TVKテレビの新車情報を斬る!

三本さんと三清さんの新車情報が大好きで長年メルマガを発行していた筆者のブログ

トヨタ・セリカ Vol.61 (1999/12/1)

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     『TVKテレビの 「新車情報’99」 を斬る!』
         Vol.61 (1999/12/1) 毎週発行
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★11月29日放映
トヨタセリカ

初代は1970年10月に登場しました。時代のGTを追究し続けてきたセリカは、今回で7代目となりました。

セリカのオフィシャル・ページはこちら
http://www.toyota.co.jp/Showroom/All_toyota_lineup/Celica/index.html
をご覧ください。

基本スペックは、1.8リッター、直列4気筒DOHC、190ps、トルクは18.4Kg。6速MT。燃費は10・15モードで13Km/Lと公表されています。価格は222万円です。

三本さん達のロケの満タン法で計測された燃費は、13.1Km/Lでした。10・15モードより良い結果です。時速100Km走行時の騒音は69dBでした。

ずいぶんとインパクトがありますね~と三清さん。直線が強調された戦闘的なデザインは、かなり目立ちそう。しかしこのようなデザインの場合、シルバーカラーは鉄板みたいで合わない気がするのですが、そう思うのは私だけでしょうか。

世界中で売られる共通ボディーは、全幅1735mmと3ナンバーサイズ。

デザインは5チームの競合により選考したとのこと。国内から3チーム、カリフォルニア・デザイン事務所チーム、ヨーロッパからイタリアのチーム。最終的に、カリフォルニアのアメリカ人がデザインした案が採用されたそうです。デザイン・コンセプトはインディのカート・カー。

後輪のサスペンションはダブルウィッシュボーン。前輪はマクファーソン・ストラットを改良したスーパーストラットと呼ばれるもの。

高速道路で、6速のトランスミッションはクロスレシオだと言っていました。クロスレシオとはギア比の格差が少ないこと。時速100キロ6速で約2800回転。

ハンドルは手応えのある感じでいいみたいです。しかし山坂道ではちょっと重すぎるかな、などとコメントがありました。

操舵した印象はダイレクト感があり、鋭い感じと言っていました。かといってガチガチではなく、多少ロールもあります。

三本さんは以前から十分なサス・ストロークの必要性を訴えていて、「危険の度合いを把握するためにもロールは悪いことではない」とのこと。トヨタの人も「ロールが悪いのではなく、出かたの問題で、それがフィーリングに合えばいいと思う」とのことでした。

山坂道では、スペック的に驚くほどのトルクを有するわけではないものの、十分な性能だとコメントしてました。

ラリーで輝かしい実績と評価を得たにも関わらず、今回から4WDのGT-Fourはあっさり捨てました。

三本さんが「どうして?」と聞くと、トヨタの人は「GTを追究するため、軽量化やデザインを何よりも重視した。オーバーハングを短くしたいから大きなエンジンルームは持てないし、もう4WDはこの中には納まらない」とあまり回答になっていません。

きっといろいろな理由があったと思いますが、結局、商売に徹したその姿勢に、改めてトヨタの偉大さ?を感じた次第です。そしてトヨタの人は「このセリカはラリーに出ない」と断言していました。

エンジンはSS1、SS2と呼ばれる2タイプがあって、いずれも1.8リッターですが、試乗したほうのSS2は新開発で燃料はプレミアム仕様。

SS1はコロナ・アルデオなどで使われているエンジンをセリカ向けにアレンジして145ps、燃料はレギュラー仕様で、トランスミッションは5速。やはり魅力的なのはSS2搭載車か。

新開発エンジンは軽量化を意識し、アルミが多用されているようです。コンパクト化された6速トランスミッションもアピールすべきポイント。トータル車両重量は1140Kgという身軽さです。

スポーツ・シートと呼ぶシートは、後席から見ると三角形イカのぬいぐるみみたいです。イカ・シートは大きくて、三本さんをスッポリ包み込んでいました。

セリカの室内インテリアを知らないのですが、ガラリと変わったと言っていました。

GTとしての質感や美しさにこだわったとのことで、映像を見た限りではとてもよくまとまっており、安っぽさは感じませんでした。インパネメーターはエキサイティングなオレンジ色。

後席はそんなに狭くないよ、とのことで、三清さんが座ってみます。確かに前後方向はそれなりの居住空間は確保されているようですが、頭上空間はかなりキツイように思いました。座りごこちは感想がなかったのでわかりません。乗り降りは体を丸め、きゅうくつそうです。

後ろの大きなガラスハッチを開けるとラゲッジルームで、オープンフックに手をいれると感知してパカッと開くタイプ。

ラゲッジルームの中にストラットタワーバーがありました。しかしさほど邪魔にはならない思います。タワーバーとはサスペンションの上を左右につなぐ補強目的の支柱で、ボディーのヨレを軽減します。

三本さんは試乗しながら「よく出来ている。客を見抜く能力はなかなかのものだと思う」と漏らしていました。つまり、客の欲しがるものをつくるのが上手いという意味だと思います。私もトヨタ車を見てそう思います。

そんな思考がちょっとヘタな日産に永遠のライバル、シルビアがいます。軟派でオシャレな印象のセリカに対して、シルビアは足回りガチガチ、FRで硬派な走りをアピールしています。GT-Fourがなくなった今、ライバルと言えるかわかりませんが。

クルマ選びは、純粋に個人の趣味や好みでセレクトされるのでしょうか。もしかして、よほどこだわらない限りトヨタを選んでしまうのかな?だとしたらその理由はどこにあるのでしょうか。

シルビアの放送はバックナンバーVol.24に記述しています。

さて、今週の三清さんは黒いシースルーでゴージャスな装い。こんなドレッシーな三清さんをセリカの後席に押し込むのはかわいそうです。セリカの場合、助手席でもいいけ三清さん自らドライビングするのがイケてると思います。

★次週の予定
トヨタ・MR-S