TVKテレビの新車情報を斬る!

三本さんと三清さんの新車情報が大好きで長年メルマガを発行していた筆者のブログ

ボルボ・S80 Vol.34 (1999/5/26)

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     『TVKテレビの 「新車情報’99」 を斬る!』
         Vol.34 (1999/5/26) 毎週発行
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★5月24日放映
ボルボ・S80】

ボルボといえば、エステート(ワゴン)が代表的ですが、最近では一時のようなブームは去ったようです。S80はボルボの最上級プレステージ・セダンです。

S80のオフィシャル・ページを見たい方はこちら
http://www.volvocars.co.jp/pages/default.asp?doc=s80_pac
をご覧ください。

基本スペックは、2.4リッター、直列5気筒DOHC、170ps、トルクは23.5Kg、燃費は10・15モードで8.6Km/Lと公表されています。価格は510万円です。

三本さん達のロケの満タン法で計測された燃費は、8.3Km/Lでした。時速100Km走行時の騒音は63~64dBでした。

S80には、2.4リッターモデルの他に、既に去年から2.9リッターの6気筒モデルと、T-6と呼ばれるツインターボモデルがラインナップされています。

2.9リッターは580万円、ツインターボは650万円です。スタジオには2.4リッターモデルが持ち込まれましたが、2.9リッターモデルも試乗されました。

2.9リッターモデルの計測燃費ですが8.1Km/L、騒音は64~65dBでした。なぜかこちらのほうが若干、音が高いです。

S80は前輪駆動です。5気筒エンジンも6気筒エンジンも直列ですが、横置きで載っています。

高速での乗りごごちはフラット。しかし、やや突き上げ感があり、固い印象だそうです。ハンドルはシャープで機敏、反応が速いようです。

フロントスクーリーンはけっこう傾いていますが、頭上空間はこぶしが上下できるほど余裕です。なんでも、三本さんの座高は「ヨーロッパ人の平均より高い」と自ら告白していました。

また、Aピラーの立ち上がりはドライバーから遠いため、閉塞感が無いようです。ちなみのスタジオで測定した傾き角は26度でした。

山坂道は、2.9リッターモデルでのインプレッションでした。高速道路でもコメントしていましたが、トルクの出し方がうまい、とのことです。

よく三本さんは、「エンジンは最高出力うんぬんより、トルク特性の良ものが使いやすい」と言っています。私も、最大トルクがとんでもない回転域にあるよりも、通常回転域にトルクバンドを持つエンジンのほうが明らかに使いやすいと思います。

外国車は、トルク特性を重視した設計が多いように思います。そのせいか、最大馬力の数値は控えめかもしれません。反面、日本車は馬力スペックを気にする傾向にあり、バランスが悪い場合もあるようです。ここにも、三本さんの外車びいきの理由があります。

2.9リッターモデルは、2.4リッターより70キロほど重く、回頭性は2.4リッターのほうがいいと思う、とコメントしていました。また、2.9リッターは4速AT、2.4リッターは5速ATです。

ABSチェックはOK。走り同様、FFの癖を出さない、十分な性能を持ってるようです。

室内は豪華でかつシックな印象です。木目がインパネやドアーに多用されていますが、じつはニセモノ。木目調パネルです。しかしエコロジーを唱えるとすれば、もはやこれはセールスポイントかもしれません。

カーナビのディスプレイは、インパネ中央付近からのポップアップ式です。よくあるタイプだと、開いたインパネの一部が日よけになったりしますが、これはそんなものが付いてない代わりに、画面の角度がだいぶ下を向いていました。

ボルボの安全装備は興味のあるところです。注目は「インフレータブルカーテン」と呼ぶエアバックが装備されていることです。

三本さんにはもっとツッコンで聞いてほしかったのですが、ボルボの安全装備のPRビデオをみる限りでは、前・後席にかけて、窓の上からカーテンのようなエアバッグが展開し、側面衝突の衝撃から乗員の頭部を保護します。

素朴な疑問として、カーテンが出る部分あたりに、大抵、体を支えたりする取っ手がついていると思いますが、あれに捉まっていた場合どうなるのでしょう。もしかしたら、取っ手は付いていないのかもしれません。

また、ボルボの特許だという「ウィップス」と呼ぶ、ムチウチ防止のためのシート構造が採用されています。衝撃が加わったとき、シートが衝撃を吸収するような動きをして、乗員への被害を軽減させるようです。

今週の怒りのサンドバックは、「私は外車に甘いのではない!」「日本車は、ユーザーのための使い勝手を考えたアイデアをいつまでたっても取り入れない」というものでした。その点、ボルボは三本さんを共感させるコンセプトにあふれていました。

もう以前から主張している、バンパーは安い材質で見た目がいいもの、サイドプロテクターは必須などなど。ほめているにもかかわらず、バシッ!バシッ!っとボルボのバンパーをパンチしていました。三本さんの場合、ほめているのか、けなしているのか、アクションを見た限りでは分かりません。

おもしろいアイデアとしてはトランクを仕切ったり、小さな荷物が動かないようにするために、帯のようなものが付いています。何と言うんでしょう。シートベルトみたいに使わないときはすぐ引っ込んでしまいます。

さて、ボルボについて、三清さんはあまりコメントがありませんでした。ベンツ指向の三清さんにはあまり興味が無かったのでしょうか。

新車情報を見る度に、このクルマは三清さんに似合うだろうかと勝手に想像するのですが、やはり三清さんの魅力を引き立てるには、それなりにプレステージ性のあるクルマを推薦したいと思います。

ボルボのセダンは、三清さんが運転するにしても助手席に座るにしても、いずれもマッチするシブイ選択だと思いました。

★次週の予定
プジョー・206