り勾配の山坂道を飛ばそうとすると、多少ビジーになった5速AT。しかしスムーズな印象です。

スーパーチャージャー仕様はスポーティな味を求めているのではなく、「4気筒で、6気筒なみのパワーを必要なときに引き出す経済的なエンジン」と正規ディーラーの人。

シブく高級な内装を「ベンツみたい」と形容されるほど、プレステージな文化を創造してきたベンツ。インパネのスピードメータの真ん中にモニターがあり、いろいろな情報がディスプレイされます。

ヨーロッパではここにナビゲーション・システムが組み込まれるそうですが、今回そうなっていなのは、日本ではワイドな大型モニターがあたりまえなので小さすぎると判断されたのか?

「ではナビを後付けする場合、うまい設置スペースはあるのか?」という問いに、「検討中です」と正規ディーラーの人。特に考慮されていない様子。

シートはやや固め。それでも本国仕様より若干やわらかいそうです。「70キロ級にはちょうどいい。快適で疲れない」とヘビーな三本さんお気に入り。メモリー付きパワーシート。ステアリングのチルトも電動。

以前は大きかったステアリングですが、ずいぶん小ぶりになりました。かわりに十分パワーアシストが利いて操作は軽くなったようです。

ATシフトノブはストロークが短くなりました。ガチャガチャと音を立てるように操作していたセレクターは、新型では手首だけでコクコクと操作できる様子。

室内の細部には木目。最近は低価格車でも木目調が増えていますが、まずコストを克服してから飾った国産車と、何かが違う。

日本車以上?に凝っているカップフォルダー。文章で表現することは難しいです。三本さんは「ピエロが逆立ちするようだ」と言っていました。一見の価値ありです。

慣れた手つきで電磁式のトランクを開ける三本さん。なんとも高級感がありますが、トランクフードはダンパー式ではなかったようです。しかしツッコミはありませんでした。後席の背もたれが前に倒れてトランクスルーになります。

世界のトレンドリーダーといっても過言ではないそのエクステリアは、美しくて機能的。やはりドアミラーのウインカーが印象的です。でもミラーをぶつけると高く付きそう。

走行距離無制限の3年間無料メンテナンスと修理、そして24時間ツーリングサポートが提供される「メルセデスサポート」付き。

「ちきしょう!やるな」と三本さん絶賛のCクラス。三本さんがクルマに求めるコンセプト、それがジャストミートしたようです。

誰もが賞賛する世界基準のメルセデス。シツコイくらい重厚なつくりと、そこからにじみ出る独特の乗り味。高速安定性を重視した設定。

そして「自動車を発明した我々がなすべきことは・・」と、クルマ社会の全責任を負うような前置きをして、安全と環境に全力で取り組む姿勢。

使い勝手の良いパーソナル・スペックのメルセデスは、もはや「ベンツは特殊な方々の乗るクルマ」と無視できない存在です。ただ価格は相変わらず特殊な部類に入るとは思いますけど。それでも以前よりはお安くなったのでしょう。

毎度、価格のことばかり指摘しても悲しいので、やはりいつかはメルセデス。ぜひ味わってみたいです(妄想では何度も乗ってますが・・)。

(妄想)1998年12月時点で、三清さんの愛車はA160(これはホント)。実はベンツが大好きです。

女性が意外とベンツ好きなのは、自分をガッチリ守ってくれる包容力、そこに男らしさを感じるからではないでしょうか。それとも彼氏の運転が多少ヘタでもベンツなら安心だから?

「僕がキミのベンツだ。どんなことがあっても守ってみせるよ。だから僕の助手席にお乗り」などと言うとたぶん嫌われます。とりあえず本物のベンツに乗っていれば、こんなセリフを吐く必要もありません。

でもベンツに乗ることを目指すより、ベンツのような男を目指すべきかも。

オレはベンツに乗っているだけの男なのか、ベンツのような男なのか。わけの分からないことを考えながら、紅葉も終わった箱根の山坂道を、C200コンプレッサーの助手席に三清さんを乗せてクルージングしているのでした。

★次週の予定
アルファロメオ・アルファスポーツワゴン