TVKテレビの新車情報を斬る!

三本さんと三清さんの新車情報が大好きで長年メルマガを発行していた筆者のブログ

2000年を占う Vol.66 (2000/1/5)

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
TVKテレビの 「新車情報2000」 を斬る!』
         Vol.66 (2000/1/5) 毎週発行
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い致します。

★1月3日放映
【2000年を占う】

新車情報の第一回放送は1977年7月6日。今年で23年目を数えます。キャスターはずっと三本さんが担当し、ご本人もまさか2000年まで続けるとは思ってなかったと想像します。これからも変わらず番組が続いていくことを願っています。

ゲストは国際派モータージャーナリストの山口京一氏。そして2000年初頭にふさわしい、ニューモデルマガジンX編集長の牧野茂雄氏。

日本に初めてクルマが上陸したのは1898年、フランスのパナール・ルヴァッソールというクルマだったそうです。昨年、フランスのルノーが日産に大きく関与するという出来事を振り返えると、思わずその100年前の歴史と重ね合せてしましました。

三本さんは、これからのクルマ社会を考えていく上でまず認識しておくことは「未だにクルマを取り巻くインフラ整備が十分でない」とのことです。牧野氏も「縦割り行政に原因あり」と指摘。

細かい規制はどの国よりもたくさんあるようですが、総合的なビジョンみたいなものが欠けている気がします。

東京都のディーゼルNO運動についても三本さんは「筋が違う」と批判的です。とにかく日本のディーゼルエンジンは不出来すぎる、と言います。

これは日本のメーカーに技術力がないのではなくて、対外向けのディーゼルエンジンと日本仕様のそれとでは環境対策がまるで違うと言います。それぞれ国の規制が異なれば対応も違うとは思いますが、本当にそんなに差があるのでしょうか。

そして山口氏は「欧米では大型トラックが都市部に入って来ることがない。日本には何の規制もなくムチャクチャ」とそもそものベースからして間違ってると指摘します。

また山口氏は「欧米では大型トラックには厳しい規制があり、またそれを運転する者はその規制に適応できるプロだけだ。その点、日本は意識レベルが180度くらい違う」と言います。

三本さんは東京都のディーゼルNO運動に「本末転倒だ」という見方のようですが、私的には本末転倒であっても、やらないよりはマシだと思っています。

ディーゼルにまつわるいろいろな問題が、経済保護などの理由や旧態依然の目的のまま何年も放置されてきたのだとするなら、その改革への布石になると思うからです。

私はディーゼル車に乗っていますが、この布石のためガソリン車へ代替えを要求されるのなら文句を言わず代替えしたいと考えています。そのかわりその取り組みの過程で、三本さん達が言われるような抜本的な問題提起や提言をしてほしいです。

東京都環境保全局より平成11年12月16日付、ディーゼル車NO作戦ステップ2「5つの提案から9つの施策」のページはこちら
http://www.metro.tokyo.jp/INET/CHOUSA/1999/12/609CG500.HTM

今や安全性以上に注目されている環境対策ですが、2000年代のパワーユニットについて議論がありました。

新しい実用車としてまず昨年、番組でも登場したホンダ・インサイト。日産の小さな電気自動車ハイパーミニ。そして今年登場する4WDハイブリッド・カー、トヨタエスティマなどが注目されます。

ホンダ・インサイトをほめる山口氏も「クルマの動力源として内燃機関は当分主流を続けるのではないか」と現在のエンジンに取って代わるものはまだ見えないとの見解です。特に電気自動車については「仕様と地域を限定せざるおえない」と、その限界を指摘します。

牧野氏は「目的は一つ。燃費がよくてクリーンであること。この目的が達成されていればどんなものでもウェルカムだ」とのこと。

三本さんは「技術的な可能性はいくらでもあるが、それを支えるインフラへの取り組みがなってない。まずは霞ヶ関地域限定で、国会と役所との行き来に電気自動車を導入すべき。そういった試みもせず一般で使えといっても使えんよ!」と年頭から怒りのサンドバックです。

昨年のモーターショー前後を機に燃料電池車が脚光をあびていますが、技術革新の早さに山本氏も驚いているようでした。ただ、夢の次世代ユニットとして評判だけが先行し、実用への道のりはまだまだ遠いようです。

私もはじめて聞きましたが、走り出すまで20分から1時間も暖気?が必要だとか。三本さんは「燃料のメタノールなんてどこにあるのか?薬局でしか見たことない」と話題先行の現状を皮肉ります。

さて、おじさん達のちょっと難しい話をルンルンスマイルで聞いていた三清さん。

(妄想)着物姿の三清さんと川崎大師へ初詣。ちょっと日本人離れした顔立ちで着物は似合わないとお思いでしょうが、これがまたとってもイケてます。楽しそうにおみくじを引く三清さんの後ろ姿、うなじがまぶしいっす。

願いごとは「ミレニアムな年にふさわしい記念すべき瞬間を、三清さんと過ごせますように・・」。今年もよろしくお願いします。

★次週の予定
ダイハツ・ネイキッド